晴耕雨読とか

本読んだり、いきものを見たり。でも、ほんとうは、ずっと仕事してます。

さむい…

2010年05月30日 | その他
天気もはっきりしなくて、薄ら寒い週末。
土曜日は妻と「いのくまさん」の展覧会へ。
妻と違って、とくに絵とかアートには強い興味がないのですが、
いのくまさん良かったです。

猫とか鳥とか、シンプルな線で。
展示も段ボールを多用して、なかなか良い雰囲気。

猪熊弦一郎。
有名な(?)洋画家で、立体もやって、三越の紫の包装紙も彼の作品。

今回の展示会は、おそらく王道ものじゃなくて、肩の力が抜けたもの?
よくわかりませんが。。。



はがきを買いました。鳥と猫。かわいいです。



『氷壁』

2010年05月27日 | 
ちょっと読む本がなくなって本棚にあった『氷壁』(井上靖)を引っ張り出す。
どういう理由かは忘れたけど、妻が買った来たものだ。



とりあえず、いっき読み。古いけど、なかなかおもしろかった。
新田次郎もそうだけど、井上靖も当時、ふつうにエンタメ作家だったのですね。
色恋登山小説かな。

妻は「中身はよく覚えていないけど、ボルネオ旅行中に読んだから、
ぜんぜん設定に入り込めなかったことだけは覚えてる…」と。

ま、冬山登山とボルネオじゃ、そうだね。。。


なんか背筋がひやっとする。。。

2010年05月25日 | 
『冬眠の謎を解く』(近藤宣昭著/岩波新書)、読了。
科学本としては結構おもしろかったのですが、
読み進めるうちになにやら背筋に冷たいものが。。。

研究が転がっていくうちに、不老長寿の可能性が見えてくる。

冬眠中の動物は病気をせず、放射能にも強く、
傷も化膿しないという実験結果があるという。
そして、冬眠する哺乳類は長寿である。

科学者にとっては、瓢箪から駒…というと失礼だが、探求を続けた結果、
新たな地平が見えてきたのだ。科学者冥利に尽きる話だ。

だが、不老長寿。
著者は(現状の寿命の)「二、三倍の寿命を持つことぐらいできるかもしれない」という。

それに続く文章が以下。

「すでに、シマリスやコウモリは、ラットやマウスに比べて圧倒的な長寿を実現しているが、だからといって個体数を圧倒的に増やしたり、始終活動して食物を食い荒らしたりして自然を害することはない。そこには、活動と休息の規則正しいサイクルが可能にする長い生活環があり、ヒトの社会に見られる人口増加や食糧不足の問題を起こさない、理想的な生命の仕組みを感じることができる。
 ヒトはこのような経験をしたとき初めて、SFの世界の冬眠ではなく、実際の冬眠能力を実感して不老長寿の本当の意味を知ることになるだろう」(212ページ)

えーと、どこへ行く科学者。。。
科学者のある無邪気さと、生命を科学的に扱いつつ、自然をまったく知らない、
まるでSF漫画に出てくるような科学者。こわっ。。

アメリカとかの大富豪が彼の研究に金を出してそう。。。

ま、それはさておき、この本の終章では、
恒温動物と、その一部が獲得した冬眠という機能の話がまとめられている。

それを読んで思ったのは、著者のまとめとはぜんぜん別のことで、
人類の文明そのものが、外部化された生理機能なんだ、、、ということ。

衣服、住居、冷暖房、都市、温暖化!??

自然に適応する結果として生まれた体内生理機能としての冬眠。
自然を改変することで、外を自分に合わせることを選んだ人類。

良くも悪くもいろいろ考えされられた1冊でした。


タカラダニ大発生

2010年05月24日 | 
庭と言ってもコンクリなんですが、
そこに赤いダニがうろうろしてるのを発見。



前に、乗鞍高原のビジターセンター前にある
コンクリのピクニックテーブルでも見たことがある(ピンポイント過ぎる記憶)。

調べるとタカラダニというらしい。

動きが機械みたいでかわいいですよ。
ネジ式で動く極小のおもちゃみたい。
ま、人に悪さしないので、そんなことが言えるのですが。。。

2齢幼虫

2010年05月23日 | 
ガマズミの脇には先輩格のユズが植わっているのですが、
なかなか大きくなりません。
その理由のひとつにはこれがありそうです。



アゲハの幼虫がどんどん食べちゃうからです。
ま、しかたないですね。

ガマズミ咲きました!

2010年05月22日 | 
春先から期待していたガマズミですが、花が咲きました!



近所の雑木林からタネを4、5個拝借して蒔いたものです。
蒔いてから、、、、3、4年かな? 鉢に蒔いたものはぜんぜん大きくなりませんが、
庭の脇に蒔いたのはすくすくと伸び、このようなことになりました。

いろいろ育てていますが、タネから花が咲いたのは初めてで、感激です。

幻か。。。

2010年05月21日 | 生き物
今朝、電車が市ヶ谷駅にはいるとき、ふと顔を上げると、
窓の向こうの視界に、白い鳥が飛んでいるのが目に入った。

しなやかな羽ばたき。

コアジサシ!?

去年見たのは6月末。

ホームに降りて、小雨降るお堀をしばし眺める。
対岸の桜の緑が深く、しっとりとして気持ちがいい。

1分、2分。コアジサシの姿は見えず。幻かな。。。

ちょっと気持ちが落ち着いた朝でした。

緑のうんこ

2010年05月18日 | 
最初、小石にびっしりとコケが生えているのかと思いました。

が、テンのうんこでした。
緑のタネがぎっしり入ってました。



アップ!



