雄花。
雌花。
8月上旬写真。
オモダカ(面高、沢瀉)。
別名・ハナグワイ(花慈姑)
水田や池沼の浅場に自生する、オモダカ科の多年草。
草丈は50センチ前後、根出葉は長い柄を持ち、葉は細長い矢じり形だが幅や形状は差異が大きい。
葉は2つに裂けた側のほうが長く、上部の方が長い場合は近似種のアギナシ(顎無)とされるが、変異が大きく外見での区別は困難。
アギナシは根元に大量のむかごをつけることから、抜き上げれば確実に区別できるという。
京野菜の「クワイ」はオモダカの変種で、はるかに大型。
オモダカのイモは小さく食用とはならない。
夏に花茎を伸ばし、白い3弁花を輪生状に咲かせる。
雌雄異花で花茎の上部に雄花、下部に雌花が開く。
「面高」は、葉が人の顔のように見え、模様が隆起していることから、というのが一説。
オモダカ科 オモダカ属
属名のSagittariaは、ラテン語のsagitta(矢)が由来で、矢じり形の葉から。