みかん日記

省農薬ミカン園の様子や農薬ゼミの活動内容を伝えます。

1/6 ゼミ⑮調査報告と防除技術

2017-01-13 17:49:35 | ゼミ活動
新年あけましておめでとうございます。
今年も省農薬ミカンおよび農薬ゼミをよろしくお願いいたします。

遅くなってしまいましたが、先週のゼミの報告を。
先週でゼミも15回目となりました。
今年度はゼミ員各自が調べてまとめるスタイルで通してきたので
今年度残りあと3回もゼミ員がお送りします。今月の統一テーマは
「2017 ミカン山(農薬ゼミ)でやりたいこと」。
第一回は昨年の調査報告と今年のみかん山での新たな防除法についての提案です。

農薬ゼミの調査は1978年から始まりかれこれ39年。
それをすべてまとめるわけにはいきませんでしたが、
ここ数年の結果と比べて昨年の調査でわかったことは、
①省農薬ミカン園では、農薬散布を年1回に減らしても病害虫は急激に増加しないこと。
②省農薬ミカン園では、低い密度で多様な害虫が生育している(多様性が維持されている)こと。
③省農薬ミカン園では、ミカンの収量が前年に比べて少ない年(裏年)ではヤノネカイガラムシの発生度合いが高いらしいこと。
・・・など。今後の病害虫推移も注目していきたいです。

そんななか、私が個人的に抱いているミカンのお悩みが病気です。
ミカンの病気というと、省農薬ミカンを買ったことがある人なら一度は経験がおありだと思いますが、みかんに生えるカビ、も病気の一つです。ほかにはみかんについた、黒点やかさぶたのようなものも病気です。こうしてみると、箱に入ったミカンも病気にかかったものが多いです。(熟れたものを除けば人体に無害です。)
私たち農薬ゼミでは、できるだけ安全、安心なミカンを作りたい。だから化学農薬を使わない別の方法を調べました。それが「えひめAI」。これは私たちに身近な食材(納豆、ヨーグルト、パン酵母)から簡単に作ることができ、それらの微生物の力を使って環境を浄化できるものです。実力は、どれほどのものかわかりませんが、作物の病害防除にもつかえるとのこと。今回実際に作ってみました。現在、メンバーのお家の中で活躍しています。(トイレの消臭や台所まわりの掃除にも使えるのです。)
まだまだ企画中ですが今後、ミカン山で実験してみたいと思っています!!

農学部応用生命科学科3回 菅野伸哉

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