晴耕雨読とか

本読んだり、いきものを見たり。でも、ほんとうは、ずっと仕事してます。

ハクビシンと歩く

2008年06月26日 | 生き物
23時25分。今日も疲れた……と重い身体を引きずりつつ、家への急坂を上る。

はっと気がつくとハクビシンがとなりにいた。

真横。距離は1メートルないぐらい。団地との境界に続く手すりの下の隙間を歩いていた。

3メートルぐらい一緒に歩いて、とりたててあわてる様子もなく、器用にコンクリートの壁面を降りていって、見えなくなった。

ふっくらとした個体だった。

このへんでハクビシンに会うのは3回目。いつも、彼らはあわてず騒がずゆっくりと、でもやや早足な感じで去っていく。

外来種だというし、最近は都心でも多く出没し、いろいろ問題にはなっているというけれど、ま、こんな動物が近くにいるのは幸せだと思う。

ぼくの足取りも気持ちも少し軽くなって家に帰った。

シジュウカラ巣立ち直後

2008年06月25日 | 生き物
さぁ、そういうことで、幸せ気分で新聞なぞ読んでいると、視界に不穏なものが……。

ばさばさと黒い影が横切る。シジュウカラも騒いでいる。

「やられた!!」

思わず大きな声が出る。ヒナの1羽がカラスにやられた。親が大騒ぎ。心なしか近くにいたムクドリやスズメも騒いでいるようだ。

うーん、最近、カラス三兄弟がうろうろしていたから、狙っていたんだろうな~。
まぁ、うちの生ゴミ食ってろ、、というわけにもいかなし、自然の摂理ですね。

さて、何羽が生き残るだろう?

ちなみに翌朝は親もヒナも周りにはいないようで、どこかに行ったのか、さて……。

シジュウカラ巣立ち…

2008年06月24日 | 生き物
梅雨の中休み。青空がのぞきはじめたさわやかな朝。

となりのシジュウカラたちが巣立ちをしたようです。

よたよたと不器用な低空飛行して、ばらばらと巣立ったヒナたちが飛んでいた。
あっちの植え込みに1羽、こっちの屋根の端っこに1羽、、、。全部で3,4羽な感じか。

シジュウカラのヒナは黄色い。尾羽も短く、全体にポサポサした雰囲気。
かわいい。

親が右往左往してエサを与えている。

1羽がうちのガレージに入り込んだ。ちょいと写真を撮らせていただいて、幸せ気分で家に戻り、ソファーで新聞を広げると……。

あぁ、続く……。

バニーカクタス

2008年06月23日 | 生き物
バニーカクタスの花が咲きました。
はかなげな黄色の花がなかなかきれいです。

サボテンの花が咲くのはうれしいですね。なにかご褒美をもらったみたいです。

しかし、彼らの繁殖スタイルはなかなかです。どうも、ちょっとした衝撃で耳(?)のような部分を落とし、それが繁殖していく戦略のようです。

とげとげも微細で動物などにもくっつきやすい印象があります。どういうわけか、2階の妻のシーツにバニーカクタスの小耳(?)がくっついていて、笑ったことがありました。猫が運んだのか? 家庭内動物散布か。

いまや、我が家では数センチほどのバニーカクタスがけっこう増えてます。


オオミスジコウガイビル

2008年06月22日 | 生き物
通勤路の途中に、猫の額ほどの雑木林の脇をとんとんとんと階段を下りる場所がある。

雨の日に、そこで黄色いヒモをときおり見つけることがある。どうもそれはオオミスジコウガイビルらしい。大三筋笄蛭。南米産の外来種。観葉植物と一緒にやってきたらしい。

最初に発見したときはちょっとびっくりした。なにしろ幅1メートルちょいの階段を横切るように黄色いヒモが横たわっていて、なにかの違和感を感じて、よくよく見たら生き物なんだから……。

その後も何度か見かけるのだけど、いつもだいたい同じ場所にいる。階段のいちばん下か下から3番目ぐらいまで。なんだろう、そもそも普段どこにいるかが謎だけど、ま、存在そのものが謎だから……。

