ユニコムかつしかつれづれ日記

NPO法人ユニコムかつしかのパソコン教室活動などのよしなしごとを、そこはかとなくゆるりと書きしるしてまいります

コンビニふつう人間

2016-08-09 | 日記

 

近頃、コンビニを利用することが増えています。

すぐ近くに店ができたことも関係あるのでしょう。

今はもっぱら昼食にする蕎麦、ラーメンの類、日用品では乾電池をよく買っています。

 

ガラス扉にアルバイト募集の紙。

昨日は新入りと思しき女性店員、まだ、日本語もただたどしく、おそらく台湾か中国の女性。

よく見かけた男性店員の顔を見なくなりました。やめたのでしょうか。

 

そのコンビニにアルバイトとして18年間勤め続けている36歳の「私」が主人公の小説。

タイトルが「コンビニ人間」・・・最新の芥川賞受賞作です。

本をよく読むワリには、小説を殆ど読まないわたしが、珍しく読んで見る気になりました。

 

近くにあった書店が閉店してから、本はもっぱらネットショップのご厄介です。

それも近頃は、場所をとるペーパー本はやめて、電子版があるものは電子書籍で。

「コンビニ人間」も、ワンクリック注文、iPadで寝転がって読みました。

 

これがなかなか面白くて、1時間ほどで一気読みしてしまいました。

36歳、女性、結婚歴なし、大学1年からコンビニアルバイトひとすじ・・・。

なぜ、就職しないの? 結婚しないの? なぜ、子どもをつくらないの?

 

テーマは、たぶん、ふつうとは、異常とは、正常とは、常識とは?

子供の頃のエピソードが書かれていて、それを読めば、彼女は、たしかに人と「変わっている」。

でも、そう見えるのは、わたし自身がすでに「ふつう」を身にまとってしまったからでしょう。

 

「ふつう」への抵抗感というのは、誰しも持っているはず。

ただ、それを人の目に晒せば、かなり生きづらいことになることはたしか。

コンビニの便利さに慣れっこになるように、「ふつう」を身につけて生きるほうが便利でラク。

 

といって抹消したつもりの「異常」は、ほんとうに抹消されたのかどうか。

「ふつう」が当たり前と思い込むのは、「異常」を見過ごすことにもつながる。

時に、反転してものごとを見ると・・・読みながら、そんなことを考えてしまいました。

趣味ぶろ教室ブログランキング


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする