★桃源深更深★~paradise into deep~

路は桃源に入りて深くして更に深し♪

ゴールデンスランバーを観る。

2010-03-05 02:57:01 | 観る
祝☆エリカ姫復活♪

あーやっとこ観に行けますた@ゴールデンスランバー!
なかなかタイミングを見計れずにいたんですが、3月になって上映時間変わったおかげでようやっと。
ずいぶん焦らされた分、おのずと期待値のかなり上がった状態での鑑賞になったんですが、
その幾分過度な期待にもしっかり応えてくれる、とても面白い映画に仕上がっておりますた☆

ごく普通のお人好しな青年が、何か強大な力で突然首相殺しの犯人に仕立て上げられ、仙台を逃げ回る。
これを聞いて、観る前は、謎解きサスペンスなのかなーって感じやったんですが。
実際は、そこにはあまり重きを置かれてなくて(結局事件自体の背景とか全く描かれてないしね)、
青柳と、青柳を信じ助けようとする人々との絆だったり交流だったりが丁寧に描かれた、
人間ドラマ的な要素の強い作品でございますた。
昔から青柳を知っていて彼が犯人なわけないと助けようとする人間や、初対面でも何か直感的に
彼を信じて助けようとする人間達が、次々に彼の逃走路を切り開いてくんですよ。
その様が、観ていてとても爽快な感じで。
同時に、人を信じる・人から信じて貰うってどういうことやろう?と考えさせられるお話でもありますた。

青柳は、別にこれと言った特殊能力や知識も持たない一般市民ですが、一つ大きな強みを持っていて。
それは、どんなに理不尽で危機的状況にあっても決して己を見失わない=人への信頼を失わないこと。
とにかく信じて、誰かしらについてくんですよに。
例え信じた人に一旦は裏切られた形になっても、そこからもう一歩踏み込んで更に信じる。
そうすることで、また新たな信頼を取り戻し、助けられ、(逃亡の)道を切り開いてく。
「人が良い」故に持ち得る、ある種の強さですよねーこれは。
もし青柳がもっと疑い深いところやズルイところやイヤシイところのあるフツーの人間やったら、
きっとこの陰謀はもっとすんなり上手くいったやろうに。完全に人選ミスやったなっていう。(・∀・)
まぁでもあそこまで犯人ですよってお膳立てをされたら、普通は疑われて当然やと思うんですけど。
もはや理屈じゃないんよね、周りの人達の青柳を信じるキモチっていうのは。
彼がそんなことをするなんて言うのはきっと、真っ白な紙を見せられて「これ黒ですよ」って
言われるのと同じ位明らかなばかげた世迷言で。
それこそ彼のお父さんの言うた通り、「信じる」というより「知ってる」って感覚なんよね。
でもそれって、青柳が彼らを信じるからこそ生まれるキモチやとも思うのな。
人からの信頼を勝ち得るには、まず自分がその人を信じなあかんのよね。

まぁ今の世の中、それがけっこうむつかしい気もするんですけど。
でも、人間誰しも実際ああいった窮地に陥ってしまったら(まぁそうそうないですけどねーあんなん)、
意外と人を信じるんじゃないかなーって気もします。
っていうか、助かるには信じるしかないよね。
だって何の特殊スキル・知識も持たないごくごくフツーの庶民に、あんな状況下で一人ででけることが
果たしてどれほどございましょう。
たとえ多くの人に見限られても、やっぱ誰かしらを信じて助けて貰うしか道はないんちゃうかなー。
まぁでも、それには何よりもまず、相手にとって自分が助けて貰うだけの信頼に足る人間である、
ってことが大前提なんですけどねー。
どれだけ自分に不利な証拠を提示されていてもなお、潔白を信じてくれるくらいのね。

んーそこまでの信頼関係が、果たして自分はどれほどの人と築けているかしら。
もし自分が青柳だったら、あるいはもし自分の周りの誰かが青柳の立場になったとしたら。
果たして自分・周りの人は何・誰を信じて、どんな行動を取るんやろう。
なんかそういう自分と周りの人間との関係・絆について、ちょっと考えされられますたぉ。
まぁでもこのテーマは頭の中だけで突き詰め過ぎてもなんか、迷宮にはまり込むばかりで、
精神衛生上良くないような気がするので、あんま深くは考えない方が良いかもに。。。
ってそんなにキミの人間関係は不確定なものなんですかって話ですけどー。
日頃、そんな風に線引きして付き合ってないしねー周りの人達と。
結局どうするかなんて、その時になってみな分からんよね。

ちなみにののてぃがもしああなった場合、全くもって逃げ切れる自信ありません。
事件発生3分で捕まるね。
だってよしんば誰か信じてくれたとしても、頼る人頼る人が全てあんなに機転の利く人達ばっかり
って訳には行かんもんね。。。その辺はやっぱりフィクションの成せるワザですわなぁ。

あーくれぐれもオズワルド候補に選ばれたりしませんように…☆( ̄人 ̄)マンマンチャン

素敵だなぁと思った場面。
お父さんの囲まれ取材シーンですね。
あの息子に対する一部の隙も揺らぎもない信頼。
あれは児島さんでなくても泣けるわ~。

後はやっぱベタですけど花火のシーン。綺麗ですたねー。
思い出っていうのは、共有する人と同じタイミングでよみがえるものだ。
みたいな話にもなるほどそうかもーと得心が行きますた。
それに堺さんのチュー、初めて観たしー☆(*′艸`*)

眠い!本日はここまで。