ISO成功法

ISOと継続的改善を両立させよう。ISOは継続的改善のための、基盤整備に役立つ。基盤整備と継続的改善のコツを整理したい。

ばらつきの発見

2007-10-26 | ISO外論
我々の扱うデータはばらつきがあるから、意味あるばらつきか、無視していい誤差か見極める必要がある。慎重に考えすぎて少しのばらつきにも神経を使っていても何も発見できないことが多い。反対に大まかに考えすぎると原因の変化を見過ごすことがある。
このような判断の基準を決めるのが統計的方法である。

統計的方法を理解している人は極端なばらつきを比較するから原因を見つけやすい。
例えば悪い状態の原因を知りたい時、悪い状態のみ調べるよりも、よい状態と悪い状態を比較するほうが原因を見つけるためには役に立つ。
統計的方法を理解してない人は、よい状態の原因を調べようとしない。原因を調べることは犯人探しをすることではなく、今後もよい状態を維持するためのおさえどころ、つまり原因を知りたいわけである。

また、同じロットの似かよったデータを測定して正常か、異常かを判断するよりロット間の変動を問題にしたほうが工程を安定化するために役立つことが多い。
いずれにせよ、まず、ばらつきを発見すること。
極端なことを比較してみること。
普段からこのような見方に心がけ、必要に応じて統計的方法を勉強しよう。
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