晴耕雨読とか

本読んだり、いきものを見たり。でも、ほんとうは、ずっと仕事してます。

『開高健 全集』 第1巻

2008年12月31日 | 
市立図書館で開高健の全集を発見。新潮社刊の全22巻!
とりあえず、、、妻名義で1冊借りる。



第1巻は初期短編ということで昭和25年から32年までの全13小説がまとめられている。知っているのは『パニック』ぐらい。開高健は昭和5年生まれだから、20歳~27歳までの作品と言うことになる。

うーん、20代でこれかあ~。

ぽつぽつと拾い読みをする。「衛星都市で」(昭和27年)。プロレタリア文学……というと語弊があるだろうか。学生運動とか、共産党(?)、中国人とか、暗くどろどろした中で、主人公は、、、おそらく自分と時代の距離感をはかっているというか、自分が何をすべきか悩んでいるというか、どろんと澱んだ雰囲気。でも、熱いマグマのような、これまたどろんとした熱を感じる、、、気がしないでもない作品でした。

年末年始でこちらも読んでどろんとしてしまいました。






穏やかな年末

2008年12月29日 | 生き物
うららかな年末です。川崎は今日も天気がよく、暖かい日差しが注いでいます。

午前中は、ゴーヤとアサガオのつるを片付けて(今さらか…)、電球のほこりを拭いて、大掃除終了。ま、そんなもんです。

階段トレーニングがてら、双眼鏡とデジカメを持ってお散歩に行く。

モズ、シメ、アオジ、ツグミ、カワラヒワ、、、、ええと、シジュウカラにコゲラ、あとはヒヨがいっぱい。デジカメで写真を撮ろうとするがなかなか難しいですね。

階段の途中で、シジュウカラを狙っていたら、頭の上にシメが一羽いるのに気づきました。残り少ないエノキの実を食べています。

ときおり「ピチッ」とタネが割れる音がします。あの縦に高さのある短いくちばしは、まさにタネを割るためにあるのでしょう。


逆光でこんなんなっちゃいました。露出補正してフラッシュもたいたのですが。


乱読

2008年12月23日 | 
乱読って大げさだな。今日は昼から仕事だったけれど、この飛び石連休で読んだもの。

妻が図書館から借りてきた『ICO イコ霧の城』(宮部みゆき/講談社)。ゲームのノベライズなんだ。ふーん。ま、暇つぶしな感じで。もしかして宮部みゆきってはじめて読んだかも。少年は成長したのか、それがやや疑問な一冊。



ああ、そして今日発売の『もやしもん 第7巻』。即買い。うう、相変わらずおもしろい。なぞな感じの第7巻。



以上な感じの飛び石連休でした。


ミズキ兄弟

2008年12月21日 | 生き物
ミズキとクマノミズキはとても似ています。形態で一番ちがってわかりやすいのは冬芽です。


ミズキの冬芽                     クマノミズキの冬芽

赤くて芽鱗に包まれて丸いのがミズキで、なんか黒くてとがっているのがクマノミズキ。

そっくりな樹木で冬芽がぜんぜんちがう。ちがうといえば花の時期もずいぶんと違いますね。クマノミズキの方が1ヶ月以上、、、2ヶ月ぐらいは遅いですね。4月下旬にミズキが咲くと、、、6月とか7月にクマノミズキは咲いている感じでしょうか?

同じ属で同じような形態をしていて、同じような場所に生えていて、でもちがうんですよね。

ニッチ的にはどうなっているのか? 系統的にはどうなっているのか、疑問はつきません。

なぞのシステム

2008年12月20日 | 
さて、そのホグロフスのジャケットですが、なぞの機能を発見。

これ→


首の後ろのタグのところに、二等辺三角形の布がついていて、その頂点にはゴムのリング(指が入っているところ)がついているのです。

なんだろう、これ?

