一人でいること、友達や仕事仲間といること、どちらが楽しいか?
こういう二者択一の質問はどうも苦手。
一人でいたい時に、人と一緒になることは御免蒙りたいし、その逆もある。
その時々の自分の気分によって変わって来ます。
誰しもそうではないのか、と思いますが、どうやら聞き手はそうは感じていない様子。
孤独派?か群れ派?か、どちらかに分類したがるようです。
こういう単純派の人と一緒にいても楽しくはないし・・・・いろいろと条件があるでしょう。
たとえば、人はとりたてて理由がなくとも、他人が煩わしいと思うこともあるはず。
このところ見聞することが多い東日本大震災の話題。
その被害者の人たちの苦しみ、悲しさ、辛さは共通のものでしょう。
だからといって、皆が皆、人からの慰めや人との絆を求めているわけではないと思います。
辛いからこそ誰からも声をかけて欲しくない、一人でいさせて欲しい。
たぶん、そういう人もいるかもしれません。
人の感受性には様々な条件、状況があり、決して一様ではない。
だからこそ一様で一色に染まるような慰め方は、人にとっては暴力にさえなりうる。
マスコミの報道には、そういう暴力性が見え隠れすることがあります。
自分はほかの人と取り替えることができません。
自分がいくら同情したからといって、その人をほんとうに救うことなどできない。
それを自覚した上での「慰め」や「絆」が求められているように思います。