晴耕雨読とか

本読んだり、いきものを見たり。でも、ほんとうは、ずっと仕事してます。

昼間のフクロウと春の雑木林

2015年03月23日 | フクロウ
暖かい日曜日、近所の雑木林に行きました。


コブシが咲いていました。野生なのかな? 高い木から低いのまで、何本かあるのですが。





花は小さいですね。野生?


林床にはウラシマソウがヌラ~っと顔を出していました。





ま、工事が広がっていて風前の灯火なんですけどね。


畑の縁にはルリタテハがいました。





さて、そういうことで畑を横切り、フクロウが寝ているであろう竹林に行こうとしたら、いきなり「ゴロスケホッホ」って声がする! そのあとも「コ、コ、コ、コ…」って。

いる! いるんだ!!

さぁ、ここからが忍耐と慎重さが求められます。

まずは竹林には入らず、畑との境界までこっそりいってしゃがみます。耳を澄まして10分、20分。双眼鏡でものぞきますが、竹林内は見通しもきかず、どこにいるかはさっぱり分かりません。


竹林に一歩踏み込む。10分、20分。まったく気配なし。寝てるのかな?


2、3歩移動して、角度を変える。10分、20分。うーん、絶対にいるはずだけど……。

もう一度、場所を移動しようとしたら、頭上からふわっとフクロウが! あああああ、しまった! が、それほど遠くに飛ばずよろよろと木にとまる。双眼鏡でのぞくが、発見できず。あれっ、と思ったら、お尻だけ見えてる!!




いや~、厳しい。そのままお尻だけ見て10分、20分…。


ふと、目を離したすきにいなくなってしまいました。。。周りを探すものの発見できず。どこいったんだろう? まぁ、頃合いかと、あまり居座らず(…とは言っても、1時間ぐらいはいた)そそくさと竹林から退出。



んー、ここにいるのは確かだし、もしかしたら巣がある可能性もあるけれど、観察しづらいなあ。ディスターブも怖いし。

さて…どうしたもんか。






サタデー・イブニング

2013年12月08日 | フクロウ
土曜日は、暮れかかった16時半に林に行った。
時計を忘れ、スマホもなく、時間は正確には分からない。

林縁の木製の柵に腰掛けて日暮れを待つ。
土曜日は、浄水場の工事の音が響いている。

サイレン…というか17時の音楽が響き渡る。
工事も終了の方向。続々と車が帰っていく。

遠くでフクロウのような声が聞こえる。

ワウッワウ…というイヌっぽい声が、
遠くだとフクロウの声に聞こえるのだ。

イヌかなあ…。遠くて自信はない。
何度も聞こえるんだけどなあ…。
やっぱり、畑のあるあっち側にいるのかなあ…。



たまにササの中でガサガサと音がするけれど、
先週ほどじゃない。

そのうち、風が吹き始めて、周りのササがざわめき始める。
うーん、集中力が。



ああ、今日はもうダメだ。
そそくさと帰宅。
家に帰ってきたら18時でした。

フクロウ、不発。

2013年12月02日 | フクロウ
土曜日の、暗くなったとはいえ18時過ぎの夕方にフクロウの鳴き声を間近で聞いて、
そろそろ恋の季節(古い言い回しだな…)かと思ったわけです。
そして、意外に早い時間に鳴くんだと思ったわけです。

日曜日。

薄暗くなる16時半ぐらいから、
雑木林の隅に椅子を持ち込んで暗くなるのを待ったです。





子どものはしゃぎ声。車の音。上空から聞こえる飛行機の音。
遠くから聞こえる電車や信号機のへんな音楽。

ゆっくり暗くなります。

ときおり周りのササ藪でガサガサと音がします。
タヌキ?



陽がとっくに落ちて、
西の空に残照のオレンジが残っています。



17時。

いつもまにか子どもの声がしなくなり、
雨戸を閉める音が聞こえてきます。


17時13分。
遠くでフクロウの声がしたような気がしました。ふた声。
でも、遠すぎて自信がないな。

周りでは、散発的にガサガサと音がする。
ふいに目の前…というか足元のササ藪からなにかが出てくる音がしました。

距離2メートルぐらい。

近い…けど、暗くて見えない。
向こうもフリーズして、じっとしている感じです。

1分、2分、こちらもじっとしていると向こうも動きません。
あんまりに動かないので、ちょっと首を振ると、
タッて、ササ藪に戻って、カサカサとヤブの中を逃げていきました。
小さいな…。子ダヌキかな??

