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晴耕雨読とか

本読んだり、いきものを見たり。でも、ほんとうは、ずっと仕事してます。

ハイエナたちの宴

2012年02月26日 | 
ハイエナはね、本当はちがうんですよ。エサを横取りするっていうけど、それは誤解なんですよ。

なんだっけな、昔書かれたとっても有名な研究本があって、実際は夜のうちにハイエナが狩りをして仕留めた獲物を、明るくなってからライオンが横取りしちゃうんです。逆なんです。

ハイエナは悔しいから、獲物をむさぼるライオンの周りをぐるぐる回って、ちょっかいを出すわけです。それを、見た人間があいつは汚いヤツって誤解しちゃったんですよ。

だからね、「ハイエナのようなヤツ」っていうのはまちがいなんですよ。動物学的に「ハイエナのようなヤツ」っていうのは、器量はパッとしないけれど、夜のうちに一生懸命努力して成功を収めるものの、ライオンとかいう偉そうなヤツに横取りされちゃうという、かわいそうなヤツなんですよ。

あぁ、21世紀がずいぶん過ぎたけど、いまだにハイエナは、ハイエナはねぇ、はぁ、はぁ……。





で、昼の磯のハイエナたち。



koucha師匠の獲物にたかるハイエ…ライオンたち。なんでドライスーツを着た人間が、磯で四つん這いになっているのか??


■koucha師匠ワールドです。



えーと、なんだっけな? フタスジ??



フジタ?



えーと、以下を。

この日のウミウシ記録はこちらへ


■GENさんワールドも炸裂。



白いスナビクニン! どんだけ色彩変異があるんだろう? シロスナビクニンとかモンスナビクニンとか、シマスナビクニンとかはいないのか本当に?


■情けないニシメガネザルワールド……。



ウミフクロウの卵かなあ。



えーと……、なんだっけ。潮上帯に卵産んだら乾いちゃうよ!(ごまかす)



ヒジキにくっついているもの。最初はヒジキの花というか胞子というか、繁殖体のようなものかと思いましたがちょっと謎です。そもそも海藻って、、、藻類って、どうやって繁殖するんだっけ?




東京マラソン? …それりゃ、ダンゴなんだけどね

2012年02月26日 | 
大潮を週末のタイミングがとれない今年。2月も終わりになって、昼間の方が潮が引くころになりました。

11時前にひとり海に入る。曇っている。



最近海と言えば夜しか来ていなかったので、久しぶりの昼間……。まだ、あまり潮が引いていない。うーむ、当然なんだけど生きものの気配がとても少ない。夜は、ヨコエビとかプランクトンとか、なにかの稚魚とか、水の中は、とにかく生きものの気配が濃いのだが、昼間はぜんぜんそんな感じがない。



タツナミガイがいっぱい死にかけてるし…。


しばらくしてGENさん登場。気合いのドライスーツ。その後、pawさん、koucha師匠親子も登場。それぞれが、それぞれの探索へ。

わたしも秘密兵器を駆使しつつ、久しぶりの昼間の磯を探索。



夜は、いつもさくっと見つかるダンゴウオも……昼間はまったく見つからない。シュノーケリングのGENさんの方もそんな感じのよう。



昼間改めてみると、磯には大きめのフジツボもある。これならダンゴも入りそうだけど、完全な潮上帯。三陸ではフジツボの殻の中で産卵すると言うけれど、これはないな。

うーむ、あいかわらず呆然と空と潮だまりを見るわたし。薄日が差している。明るくて気持ちがいい。風もなく、潮だまり観察日和だ。pawさん、koucha師匠親子は、いろいろ発見しているようで、ときおりpawさんのいつもの「わははっはははっ」という笑い声が磯に響いている。

こっちはといえば、あいかわらず新兵器は使いこなしているというよりも振り回されている感じ。いろいろ見て回るが、なにも発見できず。



元気に動いているアオウミウシに慰められつつも、当然、ダンゴは発見できず。ひたすら磯を漂って、岩をめくっていたGENさんも同じ。

うーむ、夜はあんなにいるダンゴはどこに隠れたのだ? オーバーハングの奧? もっと深いところ? 2cmほどのダンゴウオならどこにでも隠れてしまう。ウニにブロックされたオーバーハングの奧? 繁茂したヒジキの奧(それはないな)?

うーむ、ただただ海で呆然とする。今年はそんな冬だった。