ヒューマンエラーという人に起因する問題の解決をどのように進めたらいいだろうか。
多くの場合、エラーを犯す個人より、その人に自分の仕事の目的は何か、基本的に守らなければならないことは何か、してはいけないことは何か、などについて正しく教えているか、などの教育や管理上の問題である。
また、問題の本当の原因はチームワークやコミュニケーションなどの部門間にあることが多い。つまり、システムに問題がある。
システムは作るだけでなく、運用管理が正しく行われないと、形骸化、陳腐化、官僚化する。ISOでシステムの改善を強調するのはこのようなことを防ぐためである。このように、宝の山は部門間にある。
事例:3(スリー)ポイント運動
ある工場を案内してもらった時のことである。工場長がしきりに作業者に話しかけてほしいと催促する。「あなたの仕事のポイントはなんですか」と聞いてほしいという。作業を中断させてはわるいと思ったが、何人かに聞いてみた。すると誰もが即座に3つのポイントを答えてくれる。しばらく聞いていて共通のパターンに気がついた。自分の作業の前工程との引継ぎをどうするのか、後工程(次工程)へ何を保証するのか、そのための自分の仕事のポイントは何かという3ポイントである。これはシステムの基本でもある。あまりにも見事に答えてくれるので、作業の連続する何人かに聞いてみた。ラインがコンベアでつながっているのはわかるが、ここでは人の気持ちが3ポイントでつながっていて、ラインが活きているように思えた。また、工場長が日頃の教育効果の確認と現場の人の動機づけに外部からきた客をうまく使うことにも感心させられた。
前工程、後工程を考え仕事をするのは、基本であるがそれが理解されてないことが多い。
少し複雑なシステムにおいても、インプット、アウトプットそれを結びつける帳票を整理すれば、システムはできる。品質保証システムにおいてそれを整理したものが、品質保証活動一覧表である。
まず、品質保証を大まかな段階にわける。設計、生産準備、製造と言う具合である。大まか過ぎるなら、基本設計、詳細設計、工程設計のように分けてもよい。最終的には個々の品質保証活動の単位まで分ける。このように目的とする仕事の機能を分けることを、品質機能展開という。これができたら、個々の品質保証活動の目的を考え、そのためのインプット、アウトプットを整理すればよい。このようにして、開発から製造、販売、サービスまでの全体をまとめた表を品質保証活動一覧表とよぶ。
責任権限を明確にして、部門間のコミュニケーションをよくするために、まず品質保証活動から着手すべきである。品質保証の現状の問題を明確にし、問題の大きいところから責任、権限を明確にしていけばよい。
多くの場合、エラーを犯す個人より、その人に自分の仕事の目的は何か、基本的に守らなければならないことは何か、してはいけないことは何か、などについて正しく教えているか、などの教育や管理上の問題である。
また、問題の本当の原因はチームワークやコミュニケーションなどの部門間にあることが多い。つまり、システムに問題がある。
システムは作るだけでなく、運用管理が正しく行われないと、形骸化、陳腐化、官僚化する。ISOでシステムの改善を強調するのはこのようなことを防ぐためである。このように、宝の山は部門間にある。
事例:3(スリー)ポイント運動
ある工場を案内してもらった時のことである。工場長がしきりに作業者に話しかけてほしいと催促する。「あなたの仕事のポイントはなんですか」と聞いてほしいという。作業を中断させてはわるいと思ったが、何人かに聞いてみた。すると誰もが即座に3つのポイントを答えてくれる。しばらく聞いていて共通のパターンに気がついた。自分の作業の前工程との引継ぎをどうするのか、後工程(次工程)へ何を保証するのか、そのための自分の仕事のポイントは何かという3ポイントである。これはシステムの基本でもある。あまりにも見事に答えてくれるので、作業の連続する何人かに聞いてみた。ラインがコンベアでつながっているのはわかるが、ここでは人の気持ちが3ポイントでつながっていて、ラインが活きているように思えた。また、工場長が日頃の教育効果の確認と現場の人の動機づけに外部からきた客をうまく使うことにも感心させられた。
前工程、後工程を考え仕事をするのは、基本であるがそれが理解されてないことが多い。
少し複雑なシステムにおいても、インプット、アウトプットそれを結びつける帳票を整理すれば、システムはできる。品質保証システムにおいてそれを整理したものが、品質保証活動一覧表である。
まず、品質保証を大まかな段階にわける。設計、生産準備、製造と言う具合である。大まか過ぎるなら、基本設計、詳細設計、工程設計のように分けてもよい。最終的には個々の品質保証活動の単位まで分ける。このように目的とする仕事の機能を分けることを、品質機能展開という。これができたら、個々の品質保証活動の目的を考え、そのためのインプット、アウトプットを整理すればよい。このようにして、開発から製造、販売、サービスまでの全体をまとめた表を品質保証活動一覧表とよぶ。
責任権限を明確にして、部門間のコミュニケーションをよくするために、まず品質保証活動から着手すべきである。品質保証の現状の問題を明確にし、問題の大きいところから責任、権限を明確にしていけばよい。