晴耕雨読とか

本読んだり、いきものを見たり。でも、ほんとうは、ずっと仕事してます。

夜のウミウシたち

2010年02月28日 | 
この晩も、けっこうウミウシが見られました。


久しぶりのミノウミウシ。通称タダミノ。
水面直下逆さ行動をしてました。
アカエラかと思ったのですが、ちょっとピンクぽかったので、
ひっくり返したら、これでした。


エダウミウシ。
1回だけ光ったそうです。


妻が発見した極小ミノ。
pawさんによってユビワミノウミウシと同定。
私的初確認種です。


これも一段と小さく、再び千里眼を持つ女が発見しました。
これもpawさんGENさんによって、
ま、フジタウミウシの1種ということに。
まぁ、小さくて小さくて。。。。
これも私的初確認種です。

このほかは以下の感じです。

エムラミノウミウシ(多数)
アカエラミノウミウシ
セトミノウミウシ
アオウミウシ
キヌガサモドキ
タツナミガイ(なんか少なくなった印象)
アメフラシ
ミドリアメフラシ
ナツメガイ((pawさん親子発見。初確認だけど、写真を撮り忘れた)
クモガタウミウシ
ウミフクロウ(多数)
アカボシウミウシ(pawさん親子発見)

・・・・が、pawさんのブログを見たら、、、もっといろいろいたみたい。
ああ、サガミミノって、、。
過去に1回しか見たことなくて、また見たかった!

ムカデメリベの捕食動画!

2010年02月28日 | 
あいにくの天気でしたが、意外と三浦半島は雨が降っておらず、
いつものように、いつものメンバーで夜の海に行ってきました。

いちばんよかったのはこれです!

ムカデメリベの捕食です。

1 口を投網のように広げる
2 口が海底に着いた段階で、グッと力が入る(?)
3 ぶわっと、なんかの小型甲殻類が口内の空間に現れる
4 口を閉めて、収縮させて捕食

・・・という感じでしょうか。最高にかっこいいですね。

『ミュンヘン 黒い九月事件の真実』

2010年02月24日 | 
長野出張の友は開高健ではなく、これになりました。



妻と行った図書館で見かけて借りました。
前々からスピルバーグの同名の映画を見ようかどうかと思いつつ、
なんか重そうだからと敬遠していたのですが、
文庫ならいいか、、、と思って借りたものです。

1972年のドイツ・ミュンヘンオリンピックで起こったテロ…。
イスラエル人選手団11人が最終的に死亡し、
その後のテロ・暗殺の連鎖が続いた惨劇を描いたノンフィクションです。

行き帰りの特急あずさでほぼいっき読みでした。

まぁ、、、禁断の世界ですね。
途中で、いっぱり出てくる人名が分からなくなって、
イスラエル側だか、PLO側だか、なんだかもう、、、という感じです。

類書をいくつか読んでみようと思いました。

車窓の山々

2010年02月23日 | その他
出張で大糸線に乗りました。



いいですよね。ローカル線て。
2両編成で地元の学生さんやら、白馬に来たであろう外人さんやら、
もちろん、おじいちゃん、おばあちゃんなど、なかなか混んでいました。

なにしろ大糸線は、山がずっと見えるのがいいですね。





爺ヶ岳、鹿島槍ヶ岳に登ったのは、、、もう15年近く前でしょうか。
夏になったら登りたいなあ、、、と思いました。

意外な潮だまりと、メバリング瞬殺再び

2010年02月22日 | 
昨日は、天気がよかったので、
ふと思いついて釣りに行きました。

場所は考えるのがめんどうなので、
いつも遊んでいる磯のそばの港にしました。

家を15時過ぎに出て、現地についてのは16時ちょっとすぎ。
釣り竿は持たず、ちょっと磯に偵察に行ったら、
けっこう潮が引いているのですね。



小潮で、ちょうど最干潮でした。
潮位は小田和湾で36センチ。
たしかにウミウシ観察もできますね。

ついつい1時間ほど潮だまりでダンゴウオを探してしまいました。
スニーカーだったので、水には入れませんでしたが。
ま、、、いませんでした。
かわりにいたのがこれ。体長10センチはあろうかという、、、
ムカデメリベ?



