あなたがたはみな、キリスト・イエスに対する信仰によって、
神の子どもです。 ガラテヤ人への手紙3章26節
ガラテヤ人への手紙の鍵は、2章26節に「しかし、人は律法の
行いによっては義と認められず、ただキリスト・イエスを信じる
信仰によって義と認められる」です。この不信仰をはじめ様々な
罪を重ねてきた私たちが、主イエスを信じる信仰によって神の前
に義と認められることが信仰義認であり、聖書全体を貫く真理な
のです。そして、信仰によって神の子どもとされる特権(ヨハネの
福音書1・12)を与えられたクリスチャンに対する具体的な恵みと
して、ガラテヤ人への手紙には次の三つがあげられています。
約束の子(ガラテヤ3・29、4・28)…もしあなたがたがキリストの
ものものであれば、それによってアブラハムの子孫であり、約束
による相続人なのです。(3・29)とありますが、アブラハムの子
孫とは、神がアブラハムと結んだ祝福の約束を受け継ぐ者を指し
ます。クリスチャンとは、アブラハムへの祝福の相続人です。
自由の子(ガラテヤ4・31、5・13)…兄弟たち。あなたがたは、
自由を与えられるために召されたのです。ただ、その自由を肉の
働く機会としないで、愛をもって互いに仕えなさい。(4・31)と
あるように、クリスチャンは律法をはじめ全ての束縛から解放さ
れています。と同時にそれは自分勝手に生きることではありませ
ん。私のような者を愛してくださる主イエスを心の中心に置き、
主を積極的に愛し、その教えに自発的に従って生きるのです。
御子の御霊を受ける(ガラテヤ4・6)…そして、あなたがたは
子であるゆえに、神は「アバ、父」と呼ぶ、御子の御霊を私たち
の心に遣わしてくださいました。(4・6)とある通り、御子である
主イエスの御霊を信じる者は心に宿すことができるのです。
それだからこそ、私たちは、聖なる神様に親しく祈りと願いを
捧げることができるのです。