みかん日記

省農薬ミカン園の様子や農薬ゼミの活動内容を伝えます。

第4回ゼミ報告(5/9)

2014-05-12 21:22:24 | ゼミ活動
今年度4回目のゼミを行ないました。今回も2本立てです。

前半は、なんと奈良女子大学から発表者が来てくださいました!ありがとうございます!
彼女は現在文学部の3回生。春休みにネパールとバングラデシュを訪れた様子を聞かせてもらいました。

ネパールでは、富士山よりも高い山をトレッキングされたということにまずびっくり。
高山病に苦しみ、崖から落ちそうな恐怖を覚えながらも、目の前に広がる山並みは絶景。
頂上の雪も氷河も迫力満点でした。

ネパールで多数の人が信仰するヒンドゥー教には、ホーリーというお祭りがあります。
これは豊作を祈願し、色の着いた水や粉を掛け合って楽しむお祭りです。
彼女も子どもたちからカラフルに顔をお化粧されていました。

バングラデシュでは道端の市場が紹介され、そこでは芋や香辛料、野菜のほか、魚が売られていました。
魚は比較的多くの収入が得られるため、彼女の訪れた農村では魚を飼うことが奨励されつつあるそうです。

また、現地で食べるお菓子はことごとく甘かったとのこと。
壺に入ったヨーグルトが茶色がかっているのは、砂糖がそういう色だからだそうです。
ホームステイ先の家庭でも、いろんな食べものを味わったのですね。

現地で撮影したスナップ写真からは、人びとの表情が豊かに伝わってきました。
きっと若いうちに、異なる文化に浸ることで得られる感動は、なにものにも代えがたいものでしょう。
多感な現役大学生のみずみずしさがつまった南アジア見聞録でした。この続きが楽しみです^^


後半は、農学研究科の大池にバトンタッチしまして、
日本農村が過疎化してきた経緯という話題に移りました。

明治以降の経済発展に伴い農村から都市に人が移動してきた様子を、
近代日本の農村社会の特徴をふまえながら時代を追って報告するとともに、
人の移動に作用した農政や市町村合併政策についても触れてみました。

制度的な話に偏ったので、もっと生き生きとした当事者の語りがほしいという意見や、
日本は農地を相続するときにあまり細かく分割しすぎないのはよいけれど、厳格な単独相続は見直して、農村で農業をやりたいという意欲を持った人がもっと農地を取得しやすくすべきだといった意見が出されました。
次は農地の所有という視点からフィールド調査に基づいた話をしてみたいと思います。


・・・やはり2本立ては盛りだくさんで少々疲れますね^^;

次回は5月16日。テーマは「知っておきたい食品事情」です。
みなさまのご参加を心よりお待ちしています!

おおいけ(修士3回)記

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