18日夜、小沢さんが衆院当選1回の直系議員グループの会合に出席し、菅内閣が厳しい政権運営を強いられていることについて「やぶれかぶれ解散をするのではないかと心配している」と語り、選挙準備を急ぐようハッパをかけたという。そして、選挙になれば「自民党も勝てないし、民主党も勝てない」と分析。政党政治が崩壊して軍部独裁を招いた戦前の日本を念頭に「過去のような危険な道に進む可能性があるのが怖い」と語ったという。
ビデオ映像流出事件がいまだ収まらぬに、今度は、防衛省が、自衛隊施設内での民間人による政権批判発言を封じ込める事務次官通達を出したことが波紋を広げている。さらには、柳田法相の「法相は二つ覚えておけばいい」発言、仙石官房長官の「自衛隊は暴力装置」発言と、よくもまあ次々と問題を起こすものである。
これには菅さんもひたすら頭を下げるより他はないが、最近の菅さんにはどうにも覇気が感じられない。かといって、首相の首をすげ替えても同じだろうし、ましてや解散・選挙となっても「自民党も勝てないし、民主党も勝てない」という小沢さんの分析は正しいと思う。これは、私ならずとも多くの国民が感じていることであろう。小沢さんが危惧するように、よもや政党政治が崩壊して戦前の軍部独裁政治に戻るようなことはあるまいが、民主党・自民党に取って代わる政党がないというのが現実で、一体どうなるのかという不安はだれもが感じるであろう。
それにしても、柳田法相にはあきれる。発言が問題となり、仙石さんに注意を受ける直前、記者に向かって『これからお小言をもらいに行きます』と言ったのをニュースで聞いて、「この人、お小言ですむ程度の軽い発言としか認識していないのか」とあきれ返った。問題の発言は、広島市で開かれた法相就任を祝う会合で述べたものだそうで、発言の全文を掲載した記事があった。
『9月17日(の内閣改造の際)新幹線の中に電話があって、『おい、やれ』と。何をやるんですかといったら、法相といって、『えーっ』ていったんですが、何で俺がと。皆さんも、『何で柳田さんが法相』と理解に苦しんでいるんじゃないかと思うが、一番理解できなかったのは私です。私は、この20年近い間、実は法務関係は1回も触れたことはない。触れたことがない私が法相なので多くのみなさんから激励と心配をいただいた。
法相とはいいですね。二つ覚えておけばいいんですから。『個別の事案についてはお答えを差し控えます』と。これはいい文句ですよ。これを使う。これがいいんです。分からなかったらこれを言う。これで、だいぶ切り抜けて参りましたけど、実際の問題なんですよ。しゃべれない。『法と証拠に基づいて、適切にやっております』。この二つなんですよ。まあ、何回使ったことか。使うたびに、野党からは責められ。政治家としての答えじゃないとさんざん怒られている。ただ、法相が法を犯してしゃべることはできないという当たり前の話。法を守って私は答弁している。』
この発言の軽々しさ、これにはもう何をかいわんやという感想しかない。
自民党政権下でもそうだったが、大臣選任にあたって、その分野において深い知識と見識を持つ人だから適任というのではなく、派閥均衡、論功行賞的な人選で決まっていたように思う。柳田法相が自分で言うように、法務関係に1回も触れたことはなくても法務大臣になれる、これがそもそも間違っているのではないだろうか。すべての職に精通せよというのは無理な話であるが、少なくとも一つの職について知識が豊富で、その力量を発揮し十分に職務を遂行してくれるような人選であるべきだと思う。
大臣になっても乏しい知識では国会答弁もできず、官僚が作る答弁書に頼らざるを得ない。それが今までの自民党と官僚との腐れ縁に繋がっていた。そうした大臣ばかりだから官僚に舐められ、官僚主導から抜けられないのである。「政治主導」を掲げるなら、官僚に頼るのではなく官僚を使いこなせるだけの資質を持った大臣を選任すべきであろう。が、最近は菅首相自身、官僚が作成した文書を読み上げる事が多い。先のAPECでの中国・胡錦濤主席との会談で、当初の挨拶から下を向いて文書を読む姿は、今の日本と中国の力関係を示すような情けない姿にも思えた。
