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つれづれに 

老いてゆく日々、興味ある出来事に私見を添えた、オールドレディーの雑記帳です。

安全保障関連法案に賛成? 反対?・・・

2015-07-16 | どう思いますか

 5月から始まった安全保障関連法案は15日可決され、今日にも衆院本会議で採決し、参院に送付されるそうだ。世論調査では「十分に説明しているとは思わない」が81.4%に上っているが、これは一言で言えば、「よく分からない」ということだろう。
 私も、正直言ってよく分からないのである。専門家や学者・識者など間でも意見は分かれており、肯定的な意見を聞けば「なるほど」、否定的な意見を聞けば「それもそうだ」と気持ちが揺れ動き、一概に賛成・反対は決められない。しかし、日本を取り巻く国際情勢は大きく変わっているのは確かだし、戦後70年も経てば日本の安保体制も変わらなければおかしいと思う。  

 法案の内容はやたら専門用語が多くて、集中力の衰えた老人の頭では読むのも大儀だし、よく分からない。たとえば、集団的自衛権について、政府案は「わが国と密接な関係がある他国に対する武力攻撃が発生し、わが国の存立が脅かされ、国民の生命、自由および幸福追求の権利が根底から覆される明白な危険がある場合」を存立危機事態として集団的自衛権を限定的に発動するとしている。
 一方、8日に提出された維新案は「条約に基づき、わが国周辺の地域においてわが国の防衛のために活動している外国の軍隊に対する武力攻撃が発生し、わが国に対する外部からの武力攻撃が発生する明白な危険があると認められるに至った事態」を「武力攻撃危機事態(新設)」として自衛権で反撃できるようにするとしている。
 これのどこがどう違うのか、私にはさっぱり分からない。ただ、太字のところが違うのは分かるが、維新は自衛権を集団的自衛権なのか個人的自衛権なのか、明示しないのはなぜだろう。また、憲法学者は政府案を違憲とし、維新案は合憲としているが、このただ自衛権としたことで合憲となるのだろうか。とにかく、違憲か合憲かの判断はもう素人の域を超えており、法律的解釈となるとチンプンカンプンである。  

 谷垣氏は13日、「もう論点は出尽くしている。賛成と反対の視点が固まっていれば、同じ事の繰り返しになる」と語った。私もそう思う。野党は「国民の理解が得られていないから廃案に…」と強硬姿勢を崩さない。が、「国民の理解」を言うより前に自分たちの考えはどうなのか。戦後70年経っても安保体制は従来どおりでいいと思っているのか。この法案が間違っているというなら対案を提出すればいいのに、それもしない。「十分に説明しているとは思わない」という国民の声を理由に審議を続行しても、同じことの繰り返しで時間の無駄でしかない。この上は参院でしっかり審議すればいいのでは…と思う。
 いつ何どき、何が起こるか分からないのが世の常である。想定外にどう対応するかはその時の政権の判断に任せるよりない。たとえ国民の理解が得られなくてもやらなければならない時にはやる、そういう信念をもった政治家を国民の代表として送り出したいものである。 

 産経新聞のニュースサイトに、『よく分かる新しい安保法制Q&A』というのがあったが、これは分かりやすい。また、6日から5夜にわたって放送された動画『安倍さんがわかりやすくお答えします!』第2夜「集団的自衛権って何?アメリカの言いなりに戦争するの?­」の中で、安倍首相が麻生さん、菅さんなどの名前を使ってたとえ話をしている。これを野党は「軽すぎる」と批判したが、私にはこのたとえ話のレベルくらいの説明ならだれにでも分かるのではと思った。

【CafeSta特番】「安倍さんがわかりやすくお答えします!平和安全法制のナゼ?ナニ?ドウシテ?」
【第1夜】(2015.7.6)「平和安全法制はなぜ必要なの?なぜ急ぐの?」

【CafeSta特番】安倍さんがわかりやすくお答えします!平和安全法制のナゼ?ナニ?ドウシテ?
【第2夜】(2015.7.7)「集団的自衛権って何?アメリカの言いなりに戦争するの?­」

【CafeSta特番】「安倍さんがわかりやすくお答えします!平和安全法制のナゼ?ナニ?ドウシテ?」
【第3夜】(2015.7.8)「自衛隊員は危険にさらされる?」

【CafeSta特番】「安倍さんがわかりやすくお答えします!平和安全法制のナゼ?ナニ?ドウシテ?」
【第4夜】(2015.7.10)「平和安全法制は憲法違反なの?」

【CafeSta特番】「安倍さんがわかりやすくお答えします!平和安全法制のナゼ?ナニ?ドウシテ?」
【第5夜】(2015.7.13)「やっぱり心配。徴兵制。」

 

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4 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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国を護ること! (sirousagigamanoho)
2015-07-16 16:14:55
cafeスタは確かに分かりやすい比喩!だが何か違和感を覚える。国家の大事を卑近なお友達との関係で説明する、阿倍首相とそのプレーンの安易な企みが透けて見えて、うんざり。平和憲法を死守する時期はもう去ったとの考えこそ、戦争への道を歩み始めているのだと言いたい。
安保法制の強化は何時か来た道」にならないよう願うばかり。子や孫の軍隊生活を想う親なんてこの日本には誰もいないはず。
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Unknown (オールドレディー)
2015-07-17 09:51:41
★sirousagigamanohoさま
国民みんなに理解してもらうにはレベルを落として分かりやすく説明することも必要ではないか、と思います。
よく分からないから色々な疑問がふくらんで、「戦争反対」という飛躍した声になるのではないでしょうか。安倍さんも戦争をする国なんて望んではいないと思います。

ただ、この法案が間違っているなら野党がしっかりしなければなりません。でも、採決に欠席するなんて、野党自ら己の力不足を認めているようなものです。
返信する
道を間違えないU+2757事 (shirousagigamanoho)
2015-07-17 10:55:29
たった70年ほどて平和憲法を維持出来なくて、(外交手腕を疑う、主権は日本国民にあり)どんなに、説明されても胡散臭さは拭えない
一旦法成立すれば、もうなし崩しに従うのが、我が国のお人好し性情
この段階でしっかり、ウハウハ人生を軽んじている人々にも、少しは侮ってはいけない問題意識を持って欲しい
先ず国会議員さんからね
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Unknown (オールドレディー)
2015-07-18 11:01:51
★sirousagigamanohoさま
考え方は人それぞれですが、「戦争するな」と叫ぶ人たちが分かりません。また、憲法9条があったから日本は平和で居られたという人がいますが、戦後70年の日本の平和は日米安保条約によって保たれてきたことは否定できません。
でなければ、北朝鮮はすぐにでもミサイルを撃つかもしれません。南シナ海はもはや中国の庭になりつつあり、東シナ海のガス田施設は軍事化される可能性もあるといいます。尖閣諸島問題も後ろに米国がいなかったらどうなるかわかりません。。
昔と今は大きく変わっています。日本単独で今までのような平和が保たれるかどうか。戦争をしないための安保法案だと信じるよりないのかな…と。
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