ISO成功法

ISOと継続的改善を両立させよう。ISOは継続的改善のための、基盤整備に役立つ。基盤整備と継続的改善のコツを整理したい。

自分のビジョンを自覚する。

2008-06-13 | ISO外論
責任権限を明確にするための基本は自分の使命を自覚することである。
あの人は腹が座っているという表現があるが、少しのことでは動かない安定感があることをいう。ついでいうと、考えがしっかりしているというのは、頭を指す。心が綺麗は心臓周辺を指して表現するが、腹が座っているはもっと下の腹である。知り合いの武術家に聞いたが腹の座っている人との勝負は小手先の対戦でなく真剣勝負になるという。
腹を重視するのは東洋の考えのようである。

話がそれたが、腹で感じる使命というのは、感覚的表現かもしれないが、不動の自分がいる気がする。それを自覚することが大切である。
使命に対し西欧的表現をするとビジョンであるが、理念と言う言葉に置き換えてもよい。

以前からビジョンを作ろうと事ある毎に考えたが、なかなか完成しない。
最近になって鉛筆と紙やパソコン上に表現できるのがビジョンではなく、腹で感じるものが大切なことが分かった。と言うより分かりかけてきている。

手の先から腹のそこまで深化していかなければ、何も生まれない。
ビジョンは心の叫び、動きながら聞くこと。と考えていたが腹の底から湧き出てくるのを待たなければならない。そんな自分を自覚することである。
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腑に落ちるということでしょうか? (しまりす)
2008-06-18 13:51:18
1年ほど前に、このブログを知り、以降ずっと「ふむ
ふむ」と読ませていただいておりました。しかし、この「腹で感じる使命」というのを読み、最近痛切に感じていることとダブってしまい、下手な文章ではありますが書き込みさせていただきました。

遅れましたが、私は入社10年以上技術畑に所属しており、去年から監査室に所属している者であります。最近は内部統制やらなんだかんだと、気持ちだけは忙しい?日々を送っております。

技術にいたころは、「ん~なんだろうこのやるせなさは」と、なんとなく肌に感じていましたが、監査室で自社を俯瞰的にみることができてはっきりと感じたことがあります。それは、「最近腑に落ちない仕事がおおいな」ということです。内部統制、ISO(当社は9000、14000取得済)にしても、法令で決まっているんだから、ISOに書いてあるんだからと、問答無用に切り捨てる業務指令ばかりです。

レシピさえあれば1流コックと同じ料理ができるかということだと思います。腑に落ちず、いやいやとはまで言わなくても、書かれている作業標準どおりにプロセスを実行したって品質のいいものなんてできないと思います。

「手の先から腹のそこまで深化していかなければ、何も生まれない。」、まさにそのとおりだと思います。

監査室に移動する前に、こんなことがありました。工場に新工程を指示するときの一場面です。「文書化できないような工程はいれてくれるな」…現場をこんな風にした管理部門の責任は大きいと思った瞬間でした。
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