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つれづれに 

老いてゆく日々、興味ある出来事に私見を添えた、オールドレディーの雑記帳です。

薬物汚染、 「馬鹿は死ななきゃ治らない」・・・

2009-08-10 | うんざりしてます
 今や芸能界の麻薬汚染はめずらしいことではなくなったが、酒井法子の逮捕には少々驚いている。彼女は1年前から夫婦で覚せい剤を使用していたことを認めたという。なんということだろう。かつて芸能界で、夫婦して薬物違反で逮捕されたという話は聞いたことがない。
 清純派女優として、国内でもアジアでも人気を誇った彼女が、なぜ覚せい剤に手を出したのだろうか。新聞などによれば、彼女の私生活は決して幸せではなかったようである。放とうざんまいで父親からは勘当されていたという夫の高相容疑者、稼いだギャラの大半を彼が経営していたサーフショップにつぎこみ、結局、経営は破たん。そして、働かなくなった夫、当然、夫婦仲はうまくいかなくなり、別居状態は7年前からだという。
 そこで離婚すればよかったのだが、夫婦というのは他からはうかがい知れぬものがあるようで、同居もせず、離婚もせずという不可解な関係の結末がこういうことになろうとは…、何よりも子どもが哀れである。今回の事件で、「覚せい剤が夫婦の関係をつないでいたのかも…」という知人もいるというが、そうだとしたら人間として母親として最低である。
 彼女が所属する事務所では、今後の対応について、「起訴され、有罪判決が出た場合には解雇もありうる」というが、子どもを置いて行方をくらますなど、不可解な彼女の行動には同情すべき点はない。なぜ、即刻解雇しないのか。たしか、押尾容疑者の場合、所属事務所は彼が逮捕された時点で即刻解雇したと聞いている。
 これまでも芸能人が薬物違反で逮捕されても、初犯だと大体が執行猶予つきの有罪判決で、いずれまたほとぼりが冷めた頃に復帰というケースがほとんどである。が、薬物違反で警察沙汰になった者は相撲界同様、芸能界追放という厳しい罰則で対処しなければ、いつまでたっても薬物汚染を根絶することはできないだろう。また、司法においてもたとえ初犯であろうとも実刑に処すべきである。
 マスコミも我々一般人も、なにごとにつけても芸能人を特別視する風潮がありはしないか。一般の社会常識からかけ離れた行いをしても芸能人だからと大目に見る傾向があるように思うのだが、有名人だからこそ社会に及ぼす影響を考えれば、なおさら社会常識を逸脱した行為は慎むべきではないかと私は思っている。

 少し内容は違うが、先月6日、『「石原裕次郎二十三回忌」にひと言』というブログに、何十億円という巨額の費用を、「裕次郎基金」でも設立して恵まれない人たちのために有意義に使ってほしかったと書いた。それに対するコメントに、「芸能界やスポーツ界の人は次元の違う世界に生きているのだ。福祉は行政の仕事で、決して芸能人のすることではない。お金を湯水のように使おうと、どんなに派手なことをしようが、それはエンタテイメントだからいいではないか」というようなことが書かれてあった。しかし、こういうふうに芸能人を異次元の人間だからと特別視することが、勘違いしたバカ者どもを有頂天にさせ、反社会的で非常識きわまるダメ人間を生み出すことになるのではないかと思う。アメリカでは芸能人といえどもきちんと自分の信条をもって政治活動に参加したり、福祉活動に貢献する人がたくさんいるという。それが芸能人の地位を高めることにもなり、優れた社会人としてのステータスでもあるのだ。

 過去に薬物事件を起こした人たちを見ると、圧倒的に芸能人が多い。それも再犯、再々犯というのも少なくない。とりわけ社会に衝撃を与えたのは、20世紀最高の投手といわれた江夏豊氏である。彼は1993年、覚せい剤取締法違反で現行犯逮捕されて懲役2年4ヶ月の実刑判決をうけ服役した。だが、彼は出所後、「もし刑務所に行っていなかったら、僕はもう死んでいたかもしれない」と語ったそうである。現在は野球評論家として活躍しているが、こうして再起できた人はごくまれで、ほとんどが社会から脱落した人生を送っている。だが、彼も名球会を退会、本来なら野球殿堂入りしたであろうに、この一度の過ちで失った過去の栄光は大きい。

 薬物汚染は芸能界だけではなく、最近は、教育現場や一般社会などあらゆるところに蔓延している。以下の例は、政財界のトップやその子息が引き起こした事件である。
 1995年4月、衆議院議員を7期務めた中西啓介元防衛庁長官の長男・慶太が大麻所持で逮捕。4年の執行猶予が明けた1997年に今度は覚せい剤取締法違反で逮捕。
 2005年9月、元民主党議員・小林憲司が私設秘書2名とともに逮捕。彼は選挙活動中にも頻繁に覚せい剤を使用していたという。
 2006年3月、秋山耿太郎・現朝日新聞社社長の長男・竜太が大麻所持で逮捕。彼は以前にも薬物事件で有罪判決を受け、執行猶予中だったという。
 2007年8月、小川洋平・元トンボ鉛筆社長が覚せい剤所持容疑で逮捕。2008年6月、4年の執行有用期間中に再び覚せい剤取締法違反で逮捕。
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2 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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Unknown (nana)
2009-08-10 12:00:29
一般論ですがどうして芸能人がCM1本のギャラが数千万円という高額なのか。
それは世間に対する影響力が一般人とは比べ物にならない程高いから。
その証拠に芸能人のブログのアクセス数なんて私から見れば天文学的とも思える数字です。
そんな彼ら彼女らが法を犯したら、ましてや人体に極めて有害な薬物に手を出したとしたらそれはやっぱり許されることじゃないですよね。
初犯だからなんて甘いことを言っているからいつまでも覚せい剤に手を出す人が減らない。
本人のためにも実刑にしてしっかりと中毒を治すべきでしょう。
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Unknown (オールドレディー)
2009-08-10 12:12:56
♠nanaさま
芸能人といってもピンからキリまで、まるで能のない“馬鹿タレ”が一杯。そんな人でも簡単に食べて行ける芸能界の仕組みって不思議ですね。
大昔には芸人といえば「」といわれていました。それほど身分が低かったということです。でも、昨今は何を勘違いしているのか、ちょっと売れると何様かと思うような尊大さ。
そういう人を持ち上げるマスコミやファンにも責任があるように思います。
ここらで芸能界自体の自浄が必要でしょう。
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