しばらくすると、近くでカリカリカリカリと何かを囓る音が聞こえる。
ネズミかな??

近所の雑木林でも、こういう時間に耳を澄ましていると、
生きものの気配を濃厚…とまではいかないもののそれなりに感じますね。

 *

結局、18時半まで粘って、その後フクロウは鳴かず、
タヌキも寄ってこず…で、今日はあきらめました。

でも、やっぱり「夜待ち」は楽しいですね。
寒いですが……。



また、やります。

フクロウ!

2013年11月30日 | フクロウ
夕方6時過ぎに外に出たら、フクロウが鳴いてる!

カメラを持って、雑木林にダッシュ。おおっ! すぐ上で鳴いてる!

ゴロスケホッホ系じゃない鳴き声もする。
繁殖期とかかな?

カメラをいじってるうちに、音もなくどこかに飛んでったみたい。

浄水場の向こうから声が聞こえる。
盛んにゴロスケホッホと鳴いている。

こんな早い時間から鳴くんだな。
明日は日暮れ直前から林の中で待ち構えてみるかな…。

from iPhone

今晩のフクロウ

2013年09月07日 | フクロウ
昨晩にうれしい出会いがあったので、
今日もいないかと思って、夜のご近所をウロウロ。

怪しい。カメラをぶら下げて、上を向いてキョロキョロしながら徘徊する中年…。

まぁ、いないよな…。ときおりサギ類と思われる鳥の声が上空から聞こえるとどきっとする。。。

家に戻っても、フクロウの声が聞こえないかとそわそわ。

庭に出てみると、、あああっ! フクロウが飛んできた!!



ガビョーン! なんじゃこりゃ!

家にあった大きいフラッシュを適当につけて、
適当にシャッターを切るとこうなっちゃうのです…。
シャッタースピードが2~3秒?

あわあわしているうちにどこかに行ってしまいました。。。

残念。。。

来た~! 久しぶりのフクロウ~!!

2013年09月06日 | フクロウ
土曜の夜に帰ってきて、一服していたら、
妻が「お向かいにとまってるのフクロウじゃない?」とつぶやいた。

「ええ? カラスじゃないの?」と双眼鏡の取り出すものの、すでに飛んだ後。
「やっぱり、尻尾が短いし、頭がずんぐりしてたからフクロウだと思う。
 月曜日に森の方からへんな声が聞こえていたし…」

むむ。

ということで、慌ててズボンをはいて(パンツにランニングだった…)外に出る。  
飛んでいった方に歩ていくものの、まぁ、飛んでいったんだし、いないわな…と振り返った瞬間に、
スーッと飛んでいくものあり!

あれれ? と引き返して森の方に行ってみると、おお、確かにフクロウだ!!

慌てて家に戻って、カメラに望遠レンズとフラッシュをつけてダッシュで戻る。

おおおお! まだいる!!



何枚かシャッターを切ると、頭上3~4m上をふわっと越えて、別のお宅のテレビアンテナに移動する。

ちょっと小さいかな?

こちらも、森の柵のところに移動する。フクロウが目の前だ!







しばらくすると下の方に飛んで、何軒か先のお宅のアンテナか屋根にドキャキャと軟着陸した音だけが聞こえた。

サイズ的にも、その不器用な感じも、巣立った若鳥なのかな???

最後に成鳥の姿の見たのが2011年、幼鳥の声や姿を見たのが09年と10年。
いやー、久しぶり。ほんとうに久しぶり。いなくなっちゃったかと思ったよ。

よかった。


それにしても…やっぱり外付けの大きめのフラッシュを買うかな…。

アカネズミ調査2

2013年02月02日 | フクロウ
先週末に、近所の雑木林にセットしたヒマワリの種ですが、
今日見に行くと、結局、反応あった1カ所以外はあいかわらず無傷でした。

ヒマワリの種は回収。

ふむ。

セットした場所は、いずれの小さな崖沿いの場所ですが、
周りはササが払われたところ。

意識を変えて、アズマネザサが茂るあたりに2カ所セット。





アズマネザサが茂っていると、フクロウにも襲われないしね。

さて、どうなるか。

反応があったところは、
確かに今も使っているような穴が目の前の開いている。



再びヒマワリをセットして、カメラもセット。





さてさて。。。

アカネズミ調査開始!

