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つれづれに 

老いてゆく日々、興味ある出来事に私見を添えた、オールドレディーの雑記帳です。

教師の体罰、親の反応・・・

2006-11-24 | Weblog
 奈良県の町立三郷北小学校で今月13日、男児が給食で茶わんに残った米を団子状にして天井に投げるのを担任教師が目撃し、岡本校長に報告した。校長は翌朝、登校してきた男児を校門前で見つけると、ほおをつかんで引き寄せ、尻を6~8回たたいた。男児は転倒し、足をすりむき、ほおにはつめ跡が残って血がにじんだという。男児はそのまま授業を受けたが、帰宅後、傷に気付いた家族が病院に連れて行き、全治1週間と診断された。校長は「食べ物を遊び道具にするのは許されず、ここで指導しておかなければと強く思った」と説明したという。
 岡本校長と同町教委は「行き過ぎた指導だった」として男児の家族に謝罪した。たしかに行き過ぎではあると思うが、この男児のやったことはもってのほかだ。そもそもこのような常識的なしつけは家庭がするものではないか。体罰になったことは残念であるが、事なかれ主義でなく、注意した校長の指導は正しいと思う。
 豊かな時代に育った親に育てられた子どもたちは、物の有難みを知らず、とかく粗末にしがちである。親もまた、それを叱ることをしない。そういう日常生活のしつけまで学校に押し付けられては、教師はたまったものではなかろう。親も家庭での教育にもっと細やかな配慮をするべきである。私など子どもの頃、食べ物を粗末にしたり、文句を言って、母親に暗い戸外へ出されたことが度々あった。とくに整理整頓には厳しかったので、今でも几帳面に片付ける癖がついている。日常的に厳しくしつけられたおかげで、これまで大した恥をかかずに来たことを、今では感謝している。

 また今月7日、岡山県笠岡市の私立高校で、1年生の男子が男性教諭からの体罰を避けようとして窓枠に顔をぶつけ、6針縫う怪我をしたという。この男子は日頃から何かと言動に問題があり、度々の注意にも反省が見られないとして、教師もカッとなったのだろう。手をあげたのはよいが、男子生徒がその手をよけたばかりに怪我をしてしまった。不運といえば不運であるが、この男子の保護者は立派である。「体罰に至るまでの指導を受け入れられなかった息子にも責任がある」として、教諭を責めることはしていないという。昔の親はみんなこうであった。むしろ、「厳しくやってください」と体罰は容認していたし、教師も信頼の上に立ってやる体罰であったから、問題など起きたことはなかった。
 たしかに動物ではないから、ムチで叩いて動かそうとするのは間違いであるが、言葉での注意など聞く耳持たぬ今の子どもたちには、教師が指導の限界を感じるのも分かる気がする。要するに家庭でのしつけが一番であるが、親自体が厳しいしつけで育ってないから、常識的なしつけがどういうものかも分かっていないのではないか。
 この保護者のように、冷静に我が子を見つめ、物事の善悪が判断できる親ばかりであれば、教育現場ももっと違っていただろうに…。久しく耳にしなかったが、こういう親がいることを知ってうれしくなった。

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Unknown (関西のヤングばーばー)
2006-11-24 18:14:29
 小学生の体罰は当たり前です。ほっぺたに爪のあとが残ったのは仕方ない。親もついでに体罰を受けろと言いたい。
 今の親は、子供のしたことについて時と場合によっては叱らないといけないということがわかっていない。他人が叱ってくれたらありがたいと思わなければならないのに。自分の子は野放しの動物と同じでもかまわないのかしら。
 そんなに学校が信用できないなら、毎日自分の子や他の子供を観察しに学校へ行くとよい。







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