うーん、なんのタネだろう?
この時期で、もうテンのエサになる果実って。。。。
うーん、草本類かな。さすがに木の実はまだまだだし。
あ~、登山口あたりには草イチゴみたいなのがなってたな・・・。
タネの形状的には、、、キイチゴ属の種子じゃないような。

タネを持ってくればよかった。
ザックにフィルムケースが入ってなくて。

ササの花、満開

2010年05月17日 | 
ササの花というと、咲くとササが枯れることが有名で、
何十年かに1回開花すると言います。

で、咲いてました。
東丹沢、物見峠から三峰山周辺。





どこの山でも、1株、2株のササで花が咲いていることはありますが、
ここでは、全部のササが咲いていました。
こういうのは、はじめてみました。。。

枯れるから咲くのか、咲くから枯れるのか、、、どっちだっけ??

三峰山登山

2010年05月16日 | 
今週もちょろっと山に登ってきました。
三峰山と言っても丹沢の三峰です。マイナーですね。



小田急線の本厚木からバスに乗って、
清川村の煤ヶ谷までいって、そこから登ります。

歩き始めてすぐ、沢沿いのスギと照葉樹が混ざった暗い森を歩いていたら、、、
「☆△◇、ホィホィホィホィ」と鳥の鳴き声が。
けっこう近くて、2羽が鳴き交わしているよう。

ホィホィホイ??
ま、まさか……。

探しました、待ちました。
そして、発見!!

サンコウチョウゥゥゥゥゥゥゥゥ!!
はじめてみました!!

小さい体に長~い尾羽根。
ふんわり尾をなびかせて枝から枝に飛んでいました。
いや~、感動しました。

写真は撮れなかったので、イラストでお送りします。


なんじゃこりゃ。。。

これだけで大満足で、もう帰ろうと思ったくらいです。



シロヤシオだの、アオダモだのが咲いていました。

稜線は細くて、クサリ場やはしごが連続しますが、
最近整備されたらしく、不安なところはありません。
ありがたいことです。

山頂は木々に囲まれた静かなところでした。
934.6メートル。



下りは八太川沿いに歩きました。
ずっとカジカガエルの涼やかな鳴き声が聞こえました。


〈見た鳥〉
サンコウチョウ
オオルリ

〈鳴き声を聞いた鳥〉
キビタキ
アオバト
ツツドリ
ジュウイチ
ルリビタキ
トラツグミ(たぶん)
ヤブサメ
ウグイス
アオゲラ
カラ類いくつか

ゴーヤ2010始動!

2010年05月15日 | 
先週、春菊が植わっていたプランタのひとつを開け、ゴーヤの準備。
まずは土作り。
が、出てくる出てくる。。。。やつらが。



ひとつのプランタから、20匹ぐらい。うぇ~!

気を取り直して、土を取り出して、
土壌再生用の土とか肥料とかいろいろ混ぜて、1週間放置。
で、今日苗を買ってきて植えました。



今年はゴーヤは2本だけにしました。
奥はトマトを植えました。

さてされ、今年はどんな感じでしょうか?


最近の読書2

2010年05月14日 | 
『冬眠の謎を解く』(近藤宣昭著/岩波新書)



なかなかおもしろいです。もともと薬学部のヒトが、
心臓移植のために心臓を低温保存するための研究する過程で
冬眠の謎に取り憑かれる話です。

でてくる科学用語とか化学式とか、まぁ、わたしでもぎりぎり何とかなる感じ。
科学者が、疑問・矛盾に突き当たり、それを超えていくところもおもしろい。

けっこう興味深いのが、この研究の過程で著者が、
遺伝子万能論をやんわりと(?)牽制しているところです。
冬眠遺伝子を探す話です。

「(冬眠の研究が)遺伝子に偏重した解析に決定的な限界があることを示す貴重な例」

ふむ。100%は理解していないのですが、ちょっとおもしろかったです。
(この書き方では伝わりませんね、、、、)

ま、新書ばやりの今、、、、このテーマで誰が読むんだ!?
…という気がしますが、わたしは読みます。

そういえば『1Q84 BOOK3』

2010年05月10日 | 
そういえば読みましたよ。『1Q84 BOOK3』(村上春樹)。

出てすぐに妻が買ってきたのですが、
あれだけ初版を刷ったので前のような在庫切れはなく、
本屋に行けば、すぐに買えたようです。

が、読もうと思っても、前の1、2を忘れている。。。
なので、BOOK1、2と読み直してから、ようやくBOOK3を読みました。

安心感がある。村上春樹を読んだ感じがする。

妻はいまだにBOOK1のようです。

最近の読書

2010年05月09日 | 
『創造 生物多様性を守るためのアピール』
(E.O.ウィルソン・著/岸由二・訳/紀伊國屋書店)



生物多様性の父E.O.ウィルソンの本。ドーキンスの『進化の存在証明』『神は妄想である』もそうですが、
本当にアメリカって進化論が宗教とバッティングして、
真剣にこのレベルの科学者たちが進化論は正しいんだよ、、、と言っている本が多いですね。
この本も生物多様性の大切さを説く本ですが、基本的には同じ感じ。
ドーキンスとはちがって、ウィルソンは宗教家に理解を求める方策のようです。
さすが多様性の父。。。


『戦禍のアフガニスタンを犬と歩く』
(ローリー・スチュアート・著/高月園子・訳/白水社)



なんだろうな~、アフガニスタンを歩いて横断する話なのですが、レベルが高いんですよ。
日本人の旅もの、冒険ものはずいぶんと違いますね。
淡々としていますが、じんわりおもしろくて、いい本でした。

著者は若いのですが、おそらくセレブで、優秀な外交官。
それでいてちゃんと自分の足で地球を見て、人と接しながら旅をする。。。。
今はイギリスの国会議員だそうです。36歳。。。。