晴耕雨読とか

本読んだり、いきものを見たり。でも、ほんとうは、ずっと仕事してます。

二度と行かない山

2015年04月29日 | 
日曜日は、ロマンスカーに乗って西へ。




この手の看板が、知る人ぞ知る静岡県小山町の山。
今回は、明神峠から三国山を経て、籠坂峠に降りるコースを歩きました。

24日から駿河小山駅から明神峠へハイキングバスが運行されたので、
これを利用して行きました。



明神峠は春まだ浅く、木々の芽吹きはもうちょっと先のようでした。



シカの影響か、下草がほとんどなく明るい林でした。



ブナの林がきれいです。



箱根方面?

なかなか気持ちいいのですが…うるさいのです。
明神峠から三国峠は車道の脇の遊歩道を歩くので、峠族(死語?)の車がけっこううるさいのです。
なぜかフェラーリが多かったですね。




三国峠を越えると、静かになるかと思いきや…
コォーーーーーーーー!っと一段と車の音が聞こえます。
こ、これは富士スピードウエイのレース場の音!?
スキー場のような音楽も聞こえてきます。
いやー、うるさい。マジでうるさい。






いいブナ林が台無し。




これか! 

コォーーーーーーーーーー!と音は続く。
あああああ、いらつく!!!!

すたすたと明るい林を行く。
キビタキを見た。センダイムシクイも見た。
ゴジュウカラがけっこう近くに来た。


籠坂峠に降りていくと、少し音も和らぐ。



お、富士山!



ここ自体がすでに富士山ぽいなあ…。



振り返ると歩いてきた三国山あたり。




フジザクラも満開。



富士山とフジザクラに癒やされてそそくさと下山しました。


籠坂峠からはちょうどいいタイミングで御殿場行きのバスが来て、
御殿場からはこれまたちょうどいいことにロマンスカーに乗れて、
さくっと帰宅しました。

ま、二度と行きませんね、ここは。
行くときにレースの開催有無をチェックするなんてバカらしいですから。

マルタの産卵! 水中写真&動画もどき

2015年04月21日 | 生き物
さて、日曜日は朝早めに起きて、マルタの産卵シーンを撮影すべく、再び多摩川に行きました。
土曜日と同じところにいくと、昨日の昼間よりはおとなしめな印象があるものの、
あいかわらず多くのマルタが集まっていました。

とくに浅いところで産卵をしているような場所に、
オリンパスTG-3をマンフロットの小型三脚につけて沈めます。



Wi-fiでスマホに画像を飛ばすので、カメラの上をぎりぎり水面に出すのがミソ。
でも、Wi-fiは水がとても苦手のようで、すぐに無線が飛ばなくなって、
何度も何度もやり直したけど。。。


カメラを置くと、当然マルタは逃げていきますが、すぐに戻ってきます。
わたしは中州に寝そべってスマホの画面を見ます。




どどーん!!




お腹が大きい??






いやー、迫力だわ!
婚姻色が本当にきれい!!




近すぎちゃってカメラが動いたり、ときに倒されちゃいましたよ。









並んでいるのはだいたいオスかな?




おお、産卵の瞬間なのかな?

粘ってここぞというところでシャッターを切るのですが、
なかなかタイミングも取れず……。上の写真が唯一のカットでした。

何度か場所や角度を変えて撮影をして、
カメラのバッテリーが切れるまで粘りましたが、
本当に卵を産み放精をする瞬間は見られませんでした。

まぁ、カメラの位置の問題や、なんせ魚が大きくて、
川は透明度が高くないので、なかなか難しいですね。
少なくともフィッシュアイコンバーターを使う必要はありましたね…。

来年再チャレンジです!


で、いっぱい撮った写真を選んでいて、
まぁ、三脚を立てた定点撮影でもあるので、
強引につなげると意外と動画っぽくなったので、作ってみました。













満喫しました!


カンムリカイツブリとコアジサシ

2015年04月19日 | 生き物
日曜日も多摩川にマルタを見に。

堰の下で釣り人に囲まれた淀みで、オオバンに混ざって見慣れない鳥がいた。



おお、カンムリカイツブリですね。
夏羽でしょうか?



そろそろ北へ帰る??


上空を2羽のコアジサシが大きく旋回して、下流に戻っていきました。
河原ではセッカが鳴き、もう夏模様というか、夏鳥の季節なんですね。




マルタの産卵!

