東京五輪のエンブレムの候補4作品が発表されました。
もともと五輪招致には反対だったので、それほど関心はありません。
ただ、デザイン的にどれが好みかは別の問題。
個人的にはシンプル、フラットなデザインが好み。
となれば、市松模様のA作品でしょうか。
地味で華やかさには欠けるので、最終的には選ばれないと思いますが。
デザインより気になったのは、キーワードの中のインクルージョンという言葉です。
一体感という意味合いで使われていますが、もとは包含する、包摂する、といった関係性。
反対語はエクスクルージョン・・・排除する、です。
どちらも組織とか集団とか社会とかを考える上では欠かせない言葉。
ひところ、ダイバーシティ(多様性)という言葉がよく使われました。
たとえば、組織も多様な人材を集めることで活力が生まれる、といった風に。
ですが、ただ多様な人間を集めても、集団に差別や排他的な土壌があると力は発揮できない。
多様性をまとめるような仲間意識や一体感を醸成することが大事である。
というわけで、組織論としてもインクルージョンという言葉がよく使われてきているようです。
どこかで聞いたことがある言葉だな、と思ったら、昔、習ったことがありました。
集合論とか記号論理学とかブール代数とかで出てきます。
インクルーシブ・オアが包含的論理和、エクスクルーシブ・オアが排他的論理和・・・。
たぶん、エクセルの論理関数にも、IORやEORがあるはずです。
エンブレムから関係のない方向に話が脱線してしまいました。
新しい概念と思えることでも、シンプルな論理に還元できるとあらためて感じた次第です。