きちんとタグの後ろに隠れるというか、セットされるというか(写真のロゴの下に入る)、、、。

まずは、フードを丸めてこれで止める、、というが思いつくが、やや、長さが足りないし、そもそも止めるボタンのようなものがないのです。

あとは、服を掛けるときのものかとも思ったけれど、三角形になってる意味はないし、掛けるところがゴムだしな。

むむ。やはり先進の多機能ジャケットなぞ、わたしには扱えぬのか…。

買っちまったよ高級ジャケット

2008年12月20日 | 
買ってしまいました。ホグロフスのシェル。Helium Q Jacket。定価……じつに6万5000円!! びっくりです。



当然、そんな値段で買ったわけではなく、輸入元のファミリーセールで型落ちのモデルです。ちょっと言えないぐらい安かったです。

女性モデルのEUサイズで38が身長165センチのやせ形のわたしにはぴったりです。

あきらかに……わたしにはオーバースペックです。ゴアXCRの3レイヤーなんて。でもでも、ホグロフスだし、安かったし。

本当は厳冬期のクライミングとか用なのに、基本は通勤か!? せめて奥多摩でも行くか。今シーズンもどこかスノーシューにいったときに、その高性能の一端をかいま見ることができるか。。。

『おんなの窓 2巻』

2008年12月19日 | 
いや~、伊藤理佐って好きなんです。文春の一コママンガの単行本、第2弾です。



新宿のBOOK 1st.で買って、待ちきれなくて帰りの電車の中で読んだのですが、いやー笑いました。伊藤理佐が似ていると言われた「うしろの百太郎」! うしろの百太郎!!

そもそも、自宅を建てるときに『やっちまったよ一戸建て!』をバイブルというか、心のよりどころにしていたのです(まじで)。



この『おんなの窓 2巻』で、その一戸建てを売っちゃうし、吉田戦車とは結婚しちゃうし、、、、。急展開の2巻です。

なんかこう、西原理恵子とは似ているようでちがう、それはそれで性格の破綻した女は興味深いですね。マンガを読むだけなら。

無言の仲間

2008年12月14日 | 生き物
午後、雨が上がったので、いつもの階段トレーニングに行く。デジカメをぶら下げて、普通のかっこうなのでトレーニングっぽくはないけれど。

途中、G10のデジタルズームいっぱいでヒヨドリを撮ったりして。けっこう撮れることに驚愕。



今日は、階段2往復。2回目は一段飛ばし。あいかわらずキツイ。大腿四頭筋がプルプルする。途中、同世代男子とすれ違う。ただの散歩かと思ったら、ヤツも階段を往復している。お互い普通の服で散歩を装っているけれど、気持ちはトレーニングだ。

仲間だ。だけど、お互い目も合わさない。けど、仲間だ。

お互い加齢に抗うお年頃なのだ。頑張れ。頑張ろう。お互い、こんな階段トレーニングじゃなくて、もっとちゃんとした方がいいのは明確だが。

枯れ木の白い花

2008年12月13日 | 生き物
毎週のように出張なのですが、今日は山梨に日帰り出張でした。
特急かいじからみる甲府盆地は、初冬の午後の斜光線がよい雰囲気を醸し出していました。

ぼーっと、風景を見ていると、白い花のようなものが目につきました。リンゴか桃か、なにかの果樹に、コブシのような白い花が咲いているように見えるのです。葉っぱはもう落ちていて、枯れ木に花弁が垂れ下がるような大輪の白い花が咲いている……。

