またまた朝青龍が報道陣に罵声を浴びせたとしてマスコミが騒いでいる。当然のごとく「横綱の品格」云々が蒸し返されているが、もうこの御仁に品格を求めるのは無理である。だからと言って容認するのではないが、ただ一つ「言葉の品格」だけは勉強してほしいものである。
ところで、2006年10月に発行された、坂東真理子著「女性の品格」が270万部のベストセラーになっているという。定価756円、ざっと20億円の売上げである。
ネット通販サイトにあったこの本の解説の一部に、「本書は、ビジネスから装い、話し方、恋愛にいたるまで、女性としての振舞い方を具体的にアドバイス。何げない日常の立居振舞いに、女性の生き方と品位はおのずと表われるものである」とある。
辞典によれば「品格」とは、“その人やその物に感じられる気高さや上品さ。品位”とある。しかし、坂東女史のいう「女性の品格」とは、“相手を思いやる気持ちと、人のために行動を起こそうという志がある人が品格を持った人である”という。「品格」の定義は時代とともに変わってきたのだろうか。
坂東女史の経歴からして、男社会で女性の地位向上に尽力されたらしく、その過程での豊富な経験を基に書かれた本らしい。が、私が思う「品格」は、何事においても礼節をわきまえた常識ある振る舞いができれば、それでいいと思っているのだが…。とは言っても、私は落第だ。
ある有名な評論家いわく、「当たり前のことが書いてある、いい加減な本」と…。また、読んだ人の中にも「バイブルにしたい」という人もいれば、「単に当たり前のことが書かかれてあるだけ…」と、批評はさまざまである。まあ、これを読んで“品格ある女性”になれると思う人は読めばいいが、私は買ってないし、読みたいとも思わない。
その坂東女史が、先週22日の金曜日、TBS「中居正広の金曜日のスマたちへ」にゲスト出演すると知って、普段は見ないのだがチャンネルを合わせた。番組中、女子アナが坂東女史のお宅を訪問する場面があり、いがいや、まったく違う一面を見せられた。
のっけから、女子アナを迎えに出た女史は男性サンダルをつっかけていた。慌てて履き直したが、玄関にはこれまたスリッパが乱雑に置かれている。そして、女史アナの脱いだコートを自分たちの衣服がギュウギュウにぶら下がった扉のあるクローゼットへ無理やりぶら下げる。
そして、居間へ通されるがお世辞にも整理整頓が出来ているとはいえない。電気のスイッチ部分も手垢がつい手汚れている。二階の女史の仕事部屋へ行くと入り口になぜか電気釜が…。整理ダンスの引出しはたたまないで押し込んだ衣類で引出しが閉まらない状態。机の上も乱雑である。
次は台所。料理をする女史は、ビニールもたまねぎの皮も三角コーナーへ。その手を洗わずに次の材料を切ってゆく。冷蔵庫の中も乱雑で、濡れた手で乱暴に袋を破ってニンニクを取り出しそのまま。シイタケが冷蔵庫内で乾燥シイタケに…、わかります?
これをみると、「女性の品格」“第四章 品格のある暮らし”にはほど遠い暮らしぶりである。この家で、あの仕事場で、あの「女性の品格」が生まれたのかと思うとちょっと失望した。撮影があるとなると、普通はあわてて片付けたり、一応の体裁をつくろうものだが、ありのままを撮影させたのは女史に何らかの意図があってのことだろうか。
小説なら絵空事でも、作り話でも、作家の人格には関係なくどんなふうに書いてもいいだろう。が、この本に限り、どうもこの女史の人物像と相当のギャップが感じられて、今では買わないでよかったと思っている。
お遊びの、「女性の品格テスト」なるサイトを見つけた。試してみてはいかがでしょう。
ところで、2006年10月に発行された、坂東真理子著「女性の品格」が270万部のベストセラーになっているという。定価756円、ざっと20億円の売上げである。
ネット通販サイトにあったこの本の解説の一部に、「本書は、ビジネスから装い、話し方、恋愛にいたるまで、女性としての振舞い方を具体的にアドバイス。何げない日常の立居振舞いに、女性の生き方と品位はおのずと表われるものである」とある。
辞典によれば「品格」とは、“その人やその物に感じられる気高さや上品さ。品位”とある。しかし、坂東女史のいう「女性の品格」とは、“相手を思いやる気持ちと、人のために行動を起こそうという志がある人が品格を持った人である”という。「品格」の定義は時代とともに変わってきたのだろうか。
坂東女史の経歴からして、男社会で女性の地位向上に尽力されたらしく、その過程での豊富な経験を基に書かれた本らしい。が、私が思う「品格」は、何事においても礼節をわきまえた常識ある振る舞いができれば、それでいいと思っているのだが…。とは言っても、私は落第だ。

