ISO成功法

ISOと継続的改善を両立させよう。ISOは継続的改善のための、基盤整備に役立つ。基盤整備と継続的改善のコツを整理したい。

QWLと生きがい③

2007-10-09 | ISO外論
一日の大部分の時間を使う仕事に生きがいを見出せないのは不幸である。
以前のこと、批判能力のある派遣社員に仕事の不満を聞いた、聞いたというより聞かされた、ぐちである。「ここをやめる時あなたは何を持っていくつもりか」と聞いたことがある。彼はむっとした顔をしてやめることなんて考えたら前に進めないといっていた。しばらくして彼はやめていった。職場に目標を見つけることができずまた職を変えた彼を、複雑な気持ちで送り出した。

今の仕事に生きがいを見出せないのは、本人に責任があるばかりではなく、企業側にも責任がある。
前回紹介した「従業員を動機付けするプロセスを持つ」ということが実行できてない。
教えることは学ぶこと、という言葉は私の経験からしても正しいといえる。
人を動機付けることにより、自分も動機付けられる。
人は双方向のコミュニケーションにより成長する。
理路整然と冷たく諭されるより、人間的に弱みを平気で見せる人から、失敗談を交えて話されたことのほうが骨身にしみる。

「アメリカの現場職長は監督者だが、日本の職長は教育者である」と以前、日本の現場を見学したアメリカのQCの専門家に言われたことがある。
いまこのような良い文化はない。誰もがすきを見せないか、権威を見せようとしているのか、わからないが、固い顔をして現場を歩いている。
良い点を拾い上げようということでなく、欠点を見つけるまなざしである。
現場を歩いている人はいいほうで、現場を歩かない人が増えた。

さて、徹底的に教育すべきである。派遣や外国人労働者には十分な教育をしないで、社員に教育しても、その社員が教育する場が与えられないから。成長しない。
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