よくよく見ると、それはおそらくリンゴかなにかの実を包んでいた紙袋の根元が枝に残っものなのでしょう。

それを集めて畑で焼いている人もいました。畑からたなびく煙がなつかしく、心地よい光景でした。

ミズキの落ち葉

2008年12月08日 | 生き物
ミズキの落ち葉。裏が白くて、葉脈がしっかりしていて、けっこう表情がある。
黄色に色づくミズキの落ち葉。




家の近所の雑木林には、どちらかというとクマノミズキの方が多くて、家のすみに鳥によって散布されて発芽するのもクマノミズキばかり。

そう思うと、、、、いや、確かに黄色いのはミズキの落ち葉。むむーん、クマノミズキは何色だったか……。


今日の戦利品

2008年12月07日 | 生き物
週末は東北出張。土曜は朝まで久しぶりの完徹だったし、しんどい。明るいうちに帰ってきたから、ちょっと歩く。エノキの実が手に届くところにあるのを発見。即ゲット。



ちゃんと育てて大きくなったら、ゴマダラチョウとかくるかな? さすがにオオムラサキは周りにはいないのかな? 結局くるのはアカボシマダラだったりして。

大切に育てます。鳥たちの冬の貴重な食べ物を横取りしたのだから……。


『旅する力 深夜特急ノート』

2008年12月03日 | 
ま、買っちゃいますよね。沢木耕太郎の新刊『旅する力 深夜特急ノート』(新潮社)。かの深夜特急の裏話というか、それにまつわるエッセイだ。



世代……で切るつもりはないけれど、やっぱりぼくらの世代は『深夜特急』を読んで、海外に憧れたし、ちょうど円高だの『地球の歩き方』だののおかげで、海外旅行が身近になったせいもあるけれど、みんな競って海外に出たものだ。

そういえば『深夜特急 第三便 飛光よ、飛光よ』が出るのを首を長~くして待っていたのをよく覚えている。

個人的にはアジア放浪的な、バックパッカーのような旅にあまり興味はなかった。へんな言い方だけど“旅”を目的にした旅はしたことがない。いつもかなり具体的な目的があって、そのために海外に行くことしかしたことがない。

ペンギンに囲まれに行くとか、ニシメガネザルを探しにいくとか。30代半ばまで繰り返していた海外旅行はすべてそんな感じだった。

それは、“彼らの旅”とは別のものだと思っていた。それでいて、いわゆるバックパッカー的な旅をバカにしていたところがある。バカにしていたのか、嫉妬していたのかは、今でもよくわからない。

昔、沢木さんがなにかのインタビューで、最近のマニュアル化されたアジア旅……安宿探しとか、おみやげ物やでの値引き交渉だとか、それが旅の目的かのようになっていることに対してどう思うかを聞かれ(インタビュアーはそんな旅にやや批判的な感じだった)、「それでも旅に出た方がいい」と話しているのを読んで、どこか自分の旅さえ肯定されたような気がした。

人への興味が薄く、現地の人とのコミュニケーションが苦手で、異文化への感受性が低い……そんな自分がしてきた“旅”が、それでもいいんだと、旅の権化に慰められたような気さえした。

自分の旅へのプライドと、卑下したくもなる情けない自分と……その両方が入り交じった20代、30代の旅だったように思う。

今、40代……。あれ?旅に出てないな!?





車窓の動物

2008年12月01日 | 生き物
先週の金曜日は日帰りで長野出張。帰りは、ストーブが焚かれたローカル駅から単線に乗る。車両にはスノーボードを持った青年が一人。

ぼんやりと暮れかかる外を見ていたら、線路脇の林の中を歩くサルがいた。2頭。薄く積もった雪の上を電車から逃げるように林の中に入っていった。

走る電車。ほんの数秒でサルたちははるか後ろに。

そういえば、立山出張の帰りに富山地鉄に乗ったら、線路脇の林のなかにカモシカがいた。一瞬、幻かと思ったけれど、たしかにカモシカ。黄葉した低木の間にたたずんでいた。

目の前に座っていた同僚に声をかけることなく、そのカモシカの存在はわたししか知らない。走り去る電車。


電車から見る動物は、不思議な感じだ。車窓からの景色は、映像のようで現実感がない。

たしかにいた。でも、もうずっと遠く。音もにおいもも感じることなく、体温を感じることもなく。でも、たしかにそこにいた。