ニュージーランド移住記録:日記「さいらん日和」

2004年に香港からニュージーランドに移住した西蘭(さいらん)一家。子育て終了、仕事もリタイア。好きに生きる記録です。

すべての人に

2006-01-28 | 経済・政治・社会
ニュージーランド時間ではもう29日です。つまり、旧暦の新年、2006年を迎えました。アジア圏にお住まいの方以外(≒ほとんどの日本人)にはぜんぜんピンと来ないでしょうが、中華圏で20年も暮らした私にとって、お正月は断然こちらなのです。
と、毎年同じ説明をしているような´。`?

西蘭家の暦はすっかり旧暦を起点にしていますが、慣れというよりその方が自然に則しているように感じているからです。この日を境に暖かくなることを何度も経験したことがあります。例え寒い日が続いても、寒さに芯がなくなってくるのです。
大雪で苦しむ日本各地にも春の報せが届きますように。

オークランドには早くも秋の気配が。
こちらは立春ではなく、立秋。今日も日の長い夕刻に1時間半ほど散歩してきましたが、日中の日差しの名残で決して肌寒くはないのに吹く風は涼やかで、心なしか空も高く、南半球らしい雄大なうろこ雲がどこまでも続いていました。
(今日のオークランド。シティー方面の眺め↑)

話は飛びますが、パレスチナの選挙でイスラム強硬派、自爆テロを繰り返すハマスが圧勝しましたね。議会の過半数を抑え、有無を言わさぬ政権党の座に。アラファト議長が営々と築いてきたパレスチナ解放機構(PLO)の最大会派ファタハは野党に転落。
世界を驚かせた結果ですがこれも民意。民主主義の結果です。
(パレスチナに関してはメルマガで「巨星落つ」を書いてます。よろしかったらどうぞ)

イスラエルの存在を認めず、和平交渉のテーブルにつく気のないハマスが今後どう中東の未来を描いていくのか、危険な中にも曲がりなりに自由な空気を吸ってきた女性たちが、再び頭の先からつま先までを厚いベールで覆わざるを得なくなるのか、遠くにあっても気になることばかりです。

どうか2006年には、世界中でひとりでも多くの人が貧困、戦争などの理不尽から逃れ、生まれてきた喜びを噛みしめられるような生活を送ることができますように。

同時に、ひとりでも多くの人が飽食を改め、健康で健全な生活を送るようになりますように。私たちにとっても、他人事ではなく努力していきたいと思っています。

そして、21世紀が二極化した世界が双方から歩みより、地球と人類の末永い繁栄を見通せる世紀となりますように。

夢は果てしなく。
すべての人に素晴らしい年を!

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