ピンポ~ンとチャイムが鳴りました。
ドアホンのモニターには、二人連れのおばさん。
通話ボタンを押して要件を尋ねると、どうやらキリスト教系の宗教の勧誘です。
わたし、イスラム教の信者です。
本当のことではありませんが、どんな反応を示すかな、と思って、そう答えてみたのです。
二人は顔を見合わせて目くばせ、「失礼しました」と言って引き上げてゆきました。
また、ピンポ~ンと鳴りました。
「いま、七階でリフォームをやらしてもらっている業者です。リフォームの予定はありませんか?」
そろそろやりたいんだけど、お金がないもんで・・・。
お金が手元にないのはほんとうです。どこにあるかというとケイマン諸島・・・。
「御用がありましたら、ぜひ、声かけてください。名刺を入れておきます」
そのうちバリアフリーにしないといけないかもしれません。
またまた、ピンポ~ン。よく鳴るチャイムです。
今度は誰かと思ったら、NHKの人。
はっきりとは覚えていませんが、この前来たのは1年ほど前。
その時は、「お宅のテレビはブラウン型ですか、液晶ですか」と訊かれました。
それをNHKが調べてどうするんだ、という疑問があったので、よく覚えています。
もっとも、昨日来た人はその時とはたぶん別人・・・でしょう。
うちにはテレビがありません。40年来、テレビ無しの生活です。
だいたい来る人は粘着性気質の人が多いので、玄関先に出て機先を制します。
「え~っ!」と驚いた顔をしましたが、目には「ホントか?」の光が宿っています。
「テレビがないと、不便じゃないですか」
ちっとも・・・新聞、ラジオ、インターネットで十分用が足りています。
「パソコンでテレビ見ていませんか?」 見てません。
「スマホでテレビ見てませんか?」 見てません。
「そうですか。じゃ、テレビがブラウン型か液晶型か訊いてもしょうがないですね」
まだ、そんなことを調査しているようです。
何のため? と訊いたら、「さ~、何のためなんでしょう」
「それより、テレビを見るようでしたら、必ず受信契約してくださいね」
まあ、死ぬまで見ることはないでしょう、たとえモミが辞めても・・・。