年に数回の雨の日の変な生き物との出会い。外来種だけどね。

あー、そうそう、隣のシジュウカラは大丈夫でした。

隣のシジュウカラ

2008年06月21日 | 生き物
家の前でシジュウカラがうるさく鳴いていて、よくよく見てみると、お隣のガレージの隙間か何かに巣を作っていて、子育て中らしい。

で、じっと見ていて分かったことが二つ。

①エサを運び入れる前、ずいぶんと周りで鳴いている。
 双眼鏡で見ていないので、どちらがオスかはちょっと分からなかったのだが、
「ツピ、ツピ」
「ジャージャー」
「ツピ、ツピ」
「ジャージャー」
とずっと鳴き交わしていた。10分ぐらいも。なんだろう? 警戒していたのかもしれないけれど、こちらは家の中だしな、、、。

②口に青虫をくわえていても、鳴くことができる。
 これは、、、個人的には発見でしたね。「鳴けるんだ~。くちばし閉じてても」

で、妻の情報によると、どうもカラスが周りで騒いでいて、ぷつりと親が来なくなって、雛の声も聞こえない、、、、。やられたか? 去年も別のところで繁殖していたシジュウカラが、どうもカラスにやられたらしい感じがあった。

ま、今日は雨なので、どこかでおとなしくしているかもしれないけれど。
明日の朝になれば、、、どうなのかは判明するが、、、。

朝日新聞の書評

2008年06月15日 | 
今日の朝日新聞の読書欄に『コンゴ・ジャーニー』(新潮社)が載っていた。しかも、最初の一冊目。

すごいな、新潮社。ぜんぜん売れてなさそうな本なのに。

自分が読んだ本を、改めてプロ(?)が書評しているのはなかなか興味深い。

「うん、そうそう…」と同意するところと、「そうか~?」と疑問に思うところと、「おお、そうか!」というところが混在する(一般的に当たり前か…)。

「一党独裁体制にある社会主義政権(当時)の役人の腐敗と、親類を殺した魔術師との戦いの話を著者は同じ視線で見つめているのである」

 ……うん、うん、そうそう。

「(前略)それらの魔術や精霊といったものへの傾倒は悲惨な現実から目をそむけるための逃避手段なのだ、といった論理的な説明をこころみている」

 ……ええ! そうなんだっけ? いや、わたしはちゃんと読んでいるようで読み飛ばしてもいるので、そうなんでしょう、先生がそういうんだから、そう書いてあるんでしょう。

んー、口ではそういっていてもオハンロンはそうは考えていないような気がするんだけどな~。

「(前略)やや辟易する語り口(翻訳もその原文の混乱をよく伝えた実に読みにくい名訳だ)だが、読み進んでいくうちに、その迷彩的文体こそが、アフリカという国をまるごとそのままに描く、最適な文体なのだということに気づかされる」

 ……んー、ちょっと翻訳者がかわいそうかも。オハンロンのデビュー作『ボルネオの奥地へ』もまさにこんな感じだったし、作品中に友人としてでてくる、かのブルース・チャトウィンをそんな感じの文体だったし。

ひとつの冒険譚が、紀行文として、そして文学としてぎりぎり成立しうるのは、このような文体……というか構成のたまものだと思うが。




黄色い花たち

2008年06月14日 | 生き物
ゴーヤの花が咲いた。黄色い花。
背丈も150センチぐらいになり、順調な様子。
毎日、余分なツルを切ったりして、手をかけている。
すでに小さい実もできつつある。ふふ、楽しみ。

水盤のアサザも黄色の花を咲かせている。
短命だけど、印象深い強い花だ。

そういえば、ネムノキも咲き始めている。

梅雨の中休み。30度近い真っ昼間に、ホトトギスの声を聞きつつ、
小さなコンクリのベランダのような庭でニヤニヤしています。

『コンゴ・ジャーニー 下』

2008年06月08日 | 
『コンゴ・ジャーニー』(新潮社)の下巻をようやく読了。

1日1ページも進まなくて、けっこう時間がたってしまった。

さて、下巻。テーマは霊と呪い師、アフリカと西欧、そんなところか。

後半、特に終わり近くは、、現実なのか幻想なのか、あるいは創作なのか、話が混沌としてくる。

森の霊、それを操る呪い師。

森の霊は、人に死を招く邪悪なもののように描かれている。熱病が蔓延しヒョウや大蛇潜むアフリカの熱帯雨林だから、人を殺すととらえられているのだろうか? 森の民ピグミーではなく、森の周縁に棲む部族の考えだからだろうか?

