晴耕雨読とか

本読んだり、いきものを見たり。でも、ほんとうは、ずっと仕事してます。

シマドジョウ

2008年03月30日 | 生き物
先週、暖かかったのでようやく水槽を掃除しました。

水をちょっと換えるとか、そんな規模ではなく、魚を一端全部外に出して、砂も洗って、石も流木もタワシで磨いてと、本格的な大掃除です。

ちょっと心配していたシマドジョウの子ども2匹は元気でした。
2センチと4センチぐらい。

大きくなるといいなあ。

『トーテム・サーモン』

2008年03月29日 | 
トーテム・サーモン(フリーマン。ハウス著/駒沢敏器訳/山と溪谷社)。
いやー、なかなか良い本です。

話は80年代のカリフォルニアで、サケが遡上する川を再生する話です。

単純に言えば、自然保護運動の話なのですが、テーマがサケという森と海をつなぐ存在で、ネイティブアメリカンが古くから利用してきたという点がこの話に深みを与えています。

そしてなにより、その大切さに気づいた人が、友人を巻き込み、地元を巻き込み、そして自治体や国を巻き込んで活動が広がっていく様がなかなか壮観です。

この話は『エコシステムマネジメント』(築地書館/これも必読)で紹介されている地域生態系の管理システムのひとつの事例なのでしょう。

キーワードは、、、「対話」でしょうか。利害関係者が話し合う。その先にあるのは利害の一致であったりもするわけです。

日本の自然保護行政がここ数年取り入れているけれどうまくいかない「パブリックコメント」もこのエコシステムマネジメントの1種だと思います。おそらく、自然保護問題に限らず、「地域」を扱うある種の公共性に関わる案件を、役所が勝手に進めるのではなく、きちんと地元の人たちと話し合う中で方向を決めていこうという試みだと思います。

この本を読むと、その大切さや難しさの一端をかいま見ることができます。
何かやれるかもしれない。何か変えていけるかもしれない。そんな力を与えてくれるような一冊です。

最初の核となったのが、地元の人間ではなく、その地に流れてきた人間(ヒッピーみたいな感じか?)であることが、なにか示唆するというか、納得するところではあります。

今、舞台なった川には、サケが遡上しているのかな?







『骨から見る生物の進化』 その4

2008年03月23日 | 
読了してません。
なにしろ電車で読んだり、ふとんに入って読んだりできないからです。
さぁ、読むぞ!と気合いを入れないと、太刀打ちできません。

さて、中身。

「骨から見る」ということで脊椎動物の進化に限られそうですが、うまく無脊椎動物の話も拾い上げていて、生物進化の全体像がわかる原稿になっています。

進化論の進化、、というか、科学史的な話を多く含み、とくに難解でもないので、進化の全体論がよくわかる、、、ような気がします。なにしろ、まだ4分の1ぐらいしか読んでいないからあれですが。

そこまで来て気がついたこと。

1.リクガメの背骨って、まっすぐじゃなくて、甲羅に沿って極端な猫背になっているのですね。びっくり。

2.日本のオオサンショウウオの骨格が載っているのですが、学名のカタカナ表記が「ジャポニクス」になっている。やっぱり「ヤポニクス」なんじゃないだろうか? ジャポニクスって英語読みですよね。どうなんでしょう、最近は?

昔、日本の森林学者がアメリカの学会でマツの属名を正しく「ピヌス」と呼んだら。「ペ○ス」と聞こえ失笑されたそうで、それ以来、その方は英語読みの「パイネス」と呼ぶようになったとか……。どうでもいい話ですね。

そもそも、学名のカタカナ表記って、かっこ悪いからやめた方がいいと思います。

それはさておき、わたくしの個人的な希望としては、、、普通の単行本にしてほしい……その1点です。そっちも買います。

それぐらい、原稿にも価値があるように思います。まだ、4分の1しか読んでいないですが。


『骨から見る生物の進化』 その3

2008年03月16日 | 
そうそう、本の中身の話ではないのですが、昨日、再びJR立川駅のエキュートにあるカフェで打ち合わせでした。

で、『骨から見る生物の進化』が4冊に増えていました。
強気だなあ、、、。

この書店は女性客を意識しているのだと思うけれど、アート、大人向け絵本、料理あたりが充実していて、小さいけれどなかなか良い感じです。

この本も、ガイコツ関係の絵本数冊と一緒に並んでいます。

でも、、、、4冊は置きすぎじゃないか? 駅の本屋で9240円、2.4キロの本を買う人がいるのだろうか? ま、私は買ったけど。

『骨から見る生物の進化』 その2

2008年03月15日 | 
河出書房新社『骨から見る生物の進化』

本を開くと、確かに骨の写真だけ。なかなかすごい。
黒バックの迫力のある動物たちの全身骨格の写真が続く。

本はでかくて重い。体重計で量ったら2.4キロ。大きさ、厚さはもとより、紙の斤量もあるし、黒バック写真ででスミがたっぷりのっているからなおさらだ。テキストの量はそれなりにあるが、とてもふつうの本のようには読めない。

本文は、スミ1色の高精細印刷のようだ。たしかに写真にディテールはあるけど、意外と深みがないのは1色刷りだからだろう。ダブルトーン(スミとグレーとかシルバーとか)にしたら、もっとちがって見えるのに、、とは思う。

文章の中身はもちろん進化の話。難解ではないが、きちんと科学の読み物になっていて、本の大きさも相まって読み応えたっぷりな感じ。

文章の中身については、、、、つづく。

『骨から見る生物の進化』 その1

2008年03月09日 | 
うう、ついつい買ってしまいました。
『骨から見る生物の進化』(河出書房新社)。

ほんとうはどっかで中身を見て、テキストの量と質をチェックして、アマゾンで洋書を買うか、日本語版を買うか決めようと思っていたのに……。

ほとんど出会い頭ようなものでした。

打ち合わせで立川に行って、エキュートに入っている本屋でブツを発見してしまったのです。2冊あって、2冊ともビニールに入っていて、出してもらおうかと思ったのですが、ま、これも出会いかとカード払いで買ってしまいました。

税込み9240円。

中身の話はまた今度。

モンステラ

2008年03月09日 | 生き物
家の構造がうまく説明できないのですが、土間の上の2階部分はキャットウォークになっていて、吹き抜けています。そこにはサトイモ科のモンステラが置いてあります。

で、水槽と同じく管理が悪いもので、いつもモンステラ君は瀕死の状態なのですが、ある日、彼はよりよい場所をもとめて気根を伸ばし始めました。

上からするすると降りてくる気根。しかも、えらいスピードで。最初は楽しくて、毎日、長さを記録していたのですが、土間に到達したところで興味を失いました。

で、2年ほどたってふと気がつくと、土間に到達した気根は全部で3本。伸び始めているのが2本。このままいくと、、、、ガジュマル状態で土間は気根で覆われるのか? ちょっと楽しみ。

ちなみに土間に到達した気根は、素直に下に置いてある鉢に根を張るようでもなく、なんとなくのたうち回っています。

強引に鉢の受け皿につっこむと、そこで水は吸っているのか、どうかよく分からないんですが、、、、。ま、とにかく瀕死といいつつ、なんとかやっていらっしゃいます。

いい加減、植え替えをしたいのですが、なにしろキャットウォークのスリットを抜けて2メートル以上も気根が伸びているので、鉢が動かせなくて、どうしようかと思案中です。