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気まぐれ日記。

エリザベス女王杯の展望-その3

2010-11-10 12:31:20 | 競馬
今週は微妙に忙しかったりして、書き込むのが一杯一杯な感じ。。。
これが普通なのかもしれないが・・・


オッズバランス編。
寸評。


1番人気有力なアパパネから。
2歳戦を含めると牝馬4冠。
すべて同世代との対戦する牝馬限定G1をすべて勝ってきている。
個人的には阪神JFは内が空き、そこを付いてのもの。
桜花賞もスローな流れを立ち回りの巧さで勝ったもので、底力までは感じなかった。
ただ、オークスは距離延長の懸念を払拭して、馬場悪化のきついレースを制覇。
そして秋華賞は中段から自分から動いて行って、差し切り勝ちは強いレース。
能力の高さを見せた。
結果的に、ここまで崩れる事無く、そしてG1はすべて勝つという勝負強さ。
ここまでは、世代のトップの馬であることは間違いないし、真のG1と考えてよい。

また、その1、その2でも触れているように、その他の世代上位馬が他のレースで、
好走していることから、現3歳世代の上位ランクの馬は、他世代よりレベルが上の可能性は
十分に考えられることで、その中でも頂点のアパパネは他世代の馬(特に牝馬)とは
実力的に数ランク上であることが考えられる。

今回は古馬初対決となるが、牝馬のG1でもあり、過去を振り返っても、高いパフォーマンスを
見せてきた3歳馬は、すんなり勝ち負けしてきているので問題はないでしょう。

問題はアパパネの今秋の最大目標は3歳限定G1・3冠の懸かった前走の秋華賞であることは
間違いないところ。
レースもそれなりに厳しいレースでもあった。

アパパネ自身のピークは、今回は前走以上は有り得ないだろうし、落ちている可能性も有り得る。
また、アパパネは、これまでのレースから爆発的な瞬発力があるタイプではない。
平坦京都の外回りコースでの追い比べの展開になると決め手の差で負けることは有り得る。
立場的にも勝ちに行くのだろうし、この後に触れるアニメイトバイオ、メイショウベルーガなどの
有力馬より先に動くだろうし、仕掛けるタイミングも難しいかもしれない。

これまでの実績から崩れることは考えにくいが、勝つとなると微妙な点は残されている。
そういう意味で、1着の馬券は微妙で、単勝オッズバランスでは悪いことは確かだろう。


続いて、同じ3歳馬ということでアニメイトバイオ。
人気としては3番人気か4番人気か?
今秋はローズSで決め手を活かしてアパパネに勝っている。
秋華賞もアパパネに最後は肉薄しての2着。上がりではアパパネを上回っていて、内容は優秀。
ある程度の射程圏においての最後の差し比べになれば、アパパネに勝つ可能性は有り得る。
このレースに関していえば、アパパネと同格ぐらい勝ち負けする可能性はあると思うので、
それで3,4番人気ならオッズバランスは良いはず。


同じく3歳馬のサンテミリオン。
オークスではアパパネと同着1着。
ここまでのレースぶりもスケールではアパパネを凌ぐといっても良い内容で、潜在能力は
世代トップかもしれない。
ただ、前走の秋華賞はしんがり大敗。
陣営の敗戦コメントは、出遅れの影響で、馬がやる気がなかったとしている。
しかし、個人的には馬の状態、仕上がりが十分でなかったことが大きいと思っている。

なので、いずれにしても前走の秋華賞の負けは力負けではないが、そもそも
秋華賞当時の情報の中には目標はJCとも言われていたはず。

その馬が、ここでエリザベス女王杯に出てくる時点で、歯車が狂っているとしか思えない。
推測の域は脱しないが、今回が馬が良い状態で出てこれるとは思えず、だいたい順調さを
欠いている馬はG1では苦しいものと思っているので、今回も苦戦の可能性は十分にありえる。
実際は、秋華賞→エリザベス女王杯が規定路線だったのかもしれないが・・・

どの程度、今回人気になるのか微妙な存在でもあるが、人気になるようならオッズバランスは悪いと思う。


古馬勢ではメイショウベルーガが筆頭格。
おそらくアパパネに続く2番人気か?

