思考停止した少年の成長物語は心底軽蔑してるので、今回はいつも以上に荒んだ内容。
とはいえ、ゲームやアニメ、その他ジュブナイル向けは、基本的に全てこのパターン(もちろんラスト以外)かと。
それを「作品」とか言われてもねぇ……。
「……バカ?」としか返しようがない。
とりわけ、「この作品からなにかを感じ取ってくれれば嬉しいですね」なんてインタビュー記事を目にすると、殺意すら覚える。
この歳でそんなの見るのが悪い?
俺もそう思うが、大人向けや小説にまでこの手の思考停止が浸食しつつあるから困ったもの。
実は世のクリエイター方は○○の犬で、一億総白痴化の片棒を担いでるんじゃなかろうか。
なんか、アニメの鬼太郎とか見ても思うのですが、世の中綺麗になりましたね。
もっと以前は「現実」を見せてくれていた気がするんですが。
漫画の鬼太郎はタバコも吸うしゴミ箱も漁るのに…
でも、綺麗なものが増えたけど、汚いものも増えましたね。ネットをうろつけば闇の日記も含め「暗」な世界がわしゃわしゃと出てきますが、表向きが綺麗になった反動でしょうか。みんな、本当は知っているのに…。隠しても。
外観だけ飾り立てたドリフの張りぼてみたいですね(古い話ですみません)
それとも前からそうだったのかしら、わたしが無知なだけで。
そういった描写より、「真実はいつもひとつ」的な最近の子供向け作品のほうがよほど不健全という気がします。
自分の外にある汚いものを排除すればするほど、自分の内の闇は濃くなっていく。
最近、某コミュニティサイトで、同級生のことをキモいなどと(他人のサイトで)コメントしていた、おそらくは十代を見かけましたが、こういう人種は自分自身の腐敗臭には気づいていない。
私は小心者なので、キモいのはあなたの腐った性根だろう、なんて書き込む度胸はありませんでしたが(笑)
臭いものには蓋をする、というのは「美しい」日本の伝統(?)ですが、自分の汚くて醜い部分を他者に投影してしまう幼稚さが、最近ますます広がっている気がします。
「ゲド戦記」の1作目はそれがテーマだったんですけどね……。宮崎アニメも残念ながら、きれいごとしか見せない傾向あり。