訂正でんでん・・・の話題は、昨日の新聞のコラム「天声人語」でも触れられていました。
一国の首相を揶揄するようなことは書くな。
もしかすると、その筋からお達しがあったかもしれません。
そのコラムを読んでいて、首相にふさわしい言葉を思いつきました。
「匹夫」・・・教養がなく、ものごとの道理をわきまえない人物。
「匹夫の勇」とは、深い思慮もなく血気にはやるだけのつまらない勇気。
ぴったりではありませんか。
類語として「小人」があり、取るに足らない人のことを言います。
小人閑居して首相の悪口を言う・・・のはわたしのことです。
小人飛び回って金をばらまく・・・これはわたしではありません。
小人の対語は「大人」・・・徳があって、度量、器量の大きい人物のことを指します。
類語は「君子」、君子の過ちは日月の食の如し、という慣用句があります。
君子は過ちを犯しても、食がすぐに過ぎるよう正しくやり直すというたとえ。
同日の新聞の論壇時評に、大人と小人の言葉が載っていました。
大人とは、社会の責任を負い、他者を助けるだけの余裕のある人。
小人とは、自分のことで精一杯の人・・・という今風の解釈です。
「大人」であるかどうかは、資産や才覚の有無だけでは決まらない。
巨万の富があるのに他者も社会も顧みない「小人」はいる。
だが、「子どもの貧困」の前では誰もが「大人」の役割を引き受けざるを得ない。
そして他者と社会を直視する余裕をひねり出す努力をするようになる。
昨晩、ネットで「子ど食堂」のニュースをやっていました。
そこでは、多くの、裕福とは思えない人たちがボランティアで関わっていました。
各人が、自分でできる範囲で「大人」の役割を果たせば、社会の分断に抗えるかもしれない、と思います。