イエスは三度ペテロに言われた。「ヨハネの子シモン。あなた
はわたしを愛しますか。」ペテロは、イエスが三度「あなたはわ
たしを愛しますか」と言われたので、心を痛めてイエスに言っ
た。「主よ。あなたはいっさいのことをご存じです。あなたは、
私があなたを愛することを知っておいでになります。」イエスは
彼に言われた。「わたしの羊を飼いなさい。」
ヨハネの福音書 21章17節
個人的な体験…イースターの朝に復活された主イエスは、様々
な場所で弟子たちの前に現れました。そして、復活の主イエスと
出会った一人ひとりの心と生きざまが根本から変えられ、まさに
希望といのちの力に満ちた新しい人となりました。それは、主の
墓の前で泣いたマグダラのマリヤ、疑い深いトマス、主イエスの
弟子であることを三度も否定したペテロの姿が象徴しています。
彼らは復活の主と一対一で向き合い、生まれ変わったのです。
事実と向き合うことから…復活の主がペテロたちの前に現れて
なされたことは、彼らが心の傷と主にあって向き合うことでした。
マグダラのマリヤに「なぜないているのですか」(ヨハネ20・13)、
トマスに「信じない者にならないで、信じる者になりなさい」(ヨ
ハネ20・17)、ペテロに「あなたはわたしを愛しますか」(ヨハネ
21・17)と語りかけ、そして、主は十字架の愛と復活の力で、彼
らの心の傷を癒されました。新しい人生は、復活の主とともに心
の傷と向き合い、主の癒しを体験することから始まります。
回復の先に…主との出会いは、心の癒しが終着点ではありませ
ん。そこから始まるのです。なぜなら、復活の主は世の終わりま
で私たちと共にあり(マタイ28・18~20)、「わたしの羊を飼いな
さい」(ヨハネ21・17)と使命を与えているからです。主イエスを
信じる者は、神の栄光をあらわす生涯が備えられています。それ
は人との比較ではなく、主とともに歩むONLY ONEの生涯です。