ある有名な評論家いわく、「当たり前のことが書いてある、いい加減な本」と…。また、読んだ人の中にも「バイブルにしたい」という人もいれば、「単に当たり前のことが書かかれてあるだけ…」と、批評はさまざまである。まあ、これを読んで“品格ある女性”になれると思う人は読めばいいが、私は買ってないし、読みたいとも思わない。
その坂東女史が、先週22日の金曜日、TBS「中居正広の金曜日のスマたちへ」にゲスト出演すると知って、普段は見ないのだがチャンネルを合わせた。番組中、女子アナが坂東女史のお宅を訪問する場面があり、いがいや、まったく違う一面を見せられた。
のっけから、女子アナを迎えに出た女史は男性サンダルをつっかけていた。慌てて履き直したが、玄関にはこれまたスリッパが乱雑に置かれている。そして、女史アナの脱いだコートを自分たちの衣服がギュウギュウにぶら下がった扉のあるクローゼットへ無理やりぶら下げる。

そして、居間へ通されるがお世辞にも整理整頓が出来ているとはいえない。電気のスイッチ部分も手垢がつい手汚れている。二階の女史の仕事部屋へ行くと入り口になぜか電気釜が…。整理ダンスの引出しはたたまないで押し込んだ衣類で引出しが閉まらない状態。机の上も乱雑である。
次は台所。料理をする女史は、ビニールもたまねぎの皮も三角コーナーへ。その手を洗わずに次の材料を切ってゆく。冷蔵庫の中も乱雑で、濡れた手で乱暴に袋を破ってニンニクを取り出しそのまま。シイタケが冷蔵庫内で乾燥シイタケに…、わかります?

これをみると、「女性の品格」“第四章 品格のある暮らし”にはほど遠い暮らしぶりである。この家で、あの仕事場で、あの「女性の品格」が生まれたのかと思うとちょっと失望した。撮影があるとなると、普通はあわてて片付けたり、一応の体裁をつくろうものだが、ありのままを撮影させたのは女史に何らかの意図があってのことだろうか。
小説なら絵空事でも、作り話でも、作家の人格には関係なくどんなふうに書いてもいいだろう。が、この本に限り、どうもこの女史の人物像と相当のギャップが感じられて、今では買わないでよかったと思っている。
お遊びの、「女性の品格テスト」なるサイトを見つけた。試してみてはいかがでしょう。

多分、もともと大らかな人で、長年の仕事人生で忙しくて忙しくて気にはなっても手が回らないのでしょうね?
散らかっていると言っても、忙しい割にはそんなにひどくもなかったかと・・・
私にとって、品格とは・・・なんでしょう?「自分を律する」ということかなあ?いつのまにか、切れたもん勝ちの世の中になってしまって、「温厚な人が良い」とか「実る程頭を垂れる稲穂かな」とか、「我慢ができる人程強い人である」、というような価値観が、どこかに消えてしまっていますよね。怒りたくてもぐっと飲み込む、だらけたくてももうひと頑張りする、というような努力、品格に通じないかしら?
頑張れ、自分!ついでに、横綱!
朝青龍のこの度の問題発言は知りませんでしたが、私も何かの時に、女性の品格の著者をテレビで見掛けたことがあります。 レディさんの仰るとおり、堅苦しいお品の良い人かとの先入観を裏切って「あらあらあら!」と意外性の連続でした
「国家の品格」という本は読みましたが、ある意味自分が批判に曝されそうなこんな恐ろしい本を出版するなんて良い度胸ですね(笑) 出版後は笑いが止まらないでしょうけど。
「テレビの品格」も是非問うてみたいものです。
テレビで恥ずかしいところを晒しても平気でいられるところが大人物なのかな?
解説の「女性としての振舞い方を具体的にアドバイス」、まずご自分から…って言いたくなりましたね。
普通なら自分が品格ある女性だという自信がなくては書けないと思うのですが…。
あのお方がよく分かりません。
あつかましいのかおおらかなのか。自分の書いた本の内容を忘れていらっしゃるのかしらネ。
作者の人格に関係なく何でも書いて売れればいいのかなって…。
読んだ人は内容から、作者の人柄を想像しますよね。それが裏切られたような気になったら気の毒です。
買わない私が文句を言うことはないか…。
人の生き方など本を読んで参考になれば簡単なんですが。
品格の定義はレディーさんが書かれた2つの意味、私的には後者だと思います。「人を思いやる心、人のために行動する心」、今の時代に共働きを経験したこと、複雑な職場関係を経験したことからでしょうか。私は人と同じ目線に立って話せる人が好きです。
坂東さんについては何1つ知りません。
うちのおばさんが同じ番組を見てたようです。ああいう主婦って結構いるんですよ。ヌケテルところがびっくりしたといってましたがご愛嬌です。セレブの奥様より共感がもてるかも知れません。雑誌に出てくる整頓されたキッチンとかリビングって実際にあるんでしょうかね。
本を読んで自分の生き方や性格を変えようとは思いませんし、そう簡単に変えられるものでもないでしょう。
自分は自分、しかし、人様に迷惑をかけない最低の社会のルールは守らねばなりませんね。
女史の意外な面を見て、これにもいろんな意見があるようです。
内容が内容だけに、作者に理想的人物像をみていたのですが、自分に出来ないことでも書くのは自由だってことですかね。