何と幸いなことでしょう。
その力があなたにあり
心の中に シオンへの大路がある人は。
彼らは涙の谷を過ぎるときも
そこを泉の湧く所とします。
初めの雨も そこを大いなる祝福でおおいます。
詩篇84篇5~6節
詩篇84篇の鍵のことばは、三回繰り返されている「何と幸いなことでしょう」(4、5、12節)です。試練や困難という人生の嵐の中でも勇気と希望を失わず、得意絶頂のときにも驕り高ぶりとは無縁の謙虚さと優しさを保つ三つの秘訣が、「何と幸いなことでしょう」ということばと共に、左記の通り記されています。
神の御許に居場所を見出した幸い(1~4節)…「祭壇」(3節)は罪の赦しのためのいけにえが捧げられる場所であり、キリストの十字架を示しています。また「あなたの家」(4節)とはキリストのからだであり私たちの心のホームである教会のことです。キリストを信じて救われるとき、私たちはキリストを中心とした交わりの一員となり、とこしえの居場所を見出すのです。
神がともにおられることを自覚する幸い(5~9節)…「シオン」とは神の都エルサレム、さらには旧約の時代に神殿のあった丘を指し、神がともにおられることを表します。神がともにあることを信じるとき、弱き者でも強くされます。なぜなら、「私の祈りを聞いてください」(8節)と大胆に祈ることができるからです。
神を全面的に信頼して憩う幸い(10~12節)…神は聖であると共に愛に満ちたお方です。罪を悔い改めて創造主なる神のもとへ立ち返った者に「主は恵みと栄光を与え 誠実に歩む者に良いものを拒まれません」(11節)。神は最善以上を成してくださることを信じ、神の許で憩いましょう。