明るいうちから、バフバフと捕食していました。

さて、最干潮からゆっくり潮が満ち始めて、
メバリングをしてみました。1時間半ぐらいかな。

ビーチを歩きつつ、小磯を探りましたが、まったく音沙汰なし。
小さな川の河口まで行って、スズキでも釣れないかと思いましたが、
5回ぐらい投げただけでは釣れるわけもなく、、、。
最後は港でちょっと粘ってみましたが、
何かのアタリのようなものが1回あったのみ。

ま、今日もいい夕方でした。
けっこうメバリングをしている人がいましたね。
大流行ですね。


フクロウ、、、不発

2010年02月20日 | フクロウ
今晩は大潮じゃないので、
近所の雑木林にフクロウの声を聴きに行きました。
聴きに行く…とは言っても、
本当にいるかどうかの確証はありません。
去年の夏に幼鳥を見たので、
この林で繁殖しているのでは、、、と思っているのです。

ちょうど今頃はフクロウの繁殖期で、よく鳴くというので、
妻に視野の明るいニコンの双眼鏡を借りて、
使い捨てカイロを貼りまくって行きました。

21時03分。
林に囲まれた畑の脇で、アウトドア用の布製座椅子で座って待ちました。
けっこう風があって、ざわざわと木々が揺れ、
音がうまく聞こえません。

うーん、、、。
じーっと待つこと1時間(ちょっとウトウトもしちゃった)。
フクロウの声も、タヌキの足音もせず、ハクビシンの姿も見えず、、、。
さすがに寒くて、22時過ぎに撤退。

なかなか難しいなあ、、、。
1時間じゃ短すぎるのか、やっぱり夜明けの方がいいのか、
それともこの林にはいないのか、、、。

白熱電球色の
上弦の三日月が印象的な夜でした。

軽アイゼンを買う

2010年02月20日 | 
今の季節、奥多摩でも丹沢でも雪がいっぱいです。
ということで、新しい軽アイゼンを買いました。

神保町のさかいやで買いました。
靴の片足分持っていって、合わせてみました。

で、買ったのがこれ。



エバニューの「巾調節式6本爪アイゼン」というのです。
軽アイゼンのくせに、締め具がラチェット式になっていて、生意気な感じです。

これで、、、いつでも山歩きに行けます。
問題は、いついくかだな。

『白いページ』

2010年02月19日 | 
今週は1泊2日で大阪出張があったので、
それ用に本を仕入れた。



開高健の『白いページ』(光文社文庫)。
分厚い文庫で、適当に開いたところのエッセイをぽつぽつと読む。
結局、適当に開くといいつつ、釣りがらみのエッセイを探したりして、、、。

どこかで読んだことがあるような気もしますが、
ま、それはそれとして、
じっくり字を追って、中身を噛みしめて楽しめるのは開高さんならでは。

それにしても、開高さんは、ちょっとはやってるんですかね?
光文社でもちくまでも文庫が出てるんですね、最近。
朝日新聞の読者書評のようなページは『オーパ』だったし。

ああ、来週は長野出張、、、。
ま、このエッセイならまだ楽しめそうなので、
また出張のお供だな。

フクロウ調査

2010年02月18日 | フクロウ
フクロウが何時ぐらいに鳴くか、いろいろ検索していたら、
こんなところがありました。

これによると、フクロウの鳴き声調査は、
20時から22時と朝の3時から5時に行っているよう。

ふむ、その時間か!
あっ、でも、この調査は繁殖期じゃなくて夏か、、、。

明け方はしんどそうだな、、、。
まずは20時から22時で挑戦するか。
大潮じゃない週末に。
いずれにせよ…また、夜か。

論文到着!

2010年02月17日 | 
届きました!
2009年の『魚類学雑誌』に掲載された短報
「東北太平洋岸志津川湾におけるダンゴウオLethotremus awaeの繁殖生態」(阿部拓三・佐藤長明)。

この短報によると、現状、ぼくらが気になっている点でいうと、、、

①雌雄の背びれの性差はある。
②雄の背びれは、フジツボ遺殻内の卵塊を守るとき、
ピンと開いて穴をふさぐようにしていた(写真あり!)。

……という2点は書かれています。

確かに雄の背びれは大きいようです。
論文に掲載された写真だと、
団扇のように、基部より先の方が広くなっています。

ただ、それが繁殖期だけの性的二型か、
通年を通じたものかは、
特に記載はないのでわかりませんでした。
というか調査は繁殖期だけなので、、、。

そもそも、短報だけに、
調査個体が8個体(うち雄が5個体)という少数の報告なので、
正確なことはもっと時間がかかるのだと思います。

この短報のポイントは、おそらくダンゴウオを
「なわばり訪問型複婚」と推察したところでしょう。
執筆者は「雄のなわばり内を複数の雌が産卵に訪れる」と
考えているようです。

ダンゴウオの雄は、空になったフジツボの中で卵塊を守っているのですが、
中には発達段階の異なる卵塊が複数あり、
また、雌の解剖によって複数回の産卵が可能なことがわかったことで
(もういくつかは理由があるようですが)、
上記の推察になったようです。

ま、この短報を読んでわかった最大のことは、
「ダンゴウオが研究されていないこと」でした。
執筆者も最初に書いてらっしゃいますが、
なにしろ引用文献にダンゴウオの文字がありませんから、、、。

志津川の繁殖期は5、6月。
三浦半島は、、、2月とか3月?? 
ずいぶんと季節が違うし、ぼくらが発見している場所には、
そんなに大きなフジツボとかはないので、
産卵場所もずいぶんと違う可能性もありますね。