本当に総選挙ということになるのだろうか。だが、選挙のたびに莫大な費用が掛かることを思えば、無駄遣いに終わるような政権争いの選挙はごめんである。
ビデオ映像流出事件がいまだ収まらぬに、今度は、防衛省が、自衛隊施設内での民間人による政権批判発言を封じ込める事務次官通達を出したことが波紋を広げている。さらには、柳田法相の「法相は二つ覚えておけばいい」発言、仙石官房長官の「自衛隊は暴力装置」発言と、よくもまあ次々と問題を起こすものである。
これには菅さんもひたすら頭を下げるより他はないが、最近の菅さんにはどうにも覇気が感じられない。かといって、首相の首をすげ替えても同じだろうし、ましてや解散・選挙となっても「自民党も勝てないし、民主党も勝てない」という小沢さんの分析は正しいと思う。これは、私ならずとも多くの国民が感じていることであろう。小沢さんが危惧するように、よもや政党政治が崩壊して戦前の軍部独裁政治に戻るようなことはあるまいが、民主党・自民党に取って代わる政党がないというのが現実で、一体どうなるのかという不安はだれもが感じるであろう。
それにしても、柳田法相にはあきれる。発言が問題となり、仙石さんに注意を受ける直前、記者に向かって『これからお小言をもらいに行きます』と言ったのをニュースで聞いて、「この人、お小言ですむ程度の軽い発言としか認識していないのか」とあきれ返った。問題の発言は、広島市で開かれた法相就任を祝う会合で述べたものだそうで、発言の全文を掲載した記事があった。
『9月17日(の内閣改造の際)新幹線の中に電話があって、『おい、やれ』と。何をやるんですかといったら、法相といって、『えーっ』ていったんですが、何で俺がと。皆さんも、『何で柳田さんが法相』と理解に苦しんでいるんじゃないかと思うが、一番理解できなかったのは私です。私は、この20年近い間、実は法務関係は1回も触れたことはない。触れたことがない私が法相なので多くのみなさんから激励と心配をいただいた。
法相とはいいですね。二つ覚えておけばいいんですから。『個別の事案についてはお答えを差し控えます』と。これはいい文句ですよ。これを使う。これがいいんです。分からなかったらこれを言う。これで、だいぶ切り抜けて参りましたけど、実際の問題なんですよ。しゃべれない。『法と証拠に基づいて、適切にやっております』。この二つなんですよ。まあ、何回使ったことか。使うたびに、野党からは責められ。政治家としての答えじゃないとさんざん怒られている。ただ、法相が法を犯してしゃべることはできないという当たり前の話。法を守って私は答弁している。』
この発言の軽々しさ、これにはもう何をかいわんやという感想しかない。
自民党政権下でもそうだったが、大臣選任にあたって、その分野において深い知識と見識を持つ人だから適任というのではなく、派閥均衡、論功行賞的な人選で決まっていたように思う。柳田法相が自分で言うように、法務関係に1回も触れたことはなくても法務大臣になれる、これがそもそも間違っているのではないだろうか。すべての職に精通せよというのは無理な話であるが、少なくとも一つの職について知識が豊富で、その力量を発揮し十分に職務を遂行してくれるような人選であるべきだと思う。
大臣になっても乏しい知識では国会答弁もできず、官僚が作る答弁書に頼らざるを得ない。それが今までの自民党と官僚との腐れ縁に繋がっていた。そうした大臣ばかりだから官僚に舐められ、官僚主導から抜けられないのである。「政治主導」を掲げるなら、官僚に頼るのではなく官僚を使いこなせるだけの資質を持った大臣を選任すべきであろう。が、最近は菅首相自身、官僚が作成した文書を読み上げる事が多い。先のAPECでの中国・胡錦濤主席との会談で、当初の挨拶から下を向いて文書を読む姿は、今の日本と中国の力関係を示すような情けない姿にも思えた。
本当に総選挙ということになるのだろうか。だが、選挙のたびに莫大な費用が掛かることを思えば、無駄遣いに終わるような政権争いの選挙はごめんである。
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