2013年01月28日 | フクロウ
先日、takeさんのブログで、
フクロウの関する食性の論文が紹介されていました。

それによると、富士山麓の調査では、
フクロウの食べ物のほとんどがアカネズミやヒメネズミなどで、
この2種で食べ物の80%近くを占め、
1羽のフクロウが一年に食べるネズミの量は、
ヒメネズミの重量換算で1000匹以上だというのです。

ヒメネズミで1000匹だと、アカネズミでは500匹ということか……。
うちの近所の雑木林に棲むフクロウはどうなんだろう?

多摩地区の雑木林だと、たぶんアカネズミが基本かな?

それでも、そもそもうちの近所の雑木林にも、
そんなにアカネズミがいるのだろうか?
まぁ、クマネズミやハツカネズミも含めて考えるとして、
どれぐらいのネズミ類がいるんだろう?

いや、クマネズミのような樹上をうまく使うネズミはフクロウの餌としては難しいのかな?
あとは、うちの裏にはドブネズミはいっぱいいますがね…。

そもそもアズマネザサがはびこった雑木林で、フクロウがネズミを捕獲できるんだろうか?

孤立した雑木林で、フクロウの個体群が維持されるためには、
じつは、その孤立した林から林へ移動して、広域でネズミを捕っているのかもしれません。

根拠もなく、それぞれの雑木林にフクロウが繁殖しているんじゃないかと思っていましたが、
いくつかの雑木林が束(?)になって、
フクロウを維持している可能性が高いようにも思い始めました。



多摩区の周辺は、西の稲城市に大きな雑木林があり、
多摩川の河岸段丘に沿って生田緑地まで、点々と雑木林が残っています。
フクロウは、これらを点ではなく面として活用して、
個体群を維持しているんじゃないだろうか?

そもそも多摩丘陵全体で何個体ぐらいいるんだろう…。

うーむ。。。

 *

フクロウの存在は明確なのですが、
その存在を支えるネズミがどれぐらいいるんだろう?

多摩丘陵の野ネズミに関しては、孤立化した雑木林に生息するアカネズミの遺伝的多様性…みたいな研究を、
明治大学の倉本先生の研究室がやっておられたのを哺乳類学会で見た気がします。

実際、生息状況はどうなんだろうなあ…。

こういうとき学生のころなら、どこからともなくシャーマントラップが降ってきて、
適当に仕掛けて捕獲して調査しちゃうところですが、
最近はネズミの捕獲も許可が必要になったので、そういうわけにもいかなくなりました。

さて。

身近なところから始めますか。
シンプルにいきます。ヒマワリ作戦です。
まずは生息しているかどうかのチェックです。



近所の雑木林には低い崖があって、その下を観察するといくつか穴がありました。
ここにはいそうですね。日曜日の夕方の16時ぐらいにヒマワリの種をセットしました。









過度な餌付けにならないように5粒ずつ置きました。
で、21時ぐらいにちょっと見に行きました。



5カ所のうち、1カ所で種がありませんでした。
殻とかはなく、もしかしたら鳥が持っていったのかもしれません。

ふむ。。。。

ある程度めどが立ったらセンサーカメラを仕掛けますか。




月がきれいでした。





ペレット探し…

2013年01月03日 | フクロウ
近所の雑木林で、フクロウのペレットを探しているのですが、
なかなか難しいですね。

竹林の中に大きなケヤキの木があって、そもそも巣とかないかと思っていたのですが、
根元を探してみました。



むむ。これは?



獣の毛、皮膚付き。
タヌキ、ハクビシン、猫……。さて。
しかし、拾わず。うちの黒豹に病気がうつるのが怖いので。。。


やはり囓られたのか?

