晴耕雨読とか

本読んだり、いきものを見たり。でも、ほんとうは、ずっと仕事してます。

カマさん3

2008年11月30日 | 
今日もカマさんが日向ぼっこをしていました。捕まえて前脚の間を見てみました。確かに黄色っぽいけれど、オオカマキリとチョウセンカマキリの区別はよく分かりませんでした。明日から12月。もう死んじゃうのかな。

カマさん2

2008年11月29日 | 
黒目が気になるのです。カマさんの黒目が! こっち見てますよね?
何だろういったいあれは? 複眼だから黒目なんてないのに!?



・・・と思ってネットをみると、わかりやすい回答が。これとか。ま、ざっくり言うと、筒状の複眼の奥がこちら側の角度によって黒く見える…ということだそうです。そりゃ、まっすぐこっち見ているように見えるわけですよね、、、。クリアだけど、やや残念な科学的事実。

『ハダカデバネズミ』その2

2008年11月29日 | 
この本のおもしろいところのひとつは、ハダカデバネズミの生態とは別に、研究者の試行錯誤というか、研究のプロセスがかいま見ることができるところにある。

とくに生き物を飼うことが前提の研究だから、失敗も多い。学生たちとともに右往左往するところがエッセイ調につづられ、なかなか楽しい読み物になっている。

そうそう、この著者はハダカデバネズミの生態を研究しているわけでない。音声コミュニケーションとか脳とか、情報認知学とかそんな感じの研究をしている。

ただ、研究そのものは道半ばの感が強い。

おもしろいのは、脳を研究しようとする学者の想定がけっこう外れているところだ。研究者が、地下で生活するデバの脳が、視覚、聴覚とかが、その生態に合わせた脳の発達があるだろうと考えるのは当然のことだが、意外とふつうのラットと形態上は変わらない脳をしてるのだ。

なんだろう、、、こうやって想定がずれるところに研究の醍醐味があるんだろうなと思う。ここから真の研究がはじまるというわけだ(失礼なコメント)。

ついつい、「なんかいろいろおもしろいことが分かるといいですね…」とまったく余計なことを思う。裏表紙には「……その動物で一旗あげようともくろんだ研究者たちの……」のコピーがあるから、まぁ、そう思ってもいいよね…いう感じだが。

その意味では(どの意味?)、岩波はずいぶんと中途半端な本を出したとも言える。デバの一発キャラ勝負というところか。

とにかく、、、上野動物園にデバを見にいこうっと。


カマさん

2008年11月29日 | 
朝、外の水道のところにカマキリがいた。まだ寒いせいか、ぜんぜん動かない。
西向きの斜面にたった我が家は、当然、朝は後ろから日が当たるのだが、この水道のところが一番先に日が差す。



カマキリってほんとうにかっこいい。近づきすぎると、カッと鎌が動く。
オオカマキリなのか、チョウセンカマキリなのか。識別ポイントは前脚の間が黄色かオレンジ色かっていう、こう、かなり微妙なもの。

写真見てもぜんぜん分からない…。環境的には、チョウセンのほうが町にいるそうで、そっちかも。

明日もいたらちゃんと見ようっと。

『ハダカデバネズミ 女王・兵隊・ふとん係』その1

2008年11月29日 | 
『ハダカデバネズミ 女王・兵隊・ふとん係』(岩波書店/吉田重人・岡ノ谷一夫)を読む。岩波科学ライブラリーの一冊。



表紙の帯のようなところにあるように「裸・出歯・鼠」というネズミの話である。
えーっと。気持ち悪いです、この動物(きっぱり)。なにしろ裸で出歯なネズミで、なんかしわしわで(しかも動きが速いらしい)。

でも、本書によるとすごいおもしろい動物のよう。なにしろほ乳類では、このハダカデバネズミと近縁の1種の計2種しか知られていない数少ない真社会性動物なのだ。

真社会性動物というのは、ハチとかアリとかのあれです。女王だけが子供を産んで、あとは働くのとか、戦うのとかの役割に分かれているやつです。

このハダカデバネズミの場合、女王、王様(?要は繁殖に参加する少数の雄)、兵隊デバ(著者の呼称)、働きデバがいる。ほ乳類でなあ、ということを除けば、真社会性昆虫と同じだ。

ちがうのは「肉ぶとん階級」があることだ。本のサブタイトルには「ふとん係」とあるが著者は明確に「肉ぶとん階級」と呼んでいる(サブタイトルがふとん係になっているのは岩波の大人な事情か)。

生まれた子どものまさに肉ぶとんとしての役割を果たす階級だ。ハダカデバネズミはほとんど変温動物で、気温の安定した地下に棲んでいるので問題がないのだが、さすがに子どもはまずい…ということらしい。で、肉ぶとんたちが子どもを暖めるわけ。なんという、けっさくな!

