Whatever will be, will be.

気まぐれ日記。

有馬記念の展望-その1

2017-12-18 00:32:15 | G1
毎年、前書きに書いていることを今年も。

宝塚記念もそうだが、開催時期や馬場状態などを含めて、悪い意味でのオールスター戦。
顔見世興行のようなものと思っているレース。
一昔前ならば、ダービー、天皇賞に匹敵するビッグレースの価値はあっただろうが、
個人的にビッグレースの価値はないと思う。
最近は減ってきているが、王道を歩む有力馬は天皇賞、JCを使ったあと。
消耗度の問題がある。
そして、逆にここを取ろうと、コース適性や消耗度を配慮して、天皇賞、JCをパスして、
有馬記念を狙いに来る馬もいる。
そしてコースのトリッキーさもあるし、体調やコース適性の差が出やすい。
本当のガチンコ勝負の舞台設定ではない。

したがって...

ポイントはこのレースに向けて如何に余力を残してきているか?
あとは特殊とも言えるトリッキーなコース。馬場、コース適正も重要。
結局、本当の全力勝負の舞台でない。
だから、有り得ない着順が起きることがある。

通常のG1展望と同様な前走、前々走ベースの成績からの傾向はあっけなく通用しなくなることがあることは、
外れた時の良い訳の意味も含めて前置きしておく。

連対馬の傾向。

来ない馬
その前に前提条件として。
・前年の有馬記念以降(有馬記念は含む)、中山の重賞3着以内馬は、無条件に残す。
それを踏まえて。
(1)前走、重賞以外
(2)前走、4着以下。
 ただし、前走、5番人気以内でかつ古馬G1勝ち実績馬とJC5着以内の馬は除く。
(3)前走と有馬記念が中1週以内
(4)前走、1600m以下
(5)前走が10月より前


残った馬
各条件をクリアした馬
キタサンブラック
サトノクラウン
サトノクロニクル
シュヴァルグラン
スワーヴリチャード
ブレスジャーニー
ミッキークイーン

7頭。

中山重賞3着以内の特例措置で残る馬
キタサンブラック(条件もクリア)
サクラアンプルール
サトノクロニクル(条件もクリア)
シャケトラ
トーセンビクトリー
ルージュバック

6頭。


さらに絞ると・・・。

とりあえず。
特例組はあくまで特例なので消す。(軸不向き)
→サクラアンプルール、シャケトラ、トーセンビクトリー、ルージュバック

他に。

前走、3200mを超える馬(基本はステイヤーズS組)は連対なし。
→該当なし
前走、菊花賞3着以下
→該当なし
3歳以上のG1勝ちなし
→サトノクロニクル、スワーヴリチャード、ブレスジャーニー
6歳以上(あくまで少数派)
→該当なし
前走、10着以下
→該当なし
今秋G1勝ち(連対)のない牝馬
→ミッキークイーン


さらに残った馬
キタサンブラック
サトノクラウン
シュヴァルグラン

計3頭。


G1勝ちのない馬は落ちるので、残るのはG1勝ち馬のみ
一昨年の1,2着馬はG1勝ちのない馬であるし、G1勝ちのない馬、それも冒頭で述べたように
何でもありのような馬が来るのが有馬記念ではある。
しかし、一応、勝ち馬という事に絞れば、基本はG1勝ち実績がある馬が優勢である。
軸を考える上では妥当だろう!!

軸選び

キタサンブラックイチオシ!!

前走JCは3着に負けたが、この馬としてはレベルの高いレースをしている。
どちらかと言えば、G1を勝ったレースのほとんどが凡戦を勝ってきているが、それを思えば前走は強いレース。
しかも、ある意味、有馬記念を意識したような早めに動いての押し切るレース。
東京ではそれは通用ぜずに最後2頭に捕まったが、中山だったら残れるようなレースぶり。
有馬記念の試走として上々の内容
そして、今回が引退レース
最後のつもりでおつりのない仕上げで来るだろう。
また、中距離路線の実績上位馬の多くが回避して相手関係は相当に恵まれた

他の残った馬では...
シュヴァルグランは前走は相当嵌り形でのもの。
今回、そこまで巧くいくとは到底思えず、普通にいけばキタサンブラックには勝てない!!

サトノクラウンは切れの必要な東京よりは急坂のある中山の方が向くが、
それでも渋るくらいの馬場でないと切れ味不足
これも普通にいけばキタサンブラックの敵ではないだろう。

その他も同様で、敢えて言えば、宝塚記念3着のあるミッキークイーンくらいだろう。
基本的に相当手薄なメンバーであることは否めず、キタサンブラックに引退レースを勝たせるためのようなメンバー。
古馬に逆転の余地はほとんどない

可能性のあるのは、G1勝ちがないので、最後までは残らなかったスワーヴリチャードだろう。
本来、旬であるはずの4歳勢が全般的に手薄な現有メンバー。
今回もレインボーラインごとき1頭しか出走しない。
そんな4歳の不振もあるにしても、3歳勢の重賞での勢いは圧倒的
ここはG1の舞台で単純にはいかないが、スワーヴリチャードは前走、アルゼンチン共和国杯
古馬を一蹴している。
脚質的にはキタサンブラックをマークできるタイプ
キタサンブラックを逆転できる可能性があるとすれば、この馬が一番可能性が高いだろう。
特別に最後までは残っていないが、次点扱いとする。