2010年01月07日 | その他植物



2009年7月末写真。

セリ(芹)。

湿地や田んぼ、水辺などに自生する、セリ科の多年草。
春の七草のひとつで、野菜としても広く栽培される。
白くて太い地下茎を伸ばして繁殖し、秋にその節から新芽を出し、春に伸びてきた若葉を山菜として摘む。
食欲増進や解熱などの生薬としても利用されるが、野菜として食べても同様の効能が得られるらしい。

夏になると花茎を伸ばし、小さな白花をまとめて咲かせる。

厄介なことに、草姿がよく似て同じような環境に自生する、ドクゼリ(毒芹)という有毒植物がある。
草丈が50センチ以下のセリに対してドクゼリは1メートル前後と大型、セリは茎葉に特有の香気があるが、ドクゼリはいやな臭いがする、ドクゼリは大きなタケノコ状の根茎を持つ、などの違いがある。
ドクゼリの毒性は非常に強く、誤食事故もしばしばあるようなので注意。

「セリ」の由来は、一か所から競り合うように生えることから。


 セリ科 オエナンサ(セリ)属
属名のOenantheは、ギリシア語のoinos(酒)とanthos(花)から。詳細不明。