昔にくらべて本を読まなくなりました。
わたしだけでなく、世の中全体がそうなっているのかもしれません。
先日も、近くで1軒だけ残っていた本屋が閉店してしまいました。
30年ほど前、ここへ越して来た時は、新刊書店が4件、古書店が3件。
それが1軒減り、2軒減り・・・いまは古書店が1軒残るだけになってしまいました。
ついに、「文化果つるところ」になってしまったかのでしょうか・・・。
その言葉を聞いたのは、15年くらい前の事で、言ったのは声楽家の女性。
ボランティアの集まりかなんかで知り合い、音楽会などのお手伝いをしました。
文化果つる町で音楽を盛んにしたい、と意気軒高に語っていたことが思い出されます。
その頃すでに、パソコンを使ってブログを書いていましたから、かなり先進的。
パソコンの調子が悪いのよ、見てくれない? 頼まれて自宅にも何度か足を運びました。
ここ数年お目にかかっていませんが、もうかなりのお年のハズ・・・お元気だといいのですが。
本の話に戻りますが、日本人の読解力は先進国でもビリに近いのだそうです。
若いころは、通勤電車の中でも本や新聞を読んでいる人がいっぱいいました。
それがいまはスマホ一色・・・本屋が消えてゆくのも当然かもしれません。
なぜ、本を読まなくなったのか。
思うに、すぐ役に立つものでもないから、役に立たないものはやってもムダだから・・・。
その証拠に、ハウツー本なんかはそこそこ売れているようですから。
格差社会化、階層社会化が進んでいるといわれます。
それが顕著に表れるのは、美術、音楽、文学などの文化資本だという人もいます。
でも、実利、功利だけ追って何の人生か。わたしももうちょっと本を読みましょう。