今年は日経新春杯、前走の京都大賞典と牡馬相手に2勝。
宝塚記念でも0.5秒差の6着と善戦している。
決め手は今回の中でもトップレベルであるし、京都は4勝している舞台。
平坦巧者でもある。
3歳馬は秋華賞が最大目標であり、その後のレースになるのとは逆に、古馬勢はエリザベス女王杯が最大目標。
メイショウベルーガ自体も順調にここを目標にきている。
有力馬の中では、順調さで言えばこの馬が1番だと思われる。


あとは日本馬ではプロヴィナージュあたりが上位人気か?
基本的に脚質の問題もあって決め手のない馬。
前走、メイショウベルーガには決定的な差を付けられている。
後続馬との距離を巧く保つが、差しを殺すような展開に持ち込めないと勝ち負けとなると苦しいだろう。
ただ、近走のレースぶりから安定感はあり、上位争いは可能とみる。
あと展開次第で、どこまで着順を挙げられるか?


もう1頭付け加えればリトルアマポーラ。
前走の府中牝馬Sはスローの前残りの展開。
7着は惨敗ではあるが、上がり33.0は最速。
休み明けであったことも考えると、復調の兆しは見せた。
エリザベス女王杯は同じ馬が複数回馬券に絡むことが多い傾向から行くと、
一昨年の勝ち馬でもあるリトルアマポーラは傾向的には巻き返しはあるのかもしれない。
ただ、上位評価するほどの期待値はなく、意外とこの辺のところで穴人気するようではオッズバランスが悪く、
人気がなければ、抑えておきたい存在程度だろう。


外国馬について。

スノーフェアリーから。

英、愛オークスを連覇した3歳馬で欧州最強レベルの牝馬だろう。
エリザベス女王杯参戦の外国馬は基本的にレベルが低く、ここまでの実績の馬が参戦したのは初めて。
一応、これまでの馬とは核は明らかに違う。

また、外国馬の場合、日本に来る前に自国以外のレースを経験している(遠征経験有り)事が良く、
スノーフェアリーは同じ英国圏ではあるが、愛国に遠征している。

愛オークスの圧勝は鮮烈だし、2走前のヨークシャーオークス2着も、敗れた相手はレッドディザイアが
参戦したBCフィリー&メアターフで1番人気2着となったミッドデイ。
対戦してきた相手関係からしても実力は文句なしだろう。

1週前に来日していて、陣営のやる気も十分に感じられるのも好感。

結局、欧州の外国馬については特にそうだが、日本の芝適正はやってみないと分からないところはあるが、
欧州トップレベルで順調な臨戦課程の馬は普通に好走して良いはず。
(凡走するのはレベルの問題と臨戦課程が不十分な場合が多い)
普通に走られてもおかしくはない。

それでも未知数には違いはなく、問題はどの程度人気になるか?

人気が被るようだと軽視。そんな存在か?

いずれにしても、馬券を離れても要注目な存在であることは間違いなし。


もう1頭のアーヴェイ。
前走はレッドディザイアとBC前哨戦で対決して1着。
馬場は相当に悪く、レッドディザイアの状態も調教があまり出来ていなかったらしいなどとあるが、
レッドディザイアは現役に本場の中では牡馬を含めてトップレベルの馬と思っているので、
そう弱い馬ではない。
2頭がそれぞれ対戦しているミッドデイとレッドディザイアのBCフィリー&メアターフの着差から
単純計算すれば、アーヴェイはスノーフェアリーと近いレベルにある可能性はありえる。

だからといって、格的に見劣るのは事実で、馬券的には印はまわしておきたいが、
あとは、どの程度人気になるか?