2015年04月18日 | 生き物
風の強い土曜日。昼ぐらいに自転車で多摩川に行きました。
マルタの産卵は、もう終わっちゃったかな…と思いつつ、堰の下に。

ブロックを辿りながら中州に渡ると早瀬にびっしりとマルタが!!



バシャバシャやってる!



40~50cmに生長し、婚姻色が出たマルタがびっしりです。







写真を撮っていて、水しぶきがかかるほどです。








けっさく!!
まさに産卵してんのかな!?



岸から近い浅瀬で産卵してそうな群れに匍匐前進で近づく。
いったんは逃げるものの5分ぐらいすると戻ってきます。













水中に肘をついて精いっぱい腕を伸ばしても、ここの透明度だとこれが限界です。
うーん、TG-3に三脚つけて、スマホWi-Fiで撮影するしかないな…。




水中は卵だらけでした。



明日は水中写真をリベンジです!



帰りは三沢川沿いに戻ってきたのですが、のぞいたらマルタがいました。



産卵できるような瀬はなく、迷い込んだのかな…。




スミウキゴリだって。

2015年04月13日 | 生き物
日曜日はは昼から多摩川。
会社の同僚が何人か集まって、適当に魚釣りとか。
みんなはマルタ狙い。わたしはエサづり。
ま、全員異常なしでした。

で、途中からガサガサに移行したのがいて、
スミウキゴリが捕れました。



頭が平らなのがいい。




かわいい。

17時から神泉ノ華で飲んで食って、楽しい日曜日でした。

里山探索記vol.3

2015年04月08日 | 
集落の畑の脇を降りると、藪に覆われた小さな墓地があって、その横を降ります。

が、いきなりすごいササ藪。アズマネザサが密生して、かなりしんどい道です。
でも、ビニテが木に結わえられていて、確かにこれが道のようです。
さっきのルートとはいきなり違いますね。



ようやく沢に出ました。
最初の沢の下流と言うことで、さすがに水量も少し増えました。


道は沢沿いを通っているようですが、一部ササもひどいので、沢を下ります。
ときおりゴミが落ちていたり、スギの倒木が沢をふさいだり、やや荒れています。
しかも、石に藻類が密生していて、かなり水が富栄養化している感じです。




んー、さっきはそんなことなかったのに、これは上の集落の影響かな?
やっぱり畑から有機塩類がじゃんじゃん流れ込んでいるのでしょうか?

こんな感じだと、カジカガエルもいそうにないなあ…。





ヒトリシズカが咲いていました。




んー、エイザンスミレかな。




これはナガバノスミレサイシンかな。



ずんずん沢を降りて行きます。



沢沿いに人工林の斜面が崩れているところが何カ所かありました。




見上げると芽吹き始めた木々が儚げな感じです。


沢の溜まりでようやく魚を見つけました。



カワムツでしょうか?



沢を降り、少し大きめの川と合流するあたりで少し迷いました。
GPSで現在地を確認しながら、雑木林を抜けるといきなり断崖絶壁…。

おおー、反対の沢を降り斜面を登り切ると、今度は細いリッジで、またその先は断崖。
んんー、地形図では読み取れなかったのですが、かなりえぐれた地形になっています。

リッジを慎重に上がると今度はササ地獄!



道はあるはずなのですが…。

ササの海を一歩一歩かき分けていくと、ぽんっと、登山道にでました。
いやー、ちょっとコースを外れていたのかな…。

そこから人工林を抜け、川に出ました。



じつは、地形図上のルートはこのあたりで終わっていて、
でも、まぁ、繋がってるんだろうと思ったのですが、
いきなり小さいけれど滝があり、左右は崖になっています。

さて、どうしたもんかと思ったところで、周りを見回すと、
どうも対岸に道があるようで、浅瀬を渡ると、ビンゴ! 荒れた作業道が続いています。


しばらく上ると車道にでて、今回の里山探索は終わりました。
ちょっとほっとしましたね。
ここから1時間ほど歩いて車に戻りました。


 *


たった3時間程度の探索でしたが、なかなか手強くて楽しいものでした。
そして、いろいろ考えさせられる探索でもありました。

この地区はすてきな山里だけど、沢は荒れていて、水もきれいではありませんでした。
沢には不法投棄も散見され、それでいて人の気配がなく、生き物の気配も薄めです。


人が住んでいる山の中腹から上は、なかなか整備されていたけれど、
その下は、「水に流す」悪しき日本人の姿を感じる、
まぁ、その意味でも典型的な日本の里山なのかもしれません。