ホーホーとは鳴きません…

2010年02月16日 | 
5センチ以上はあると思われる
ウミフクロウが、水面直下逆さま行動(?)をとっていました。
最初はなにかと思いました、、。



小さいウミウシとかでは見たことがありますが、
こんなにデカくてもいくんだ。
恐るべし表面張力(?)。。。

鳥のフクロウも忍者っぽいけど、
海のフクロウも忍者っぽいですね。


ダンゴウオ…

2010年02月15日 | 
さて、肝心のダンゴウオですが、
まずはこちらから。



どう見てもヒゲのないナマズですね。
スナビクニン。定番になりつつあります。
この個体はpawさんが発見。



ちょっと捕獲しましたが(すぐ離しました)、
吸盤でビンにぴったりくっついていました。
離そうとして、水を全部出して、ぶんぶん振っても、
なかなか落ちなかったぐらいです。



今週もGENさん炸裂です。
また見つけてくれました!

うーん、オスとかメスとかという話はやめておきましょう。
今回は、この1個体のみでした。

それにしても、、、
最近、自力でダンゴウオを発見してないな、、、。
くくっ、、、。

ダンゴウオ、論文入手。。。

2010年02月14日 | その他
ダンゴウオの生態をちゃんと知りたいと思い、
いろいろ検索していたら、こんなのがありました。

「志津川湾におけるダンゴウオの産卵生態」(阿部拓三・佐藤長明)
という論文です。

これは、独立行政法人科学技術振興機構がやっているサービス
J-GLOBAL科学技術総合リンクセンター」の文献検索で見つけました。
論文自体はこのサイトでは読めないので、
早速、複写サービスを使って論文を手に入れました。

なぜかコピーの郵送で、
なぜPDFをメールしてくれないんだ、、、と思いつつ、
待つこと3日。

届きました!!



が、失敗です。よくよく文献名を見ると、
学会の講演要旨集だったようで、、、
まったく論文になっておらず…。

うう、847円が無駄になりました。

この文献検索には「内容類似の文献」とかが、
丁寧に準備はされているですが、
ぱっと見ると、そこにはダンゴウオ関係はなく、
これしかないと思っていたのですが、、、。

しゃくだったので、執筆者名で他で検索したら、
去年の日本魚類学会誌で、
同じメンバーの論文が掲載していることが判明。

「東北太平洋岸志津川湾におけるダンゴウオLethotremus awaeの繁殖生態」

…といことで再び複写サービスをお願いしました。
今は首を長くして待っているところです。

新月、夜中のウミウシたち

2010年02月14日 | 
ということで今週も行ってきました。
大潮、干潮の海。今回は新月です。
しかも、天気が悪く、寒いこと寒いこと。
家を出るときは、まだ雪が舞ってましたから、、、。

そんななか懲りない面々は、GENさんまんまる軒さんpawさん親子。
なんか、、、、最強メンバーじゃないでしょうか?



セトミノウミウシ。この冬、2回目です。
ぱっと見は、地味ミノなのですが、光を当てると青が出てくるのです。



ネコジタウミウシ。私的初確認!
みんなで浅いタイドプールで、ちょっと移送したスナビクニンを観察していたら、
kouchaくんが、「それより足元のが気になる」と
わたしの足の先20センチぐらいのところで発見。
まさに灯台もと暗し、、、。
 


エダウミウシ。私的初確認!
これは自分で発見しました。
岩の上で小さくウミウシ玉
(私が今、命名しました。イソギンチャクと間違えやすいですよね)に
なっているのを見つけて、水に入れると出てきました。
が、もうちょっと深いところに移動させようとして、痛恨の流出、、、。
潮に乗ってどこかに行ってしまいました。なのでピンぼけ写真のみです。



フウセンウミウシ。これもこの冬2回目の発見。
どこが頭やらさっぱり分かりませんね、、、。

このほかにはエムラミノウミウシ(今までずっとエムエラと思ってました。アカエラだし)、
アカエラミノ、ウミフクロウ、アメフラシ類各種、タツナミガイ超いっぱい、
クモガタウミウシなどを見ましたが、前回の満月の大潮の時に比べると、
なんとなく生きものが少ない気がします。
あんなにいたタコもまったく姿を見せませんでしたし、、、、。
満月と新月で生きものの活動に変化があるのでしょうか?

さて、肝心のダンのウオは?
GENさん、今週も炸裂です。

う~ん、フクロウ…

2010年02月12日 | フクロウ
近所で繁殖しているはずのフクロウですが、
今晩もちょっとだけ、声を聴きに近所の雑木林でたたずんでみました。
何回目だろう? 3、4回かな。

繁殖のため、ゴロスケホッホと鳴くのは今のころのはず。
ま、10分、15分、森にいても声は聞こえませんね、、、。

やっぱり一晩覚悟で待つしかないか…。