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つれづれに 

老いてゆく日々、興味ある出来事に私見を添えた、オールドレディーの雑記帳です。

続 中国で活躍する日本人俳優・・・  

2006-08-25 | Weblog
 「記憶の証明」は、第二次世界大戦末期に日本へ強制連行された中国人をめぐるドラマである。戦時中の日本と現代の日本を行き来しながら、物語は進行してゆく。矢野演じる軍人の岡田総監は、本土決戦に備え、連行した中国人を使い秘密の工事を進める。工事完成間近に中国人らは反乱を起し、ほとんどが殺される。その後、生き延びた中国人の孫の男性が虐殺の事実を調べるなかで、岡田総監の孫である日本人女性と恋に落ちるという、世代を超えた日中の人々の愛憎を描く全29話の大河ドラマである。
 出演者の多くが日本人で、セリフの半分近くも日本語。残虐で悪らつと相場が決まっていた日本軍人が、初めて中国人への虐待を思い悩む「人間」として描かれている。2004年暮れに放送され、年間の最優秀ドラマに選ばれた。制作したのは40代の女性監督である。彼女は、日本で仕事をしたことがきっかけで、幼い頃は怖い存在だった日本人観が変ったという。
 1993年のNHKの大河ドラマ「琉球の風」の制作に、国営中国中央テレビのスタッフとして参加し、衝撃を受けたという。日本人の礼儀正しさ、優しさに接して、親日家になった。長期の休暇があれば日本へ行き、老後は日本で暮らすつもりだという。
 抗日ドラマを手掛けたのは、「中国人の多くは、テレビや映画で日本軍について知る。学校の授業で学ぶのはわずかだ。日本人の本当の姿を中国人に知ってほしいと思った」。抗日ドラマに登場する日本人の多くは紋切り型で、ひたすら残虐な日本軍人を演じるよう要求する監督もいるという中で、彼女は「中国人に、戦争を背景とした人と人の関係を正面から見つめてほしかった」と紋切り型を退けた理由を語った。また、「鬼子や小日本など、日本人に失礼な言葉を現場で使ってはならない」と中国人スタッフに告げたという。
 2004年、中国で開かれたサッカーのアジア・カップで、日本代表に激しいブーイングが浴びせられるなど日中関係が揺れていた時期で、放送前に当局が行った検閲が長引き、修正は約百ヶ所に上った。中国人の反日感情を刺激しないようにする一方、日本人に対する差別的表現も改められたという。
 「記憶の証明」は話題になったが、中国でドラマをみた日本人からは「架空の強制連行だ」と批判的な見方も出たという。彼女は「日本で放送してもらい、率直な感想を聞いてみたい」と言う。また、矢野は「記憶の証明」以降、中国のドラマで描かれる日本人像が変ったと感じている。最近出演したドラマでは、中国人の命を救おうとする日本人が描かれ、かつては考えられなかったことだと言う。
 このように中国人みんなが日本人に対して反感を持っているわけではない。若い世代は日本を理解しようと努力している人もいるということである。それに比べ、日本人は中国を理解しようと努力しているだろうか。相互理解がなければいつまでたっても平行線をたどるだけである。政治に関わる人たちだけに任せておかないで、民間レベルで努力すればわだかまりが解けないわけはないと思えてきた。日本では放送されてないが、2005年に日本のある会社が放映権を買ったといわれている。中国で放映されたとおりのノーカット版だというが、ぜひ放映してみんなに見てもらい、戦争を知らない人達の意見を聞くことも必要ではないか。
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1 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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Unknown (kiyosan)
2006-08-25 11:50:08
今日は朝から元気です

テレ朝の税金の行方のオンブズマンの活躍を見てこんな日本の役人が我々の税金を・・・

たいがい税金を納めた私共としては、コンな議員にこんな使われ方をしてたのかと、虚しさ一杯

こんな人達を上に持つ日本人の資質がこうなんだ

(“こんな”がおおくて済みません…)

日本は『恥の分化』なんてトンでもない!

『まあイイじゃないか』分化!だと何となく考えてましたが、確信を持ちました

そんな態度だから外国に理解されない

自国の文化を他国が理解するかしないかであって他国に押し付けてはいけない

日本人の資質は、まあいいじゃないか、良いじゃないかヨイヨイ

又暑さで可笑しくなっちゃった・・カナ??

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