一般に里山の問題、あるいは里山での取り組みというと、
突き詰めれば地域と森林の関係に集約されることが多く、
人の暮らし、農のありかた、森との関係性の問題です。


でも、この里山を歩いて思ったのは、忘れられた「川」のことでした。

急峻な地形で、標高200~300mを流れる小渓流は、
釣りの対象となる渓流魚が生息していないため、
「釣り」という関係すらなく、人との関わりはほとんどないように見えます。

この場所のような川を見ると、「里山資本主義」も「森は海の恋人」も
まったく関係がない世界のように思えてしまいます。




そして、ここはリニアの残土処理のために買収が進んでいるという噂があります。



数年後には、膨大な土砂に埋もれてしまうかもしれないのです。



確かにたいした自然ではありません。
だからこそ、こんな話が水面下でうごめき始めているのでしょう。


でも、貴重の生物がいるからとか、人との関わりが深いとか、
そういうことがなければ、ただのゴミ捨て場になってしまっていいのか…
というと、そうではないと思います。


理念的にも、論理的にも、なにかが足りないですね。


また、この場所を歩こうと思っています。


(終わり)











里山探索記vol.2

2015年04月07日 | 
林道に戻ってしばらく進みます。



タチツボスミレが満開です。




林道脇の木が黄色に染まっていました。
どうもカエデの木に花が咲いているようです。


林道を曲がると、地形図にもありましたが、2、3軒の家が建つ集落に出ました。
道は車1台分の幅しかなく、しかも行き止まりの場所です。
こういうところに人は住んでいるんだなあ……。


集落から登山道…というか仕事道のようなものに入る。



ふつうのハイキング道とは思えませんが、
それなりに人が歩くのでしょう。ササがちゃんと刈られています。




イノシシのフンかな? 繊維質でいっぱいでした。




稜線に出ると、春の山里が木々の間から見えました。




神奈川県の「水源の森林づくり」契約地の看板が立っていました。
ここは19人の土地所有者がいらっしゃるようで、
県が借り上げなどをして協定を結ぶことで森林整備を行うもののようです。

詳しくはこちら (神奈川県のHPに飛びます)




木々の芽吹きを楽しんでいるうちに小さなピークに出ました。



とくに展望はききませんが、いい感じの場所です。当然誰もいません。


地形図的にはこの先少しで道はなくなるようなので、
来た道を引き返し、集落に戻りました。




本当にいいところだなあ。まるで桃源郷のよう。。。



さて、今度はこの集落から沢沿いの道に降ります。


(つづく)









里山探索記vol.1

2015年04月06日 | 
知人に紹介されて、相模原の里山を歩きました。
国土地理院の地形図を見つつ、というか、
iPhoneに入れたFieldAccessとにらめっこして
GPSで常に現在地を押さえつつ、
ササ藪を泳ぎ、沢を遡行して、春の里山を満喫しました。


 *


このエリアははじめて来ましたが、山里が本当にきれい。
細い車道を走ると、山腹に小さな集落が次々と現れる。

昔ながらの古い農家もあるけれど、比較的新しい住宅が数軒集まった集落もあります。
まぁ、もちろん首都圏の里山だけに、ゴルフ場、霊園、怪しげなリサイクル工場も。

また、地域でグリーンツーリズムを標榜しているようで、
きれいな看板があり、周辺の農地も林もよく手入れされています。



適当に車を停め、林道を歩く。



間伐されていてきれいな人工林。



ミミガタテンナンショウがにょっきりと生えていました。


きれいとは言っても、沢をのぞくと不法投棄が。



その沢をちょっと遡行してみました。



さすがに水量が少なく、魚はいなさそう。
タゴガエルでもいないかと思ったのですが、そういう気配はありませんでした。



水はなかなかきれい。



が、来た~!!



なかなか絵になりますね…と言うと怒られますが…。



捨てられて何年ぐらいたつとこうなるんでしょう??


沢にほとんど水がなくなったので、林道に戻りました。



(つづく)

ヒヨドリの春?

2015年04月05日 | 生き物
ヒヨドリがよく鳴いています。
去年はお隣の裏に生えているミカンの木に幼鳥がいて、
しきりに親からエサをもらっていました。

意外と、林の中よりも家周辺の植え込みなどで
繁殖しているのかもしれません。



2羽でヒーヨ、ヒーヨ鳴いていました。






つがいなのかな~と思ったら3羽目が来ました。



とくに争いごともなく、どこかに飛んでいきました。