【あなたはわたしに従いなさい】
イエスは、ペテロがどのような死に方で神の栄光を現わすかを示すために、こう言われたのである。こう話してから、ペテロに言われた。「わたしに従いなさい。」
ヨハネの福音書21章19節
復活をされたイエス様は弟子たちの前に現れ、イエス様を裏切って心を痛めていた弟子たちを回復してくださいました。そして、神の国の働きを託す使命を授けました。
18節のペテロに対する預言は、その後の伝承によれば、彼は世界に福音を宣べ伝えたのち、ローマで殉教をして、まさにその通りとなりました。注目したいのは19節「どのような死に方で神の栄光を現わすか」との言葉です。人間にとって「死」は不幸であり、抗う事が出来ない圧倒的な力です。しかし主は、その死さえも神の栄光を現わす機会としてくださるというのです。主に従う人間は、その生涯のすべて、たとえ人の目には不幸と思えることも、神の栄光を現わす尊い出来事にしてくださるということです。なんという慰めであり、望みでしょうか。
大切なことは「わたしに従いなさい」との神の招きに応答することです。これは個人主義的な信仰ではありません。私たちの信仰は教会の兄弟姉妹と共に歩む共同体的なものです。キリストの体である教会に繋がる私たちにはそれぞれの役割が与えられています。一人ひとりが役割を担うことで、神様は私たちの働きを組み合わせ教会を通して神の栄光を現わしてくださいます。