▽ピーター・フィッシュ(ペテロの魚)
☆ガリラヤ湖は、様々な種類の魚が生息する豊かな湖です。その中でも圧倒的に有名で代表的なのは、ピーター・フィッシュ(ペテロの魚)と呼ばれる魚です。
この呼び名は言うまでもなく、新約聖書マタイの福音書17章27節の主イエスがペテロに語った「しかし、彼らにつまづきを与えないために、湖に行って釣りをして、最初に釣れた魚を取りなさい。その口をあけるとスタテル一枚が見つかるから、それを取って、わたしとあなたとの分として納めなさい。」に由来しています。
この魚には、オスが口の中で稚魚を孵化させる習性があります。そして、孵化した後には、稚魚が再び口の中に戻らぬよう、親は口に湖底の小石を含んでふさいでしまうとか。二千年前、ふと小石ではなく湖の底に落ちていた銀貨を口に含んだ一匹がペテロに釣られたことで、聖書を通して広く全世界にその存在を示すこととなりました。
ちなみに、この魚は、現地ではヘブル語で「アムヌン(母なる魚)」と呼ばれて、日常生活で広く食べられています。実際、クロスズメダイの一種とのことですが、白身で美味しかったです。
☆ガリラヤ湖は面積が166㎢で、日本の湖で第2位の広さの霞ヶ浦とほぼ同じです(ちなみに、浜名湖65㎢、芦ノ湖7㎢)。なお、死海はその上をゆく940㎢(琵琶湖669㎢)です。ただし、死海は塩分濃度25%で、魚は生息できません。 それに対して、ガリラヤ湖には今も約40種類の魚が生息してしているとのことです。
▽ピーター・フィッシュ エン・ゲブ(ガリラヤ湖東岸の町)のレストランにて
▽ガリラヤ湖の魚たち
▽ガリラヤ湖の遊覧船~主イエス・キリストの時代(2000年前)の船を模しているとか~