訪問レッスン先でのこと。
その人、数日前、わたしと連絡がとれず、ほかのメンバーに教えてもらったことがあります。
困っていたことが解決できてよかったのですが、その時のことを教えてください・・・・。
どうやらショートカットキーを教わったらしいのです。
Ctrl+A、Ctrl+Cなどやってみせると、それそれ、それをもっと教えてください。
新しいことを覚えようとする・・・・その意気やよし、です。
でもね、無理だと思いますよ。われながら冷たい言い方だな・・・・。
パソコンにはたしかに色々なやり方があって、中には便利な方法もいっぱいあります。
でも、人にはそれぞれ合った方法があるんですよ。
Tさんの場合は、指に軽度の障害があり、キーボード操作が覚束ないところがあります。
そのために、スクリーンキーボードを使い、マウスで文字を拾って入力しています。
だから、ショートカットキーによる操作は、ほとんど効果がないのです。
それに、色々な方法を知ると、かえって混乱してしまいますよ、やめたほうがいいですよ。
一つのことでさえ忘れることが多いのですから・・・・そこは口に出して言いませんでしたが。
ご本人も、覚えられない、忘れる、ということは、十分自覚されています。
そうですね、余計なことはやめましょう、とわかってくれて、やれやれ。
で、本題の、困っていることの解決のお手伝い。
といっても、ほとんど以前にやっていることの復習なのですが・・・・。
そんなことから、改めて、その人に合った教え方の大切さを感じました。
色々な選択肢があることを教えるのも必要かもしれません。
でも、そのことが相手にとってプラスかマイナスかは、なかなか見極めが難しい。
それができるのが、マンツーマンの良さなのだろう、と改めて思ったのでした。