2012年12月29日 | フクロウ
takeさんが、妙にこだわっているので、
フクロウの羽柄の断面をよく見てみました。





たしかに、中空の軸が折れるときって、つぶれることが想像されますが、
断面を見てもそういう感じはありません。
復元した可能性も否定できませんが、そういう感じじゃないですね。

じつは、この羽は拾ったときは、ちょっと古いというか汚れていて、
落ちてからやや時間がたっている印象がありました。

ただ、周囲にはもう1枚ふわふわ系の羽も落ちていて(拾ったはずが、どこかにいってしまいました)、
その場所で、フクロウに何かあったことは確かだと思います。

で、たしかに落ちたあとになにかが囓った…というのは否定できない印象です。

鳥の羽は、進化的には表皮が変形したもののようで、ケラチン(タンパク質の1種)からできてるそうです。
人間で言うと、爪や髪の毛という感じでしょうか。

小動物にとってはエサになるのでしょうか?

やはりフクロウの羽ではあるまいか。

2012年12月27日 | フクロウ
先日の仏果山登山で拾った鳥の羽ですが、やっぱりフクロウの羽でないかと思っています。



長さ約15cmですが、軸の根元は折れているので、
ほんとうはもうちょっと長かったのだと思います。

手元の『野鳥の羽』(文一総合出版)には初列風切と尾羽、大雨覆しか写真がなく、
次列、三列は長さのデータしか掲載されていません。

これからすると、長さ的には三列風切羽ということになります。

ウェブでも意外とそこまで詳しいものは見つかりませんでした。
ただ、どうですか以下の写真の感じは?






羽の縁のやわらかな羽毛。
例のフクロウの消音装置的な羽じゃないですかね?
新幹線のパンタグラフの消音にも応用されているというあれ?



縦方向にもやわらかい羽毛が生えています。
やっぱりこれはフクロウでいいんじゃないかな…と思っております。

最近、鳥の羽にご縁が増えた感じがします。。。


バーダー8月号に

2012年07月19日 | フクロウ
バードウォッチングの月刊誌『バーダー』8月号の特集は、「鳥たちの夜の世界」というディープなもので興味津々です。



で、中を見たら気になる一文を発見。

フクロウの項目に「巣立った雛は「キィー」など。」とあった。

やっぱり! いろいろ図鑑を見ても、サイトを検索しても出てこなかったけど、やっぱり巣立ち雛は「キィー」って鳴くんだ!

2009年に気づいていた声はまさに!!

まぁ、わたしの方が発見は早いけどね~、ふふん(笑)。

今年はまだ聞かないなあ。。。2009年は8月中旬、2010年は6月末から7月、2011年は気づかず…。さて、今年は?

フクロウが巣立った!!

2012年06月26日 | フクロウ
最近になっても、ときおり我孫子市鳥の博物館の「ふくろう巣箱カメラLive!」を見ているのですが、今日巣立ちました!



ええ、今日18時40分ごろです。見てました。会社で。

なんかふと気になって会社でライブ映像をのぞいたら、巣箱の入り口にとまっていて外をキョロキョロしていたのです。

これは!と思って、そのまま見ていたのですが、ハッと思ったら、もういない!! 巣箱内のカメラに切り替えてもいない!!

あああああ、せっかく見ていたのに決定的な瞬間を見逃した!!!

巣立った直後に録画で確認する悲しみよ。

元気に育ってくれ。

我孫子市鳥の博物館のサイト

巣立つ瞬間の動画はこちら

釘付け!「ふくろう巣箱カメラLive!」

2012年06月05日 | フクロウ
最高のサイトを紹介してもらいました! フクロウの巣箱のUSTREAMライブです。

ふくろう巣箱カメラLive!

いやー、会社で見ちゃいました。今日は18時50分に親はいったん外に行きました。まだ明るい時間ですよね。ヒナは一羽のようです。

片時も目を離せません! ま、退屈なんだけど、目が離せません!

以前、ムササビの調査をしている方が同じように巣箱にビデオを仕掛けて観察していて(ライブじゃなかったけど)、あるとき再生したら、巣箱にテンが入り込んで、殺戮の限りを尽くして、ムササビの断末魔が録画されていたそうです。その研究者は……泣いたそうです。

ま、それも自然ってことで、今後もこのフクロウ親子を見守りたいと思います!!