いずれにしても、おそらく自然環境に基づいた彼らの世界観を反映しているのだろう。

オハンロンは、アミニズム的なものに関しても、それを礼賛するのではなく、かなりニュートラルなスタンスを取っている。それは『ボルネオの奥地を行く』でもそうだった。むやみにネイティブを奉ったりはしない。個人的には、そのことをとても好ましく思っている。

しかし、今回はその霊的なものを礼賛こそしないが、物語の終わりは、霊の存在が重要となり、妙に心がざわつくエンディングになっている。

悪いわけではない。なにかの境界をさまよう感じ、、、とでもいうのだろうか。

科学と霊的なもの。それは明確な境界はなく、たえず揺れ動き、混じり合うもの。

霊的なものは、人の心が作り出すのか、いや、それは脳の機能だろうか? それとも……。どちらかが正しいのではなく、明らかに人間にとって、科学的存在ではないかもしれないが、霊は存在し、社会の中である機能を果たしているのだろう。

オハンロンの続編が読みたい気分だ。




復活のウツボカヅラ

2008年06月05日 | 生き物
ようやくウツボカヅラの捕虫嚢が復活。

ずいぶん前にホームセンターで買ったウツボカズラですが、ついつい普通の観葉植物の土に植え替えたら、あまりの高栄養の土に捕虫嚢を作る必要性を感じなかったらしく、単なる観葉植物に成り下がっていました。

あれから1年たったがどうかは忘れましたが、とにかく結構時間がたって、土の栄養を使い果たしたようです。

ようやく捕虫嚢が復活です! ま、家の中に特にハエとかはいないので、宝の持ち腐れですが……。

キビタキ考察

2008年06月03日 | 生き物
キビタキの件ですが、ちょっと調べつつ、もろもろ考察してみました。

webをめぐると、キビタキが多摩丘陵でいったん滞在するのはGWから明け直後ぐらいがピークのようです。その後は山に向かうらしい。

考察① そのピークから4週間、まだ残っているやつがいる。
考察② 稲城で繁殖している。
考察③ それはキビタキじゃなかった。

以上の3つが可能性としてある。

少なくとも③は、、、、樹冠で鳴いてたし、だからガビチョウじゃないし、さすがに間違えないと思うし、モズとかも真似するかもしれないけど、ずいぶんと粘って、ずっと鳴き声を聞いていたし、、、。

①と②に関しては、よくわかりませんね。
三浦半島の二子山でも繁殖していると言うし、②も可能性がないわけじゃないけれど……。

真夏に真剣に姿を探してみますか、、、。

稲城の雑木林

2008年06月01日 | 生き物
天気が良かったので、稲城の雑木林まで歩く。

よみうりゴルフ倶楽部に隣接したなかなか広い雑木林だ。

雑木林はすっかり深緑で、ガビチョウが騒がしい。ヤブに囲まれた狭い道(ほとんど登山道のよう)で、両側をガビチョウに挟まれて、ビャーチク、ヂューチク、すごい音量でさえずるガビチョウを観察。距離2メートルぐらい。

上空をホトトギスが鳴きながら大きな輪を描いている。

雑木林の中で軽やかな鳴き声を聞かせてくれたのは、、、キビタキ? キビタキ? あまり自信がないけど、キビタキだよなあ。15分ぐらい粘ったのだけれど結局姿は見えず、、、。

雑木林の東側はマンションの建設計画があって、環境調査や埋蔵文化財かなにかの調査が始まっていて、一部雑木林が伐採されていた。

ま、わたしがとやかく言うことではないけれど、あれだけの広さの雑木林が虫食いになっていくのは寂しい。ノウサギもいるのに。

雑木林の緩やかな谷沿いに拡がる畑で、もくもくと農作業にいそしむおじさんの後ろ姿が印象的だった。