冒険家でQCの大先輩西堀栄三郎先生の著書である。
最近でこそ「リスクをとる」という言葉が使われだしたが、危機に対して積極的姿勢で臨まないと、せっかくの機会をのがすことになる。
若い男性の分類に草食系という言葉がある。
肉食系は勇敢だが草食系はおとなしい、というような意味らしい。
だが、新しい説を思いついた。
腹が減ったときだけ洞窟のすみかから飛び出し、獣と格闘して穴倉に持ちかえるという生活パターンが肉食系なら、穴倉から出て危険な外で多くの時間を作物を育てることの当てる草食系、どちらのリスクが大きいか、単純には決められない。
だいたいテレビのバカ番組の単純二元論で考えるから、表面的発想がまかり通ることになる。
話がそれた。
冒険家が肉食系と決めつけるのはおかしい。
畑を耕しながら、リスクに対応する生き方もある。
考えるだけでは臆病になるばかりで前には進めない。
歩きながら、走りながら、考えたい。