(つづく)

『蟲師 10巻』

2008年11月25日 | 
『蟲師』(講談社/漆原友紀)の10巻が出ました。



速攻で買いました。夫婦で読んでます。最近ではかなり楽しませてもらったマンガですね。蟲のいる不思議な世界が悪くない感じでした。

最近、ウチでは『もやしもん』と双璧ですね。ともに講談社のコミックだな。『とりぱん』も講談社だから、けっこうなもんですね(なにがけっこう?)。

知らない間に蟲師はこれが最終巻だそうで、びっくりしました。帯に「降幕の刻」と書いてあってもまったく気づかず。全部読み終わっても気づかず。あとがきをみてはじめて気づきました。

うーん、残念。まぁ、でもそういうものか? 大きなストーリーがあるようで、基本的には短編集だからなあ。

誤解かもしれませんが、内容的というかネタ的にもけっこう厳しくなってきたからか?

ま、だらだら続けるんじゃなくて、おもしろいときにやめるのがいいのかな。

蟲師のアニメは『もやしもん』アニメとはちがって、雰囲気がかなり原作に忠実でなかなかの感じで悪くありませんでした。まんがはしょうがないけれど、アニメは続きが見たいな~。大友克洋の実写映画は今ひとつだったので、そっちはいいけど。




ケヤキの種子散布

2008年11月24日 | 生き物
家の周りは、まだまだ紅葉の盛りと言うにはちょっと早い感じ。ミズキあたりは色づいて、サクラはどんどん散っているけど、コナラ、クヌギがまだまだなので雑木林全体はうすぼんやりした緑が中心。

散歩中にケヤキのタネを見つけた。葉っぱ付きというか、小枝ごと落ちたタネ。



ケヤキは、小枝ごと切り離して、葉っぱとともに種子を散布するのだ。カエデのプロペラとか、タンポポの綿毛とか、それ専用の器官ではなく、既存の葉っぱを使うのだ。

小枝と小さな葉っぱ2、3枚のコストをかけて、ちょっとでも種子を遠くに散布しようというケヤキに意志が感じられる戦略だ。

このこのにはじめて気がついたのは、たぶん二十歳ぐらいのこと。奥多摩の御岳渓谷を歩いていて、落ち葉の中に小枝ごとのが多いのでよくよく観察したらタネがついていて、ハタと気づいたのだ。

「これは、風散布のひとつのカタチなんだ」と。

この生態はよく知られたものだけど、わたしにとっては、自分で「見つけて」「考えて」、そして、自分なりの「推論」をもった…という意味では、まさに自分の発見なのだ。

当時、もっていた図鑑にはそのような記載はなく、後年、なにかで読んで「ああ、やっぱりそうなんだ」、あたりまえだけどみんな知ってたんだと思った次第。

本を読むのもいいけれど、自分の目と頭で自然を見るのがいちばんおもしろい。

階段トレーニング

2008年11月23日 | その他
あまりに運動不足で、しかも、会社と家の往復とか、出張とか、そんな感じの日々なので筋肉の落ちと、一部腹部あたりの若干の肥大が見られる今日この頃。

これはやばいと、近くの階段にトレーニングに行きました。



これです……。あまりの高さに頂上が見えません(うそ)。

えと、2往復目で脚がプルプルしました。3往復で勘弁してやるか。

全223段。標高差50メートルぐらいか。うーむ、夕方も行くか。

メガネザルは、なぜそんなに目がでかいのか

2008年11月22日 | 生き物
メガネザルをかわいいと思うかどうか、人によって微妙なところ(当然わたしはかわいいと思っている)。それは、ひとつに「目がでかすぎる……」というところにあるのではないか。ま、顔が邪悪っぽいとか、昆虫と食べるところが気持ち悪いとかの理由もありそうだが。

目がでかい。尋常ななくでかい(ちなみにわたしはそんなに目が大きいわけではない。当然メガネだが)。頭骨を見れば一目瞭然。頭のほとんどが目みたいな感じだ。片目の大きさが自分の脳と同じ大きさという話もある。

当然、“夜行性”だから目が大きいわけだが、でも、ほかの夜行性のほ乳類はどうなのか? ネコ科でもジャコウネコ科でもそんなにでかいわけじゃない。

そのわけはこれに書いてあった。



ドーキンスの『祖先の物語 上』(小学館)。

これによると、メガネザル類以外の夜行性ほ乳類とほとんどの夜行性鳥類は、タペータムという網膜にある反射層をもっていて、これにより一度入った光を反射させ、もう一度感知するような仕組みになっているという。

これは、ふだん野生動物を見ていて良く気づくことだ。ライトを当てると、反射して目が光るアレ。あれの原理がタペータムの作用。

メガネザルを含むサルの祖先はいったん昼行性になった段階でタペータムを失い、その後、夜行性に戻ったときに、このタペータムが再生できなかったと考えられている。だから目を大きくするしかなかったのだ。

