Whatever will be, will be.

気まぐれ日記。

安田記念の展望-その3

2015-06-04 07:58:30 | G1
オッズバランス編。
上位人気が予想される馬を中心に寸評。

京王杯SC組から。

1着サクラゴスペル
嵌ると良い脚を発揮。
前走はそういうレースだった。
ただ、1400m以下の馬というタイプ。
G1での底力には疑問が残ることを考えると、マイルG1では軽視で良いだろう。

2着ヴァンセンヌ
スローペースを1頭だけ後方から突っ込んできての2着。
距離も1400mは短ったことや休み明けでもあったので、上々の試走だろう。
本来は前走ほど下げるタイプでもないし、今回は休み明けを叩いた上積みや距離延長とプラス材料も揃う。
初G1だけに壁がある可能性も否定できないが、大したレベルではないマイルの既定勢力だけに勝負になってもおかしくない。

4着ブレイズアトレイル
結果的に絶好位。
巧くなだれ込んでの4着という感じで、G1では壁があるだろう。

10着ダイワマッジョーレ
出遅れの影響がすべてという内容。
タイム差は0.3秒。
悲観するものではない。
ただ、前々走に続いての致命的な出遅れ。
また...の危険も払しょく出来ない。
力的には通用できるものはあるが、信頼性の面で危険を大きく伴うタイプだろう。


マイラーズC組。

1着レッドアリオン
強いというよりはスローペースを好位追走で巧く行き過ぎたレースとみるべきだろう。
それでも連勝中で一定レベルのところまでは力も付けてきていると思うが、
牝系の産駒はG1では通用しないタイプでもあるし、勝ったことで上位人気になるようなら軽視だろう。

2着サンライズメジャー
こちらは逃げタイプではなかったが、まさかの逃げに打って出て、単騎逃げの粘り込み。
結果的には作戦勝ち。
こちらも恵まれた展開での2着。
一応、マイル以下に限れば、崩れずに走っており、相手なりには走れるタイプだが、
初G1でもあるし、底力的に疑問が残る。

3着フィエロ
スローペースに泣いた結果。
それでも良い脚で伸びてきており、休み明けのたたき台としては十分の内容だろう。
昨年のマイルCSで僅差2着。
その後、新興勢力としてはモーリスくらいのメンバー構成。
マイル路線ではトップレベルの1頭とみて良い存在だろう。

4着エキストラエンド
一応、それなりの力は持っているが、G1では荷が重いタイプか。

5着フルーキー
エキストラエンドと直接対決では似たような戦績だが、こちらの方が1歳若い5歳馬。
また長期休養もあってまだ年齢の割にはレースはあまり使われていない。
そして、能力を全開に出し切れていないような、まだ伸びしろが残っているような部分も。
好走の可能性は有り得るタイプだろう。

10着クラレント
G1では通用しないタイプ。
近走の成績もさえなくなっている現状では厳しいだろう。
ここを叩いて、夏場に活躍...というところだろう。


その他。

モーリス
新興勢力ならばこの馬。
前走の圧勝ぶりから、今回のメンバーならばG1でも通用してもおかしくはない。
ただ、出遅れ癖が解消されたとは言えないし、東京(左回り)はどうかとか、
絶対的なスピードが足りるのか?など、不安要素は残ることも事実。
初G1では増して、良績のない58キロ未経験という点も気がかりでもある。
また、堀厩舎はダービー制覇直後。
良く言えば勢いがあると言えるが、ダービーは運のある馬が勝つともいう。
ドゥラメンテが運が良いだけで勝ったとは思わないが、運が平等にあるならば、
先週、運を多く使っているとみてもおかしくなく、まして1番人気の可能性すらある馬。
不安要素を抱えていることも事実なのだから、軽視しタイプだろう。

カレンブラックヒル
前走は道悪の影響もあったのだろう。
惨敗に終わったが、前々走の勝利など、復調感を漂わせる近走だと思う。
3歳時はG1を勝った馬。
その時までの力に戻っているかは微妙だが、一時のスランプは完全に脱していると思う。
展開利の可能性も有り得るから注意は必要。

ケイアイエレガント
前走は牝馬のG1や守れずスムーズなレースが出来たことを割り引いても、
1.31.9で走破している点は評価して良いだろう。
それでも今回はマークが厳しくなるだろうし、一応、牡馬相手という事からもマイナス面は大きいだろう。

リアルインパクト
豪州のG1を1着、2着と大検討。
相手もそれなりに揃っていたものだから優秀なものだろう。
ということでレイティングでは今回トップの存在。
豪州の芝適正があったこともあるし、日本ではG1では苦戦の傾向にあるが、
豪州で新たに心身で力を付けた可能性も有り得る。
極端に言えば、二線級の日本馬の評価が大方の見方。
でも、近走、豪州G1を勝った外国馬が今回参戦すれば、人気になってもおかしくはない。
多分、それほど人気にはならないことを考えてもオッズバランスが良いだろう。

サトノギャラント
休み明けの前走は直線強襲で差し切り勝ち。
ただ、極端な追い込み型だけによほど展開に恵まれない限りは厳しいだろう。

ミッキーアイル
レースぶりに多少幅が出てきたが、それでも単調なタイプ。
まだ、1400m以下に適正がシフトしてきているようにも思える。
G1のマイルでは厳しそう。

ダノンシャーク
昨年のマイルCSの覇者。
ある意味、マイルの現役王者の立場とも言える存在。
ただ、マイルCSは嵌った感が大きいのも事実。
他の馬と決定的に強い訳ではない。
まして今回は使う予定のマイラーズCをザ石で回避しての一頓挫の後。
明らかに順調度は欠いている。
一応、急ピッチで仕上げてきているようで、よく言えば、調教強化して休み明けの不安の払拭...
だが、どちらかといえば、無理矢理間に合わせた感が強いように思えるので、
調子は万全とはいえないとみるべきだろう。
ただ、そんなこんなの状態だから、人気にはならないだろうから、その点はプラス。
たいていは人気になるタイプではあるが、妙に人気を落としたときに好走するタイプでもある。
一昨年の安田記念や昨年のマイルCSの好走はともに人気薄であった。