ISO成功法

ISOと継続的改善を両立させよう。ISOは継続的改善のための、基盤整備に役立つ。基盤整備と継続的改善のコツを整理したい。

なぜ平気でウソをつくか

2007-10-07 | コラム
相撲部屋の少年が親方をはじめとするリンチで殴り殺された。
相撲の稽古は厳しいことで有名であり、この事件は起こるべくして起きた事件といえる。誰もがそのことは知っていながら、ニュースでは、始めての事件のように報道された
相撲協会の理事長の謝罪会見、スポーツ評論家の評論、それを報道するテレビ局、それら全てがごまかしている。

体制やシステムの問題を突発的に起きた事件のように扱うのは間違いである。
犯人探しをするのでなくとも、責任の所在を明確にしない限り再発は防止できない。
談合の問題、生命保険の不払い、政治と金、これら全てがシステムの問題である。

「盗人を捕らえてみれば、わが子なり」ではないが、システムの問題は廻りめぐって、自分のところに帰ってくる。それを平気に人のせいにするのは、責任を回避するすりかえである。最近の社会、(社会システムというべきだが)それが増えた。

因果関係を追及する「ナゼナゼ分析」という考え方がある。自己責任で完結する問題の解析には役立つ考えだが、廻りめぐって原因を追求する考えには使えない。
お釈迦様は直接的要因(因)と間接的要因(緑)の両方で結果がもたらされることを説いたが、人が介在する体制や複雑なシステムの問題を解く時は、直接的要因のみでなく間接的要因も考える必要がある。

筆者は直接的要因を技術的要因、間接的要因をシステム要因または管理技術的要因とよび、
直接的要因から間接的要因にいたる解析を2段階の解析ということにしている。
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