メガネザルだけなく、すべてのサル類、類人猿も、当然、われわれ人類もタペータムをもっていない。そもそもサルのほとんどが昼行性で、メガネザルとか原猿類の一部が夜行性だから、われわれ人類も含め、そういう進化の道のりを歩んできたというわけか。進化の途中で、いろいろ失ったものも多い。ビタミンCも作れないし。

タペータム……ちょっと欲しい。



メガネザル

2008年11月20日 | 生き物
いくつかのサイトで、インドネシアのスラウェシ島で87年ぶりにピグミーメガネザルが発見されたニュースが流れています。かわいい。

ピグミーメガネザル…そんなのいたんだ。スラウェシ島には、スラウェシメガネザルがいるから少なくとも2種類のメガネザルがいるんですね。

某国営放送の動物番組で、スラウェシメガネザルの番組があって、それはもう、かわいいんだけど、番組そのものはヤラセ地獄で、まったく●NKはどうなってんだ、、、という感じでした。

はっきりそうやって撮影したって紹介すればいいのに、どうして熱帯雨林の林床に近い場所に緑色のバッタがそんなにいっぱいいるんだ!? しかも、多くが片足!! 取り子に取らせて、木の枝に貼り付けたな!? まったく、ほんとうにN●Kは、、。●ーウィン先生もご立腹だぞ。

wikipediaによるとメガネザル属は8種類。ドーキンスの『祖先の物語』(小学館)のメガネザルの項では5種類。種数はともかく、いずれも東南アジアの森に棲む。

わたしが以前に夜中のボルネオの熱帯雨林で出会ったのはニシメガネザル。最初に出会ったきりで、その後何度探しに行っても出会うことができない。ああ、また会いたい。暗闇に沈む熱帯雨林の奥に、木から木へジャンプして消えていったあの姿が忘れられないのです。

『モゴール族探検記』

2008年11月19日 | 
岩波新書『モゴール族探検記』昭和31年9月17日初版。そんなものが買えるなんて、岩波もアマゾンもすげえ。

文化人類学者の梅棹忠夫が36歳のときに書いたものだ。この時代の学者って、みんななかなかの文章を書くなあ。教養のちがいなのか?

若き梅棹忠夫がモンゴル族の末裔をアフガニスタンで探す冒険譚。車で馬で、ウシで乾燥地を旅する。未踏地がまだあったころの話だ。

人類の適応放散。言語に残る文明の名残。梅棹が50年前のアフガニスタンで探したのは、また別の日本なのか。

グーグルアースで同じルートをたどろうとしたけれど、集落の名前も変わっているようで、おおよその場所しか分からなかった。地表の皺がむき出しの大地が続く場所。それこそ、オサマ・ビンラーディンが潜むような場所。

モゴール族はいまどうなっているのかな。

夜鳴く鳥

2008年11月18日 | 生き物
うちは、駅からひとつ丘を越えたところにあるのですが、夜、帰宅途中に丘の上に立つとときおり鳥の鳴き声が聞こえます。

「ギャ、ギャ」というのはゴイサギのたぐいか?

最近、「キィッ」と一声で聞こえるのはさっぱり不明。声の質とかから考えるとツグミのような気もしますが。

あと、キュンキュンキュンとカルガモとおぼしき羽音が聞こえることも。

鳥もけっこう夜動いていますよね。

発見!

2008年11月16日 | その他
以前に書いた溜池山王あたりのかちかちに固められた街路樹の根元の件ですが、商品を発見しました。

しかも、どういうわけか「特急あずさ」の中で。

最近、新幹線とか特急にの乗ると、通販の冊子が入ってますよね。あれをパラパラ見ていたら、載っていたのです。

その名もカチカチ君。あずさの中でカチカチ君に出会う。不思議な感じだ。



こんなものをあずさの中で、「これいいわあ」と買う人がいるのか?いるのか。

その通販の雑誌、妙にディテールに入った商品が目白押し。特急とかに乗られたら、バカにせず、ご一読されることをおすすめします。けっこうおもしろいです。

やっぱり…

2008年11月14日 | 生き物
今日、松本出張から帰ると……やっぱりシュロの大木は伐採されていました。
ま、邪魔だわな。

幸いなことに(?)、出張の朝に新品のCANON PowerShot G10で、秋晴れの空に栄えるその勇姿を撮影しておきました。



残念。

シュロの大木 その2

2008年11月12日 | 生き物
まだ、立っていましたシュロの大木。

民家撤去のための囲いも取られ、むき出しのシュロの大木がすっくと立っています。

やっぱり、ちょっと異様な感じ。樹皮のひげひげと枯れた葉で、パラソルチョコとは言わないまでも、やや逆三角形の近いフォルム。

寄り添うように建っていた民家も、包むように建てられたビニールの囲いも今はない。

手を伸ばして幹に触れる。ちゃんと堅い。あたりまえだけど、ちゃんと樹木。

残してくれるのかな?