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カラスビシャク(烏柄杓)。
別名・ハンゲ(半夏)、ヘソクリ。
畑の雑草としてよく見かける、サトイモ科の多年草。
マムシグサを小さくしたような花を咲かせるが、こちらの丈はせいぜい20センチ。
葉は細長い三つ葉で、花とは別に出てくる。
葉の付け根にムカゴをつけ、どんどん繁殖していく。
結実したところは見たことなし。
カラスビシャクの根茎。
根茎を乾燥させたものは生薬の半夏(はんげ)として、つわりや吐き気などに用いる。
「半夏」とは夏至から11日目のことで、ちょうどその頃に生えてくることからという。
「烏柄杓」は、小さな仏炎苞をカラスが使う柄杓に見立てて。
「ヘソクリ」は、農家のお年寄りが畑のカラスビシャクの根茎を集めて小遣い稼ぎをしたことから。
サトイモ科 ピネリア(ハンゲ)属
属名のPinelliaは、16世紀イタリアの植物学者Pinelliの名より。