姫風露

2010年01月20日 | その他植物



2009年6月上旬。


2009年9月上旬。


2008年10月中旬。

ヒメフウロ(姫風露)。
別名・シオヤキソウ(塩焼草)。

本州と四国の一部の石灰岩地に自生する、フウロソウ科の越年草。
が、栽培品が逃げ出したのか園芸品種なのか、民家の庭先などで普通に見られる雑草と化している。
フウロソウ科エロンディウム属のベニバナヒメフウロ(紅花姫風露)も、「ヒメフウロ」と呼ばれることがあるが、そちらはヨーロッパ原産の別種。

葉は対生で細かく裂け、茎や葉柄、萼などに腺毛が目立つ。
花は小さなピンクの5弁花で、花期は春から夏までと長い。

「姫風露」は、フウロソウの仲間で小さい花を咲かせることから。
ちなみに「風露草」という名前の植物があるわけではないらしく、この属のいくつかの仲間の総称。
「塩焼草」は、全草に塩を焼いたようなにおいがあることから。塩を焼いたにおいというのがピンとこないが、独特のにおいがあることは確か。


 フウロソウ科 ゲラニウム(フウロソウ)属
属名のGeraniumは、ギリシア語のgeranos(鶴)が由来で実の形から。