名古屋に住んでいた頃、5分ほどのところに東山動植物園がありました。
園内はかなり広く、格好の散歩コースです。
休日のたびに、カミさんと2人でいろいろな動物や植物を見て回りました。
ある時、生まればかりのライオンの仔が公開。
どんな動物の赤ちゃんも可愛いものですが、とくにその仔は可愛く人気を集めていました。
カミさんも、平日に1人で通い詰めるほど首ったけ。
そのうち、「うちでも飼いたい、飼おうよ」と言い出しました。
いくら何でもライオンは飼えないので、同じネコ科の猫を飼うことになりました。
地元の人に聞くと、名古屋は犬や猫のブリーダーが多いのだとか。
ブリーダーの家を訪ねた時は、あいにくとペルシャの仔猫が一匹だけ。
生まれてひと月くらいとかで、手のひらに乗るくらいの大きさです。
柔らかな長毛に覆われ、愛くるしい顔をしたブルーアイ。
カミさんも「可愛い」と一目惚れ、その仔を買って帰りました。
それからは、生活が猫中心に一変、亭主は放っておかれぱなし。
少しは亭主のメンドウを見ろよ。
でも、擦り寄って甘えてくる仔猫、亭主よりはよほど可愛い。
わたしでもカミさんより可愛い、そう思ったので、テキのことは非難出来ません。
ともかく、愛情をそそげるものと暮らせるのはシアワセなこと。