本を読んでいて意外なことを知りました。
絵を見たり音楽を聞いたりして「美しい」と感じた時に、脳のある部分の血流量が増加します。
視覚や聴覚も脳の働きですから、これだけのことなら意外ではありません。
意外なのは、この美醜を判断する脳の場所と、倫理的な正邪を判断する場所が同じだということ。
へ~、そうなんだ、と思ってしまいました。
たぶん、前者は感性、後者は理性に属するもの、と漠然とながら区分けして思い込んでいたのでしょう。
考えてみると、美しい行い、という時には、正しい行いというニュアンスもあります。
また、損得ずくで動く人間のことを、醜い人間だと言ったりもします。
だから、理性も感性も、脳の中では言葉に還元されて、同じ場所が反応するのかも・・・。
それは飛躍した思いつきでしかありませんが、本題はこれから。
「美しい」と「正しい」が似た反応を起こすなら、それを利用して人に錯覚を起こさせられないか。
どうやらそれができる人がいるようなのですね、世の中には。
サイコパスと言われる人がその一例。
ほんとうは反社会的な人格なのだけれど、意外と社会に溶け込んで容易に尻尾をつかませない。
その殆どは男性で、政治家、弁護士、詐欺師などに多いと言われます。
ウソツキなんだけれど、それを「美しい」や「正しい」ことと錯覚させる能力に長けている。
だから、胡散臭いと感じさせながらも、なかなか正体を見破れません。
具体的に名前は書きませんが、たとえば、ほら、あのヒトとあのヒトなんかです。