雄星よ、野茂さんを目指せ！・・・

　　　　

　プロ野球のCSファイナルステージはソフトバンクが西武を6－5で破って3連勝し、2年連続で日本シリーズ出場を決めた。悔しいッ！
　私の願いは、21日の第5戦で西武が勝って両チームともに王手。第6戦にはプロ入り以来1勝しか挙げられなかった雄星が奮闘し、「天敵」を抑えて2勝目を挙げ日本シリーズへ、となることだった。
　だが、開幕から一度も首位を譲らなかった西武が、こうもあっけなく負けてしまうとは、勝負は最後までわからないというが、まさにその通りだ。
　今さらだが、17日の初戦に勝っていれば、以後の勝負はどう転んでいたか。22日の最終戦に先発し、「天敵」からもう1勝する雄星の姿が見たかったなあ。 

　ところで、西武は21日、米大リーグ挑戦に挑戦する意向を固めている菊池雄星投手から、今オフにポスティングシステムを利用したいとの申し入れがあれば容認すると発表した。「彼の夢なので、球団としても快く応援してあげたい」と居郷肇球団社長が明かしたという。ご立派！
　雄星は、2015年12月の契約更改交渉で初めて将来的なメジャー移籍の希望があることを球団に伝えていたという。とうとう夢が叶うんだネ。
　現在は水面下で代理人を選定中。シーズン中にはヤンキース、レッドソックス、ドジャース、ジャイアンツ、フィリーズなどが視察を重ねているという。
　本当のところは、来季も西武のエースとして「天敵」ソフトバンクを相手に奮闘する姿が見たかった。が、子どもの頃からの「夢」だという米大リーグ挑戦。行くからにはぜひとも一流選手の仲間入りができるよう頑張ってほしい。応援しているよ。 

　話は変わるが、日曜日夜9時放送の『平成史第１回 大リーガー ＮＯＭＯ～“トルネード”日米の衝撃～』を見てすごく感動した。
 
　1995年、野茂英雄さんは大リーグ挑戦を表明。が、日本球界は彼に対し、批判と中傷を繰り返し、彼は追われるようにアメリカへ。だが、彼の活躍は想像をはるかに超えて、アメリカのすべての野球ファンを魅了した。
　メジャーリーガーとして輝かしい実績を残した野茂英雄。彼の勇気ある決断が日本球界を変えたのである。今ではポスティング制度で、実力さえあれば誰でも米大リーグに挑戦できる。平成になって海を渡った日本選手は大谷で57人だとか。最低保証金額1千万円で海を渡った野茂さんのとは大違いで、入札金額は何十億、何百億である。すごいね。
　引退後、野茂さんは「野球を続けたくても続けられない選手にチャンスを与えたい」と、私財を投じてＮＰＯ法人のクラブチームを設立、未来のプロ野球選手育成に力を注いでいる。メジャーでしっかり稼いで悠々自適に暮らしている人たちとは大違いだネ。
　私は昔から野茂さんのファンだが、この番組をみてより一層好きに、いや尊敬の念さえ覚えている。雄星には野球人としても人間としても野茂さんのようなすばらしい選手になってもらいたい。がんばれ雄星！