晴耕雨読とか

本読んだり、いきものを見たり。でも、ほんとうは、ずっと仕事してます。

『バッテリー』

2008年02月24日 | 
知人に「今まで読んでいなかったのが、もったいなさ過ぎた!」と言わしめ、「あげるから読め」と押しつけられた『バッテリー』(角川文庫)。言わずと知れたベストセラーだ。

昭和の時代の話かと思いきや、読み進むとイチローの名前も出てくるので、現在の話だと分かる。

それにしても、舞台となる場所がすてきだ。ブルーギルが出てくるあたり今時だけれど(カエルを一飲みすることになっている。そんなに大口だっけ?)、田舎具合がとても現代とは思えない雰囲気だ。

著者が住んでいる岡山県の美作市というのは、そんなにいいところなのだろうか? あるいは、著者の子供の頃の記憶と入り交じっているのだろうか?

ストーリーとあまり関係がないが、そんなことが気になった。

とりあえず、、、続きを買うかな。

シマドジョウその後

2008年02月17日 | 生き物
正月過ぎに発見したうちの水槽のシマドジョウの子どもたち。

意外と順調に育っているようで、体長2.5センチぐらいになっている。
コケも、、、、順調に育っていて、中がよく見えないけれど。

そろそろ、採ってきた多摩川に戻そうか思案中。

うちにきて、もう2、3年か。戻すとかえってかわいそうなのかどうなのか。
ま、エゴの上でのエゴなので、それはもうどっちでも同じかな。


『Archipelago』

2008年02月09日 | 
Archipelago(NATIONAL GEOGRAPHIC)という写真集があります。
アーキペラゴ。多島海とか列島という意味です。この本では北西ハワイ諸島を指しています。数年前に、ナショナルジオグラフィック誌に掲載したものを大型写真集にまとめたものです。

北西ハワイ諸島は、昔、岩合光昭さんがNHKの取材で入り、いろいろな作品で紹介しているのでご存じの人も多いと思います。多くの海鳥やハワイモンクアザラシが生息し、人間の立ち入りが厳しく制限されている有名な保護区です。

場所のことはさておき、この本は特に海の生物をおもに白バック写真(黒バック写真も)で紹介しています。つまり、生き物を採取して水槽で撮影しているのです。
どの生き物もとても美しく、見ていて飽きない、楽しい本です。

生物の白バック写真は、生物を生息環境から完全に切り取ってしまうので、生物の写真としては批判もあるかもしれません。たしかに、色も表情も不自然になってしまうことも多いと思います。

でも、きちんとスタジオ写真が撮れる写真家(おもに広告写真家?)が撮影すると、ほんとうに美しい生き物のかたちと色が立ちのぼってきます。この本でも、ムカデミノウミウシのような生き物が出てくるですが、ほんとうに美しいでのです。ふだん野外でも見ていて知っているはずなのに、色もディテールも全然違うのです。

この本を見ていて思うのは、ちゃんと本文を読んでいないのでよく分かりませんが、貴重な生物だとは思うのですが、特に派手なものばかりが載っているわけではありません。どれも見た覚えがあるような普通の生物が掲載されています。

生物の白バック写真は、この本によって(ということでもないと思いますが…)、生物写真としてのある価値と地位を確立したように思います。

おすすめです。


『スノーフレーク』

2008年02月07日 | 
東京では雪が続いています。今も降っています。

最近、雪が降るたびにルーペを持って雪結晶の観察をします。
『スノーフレーク』(山と溪谷社)の影響です。
雪結晶のかたちのおもしろさや美しさに魅了される1冊です。

でも、東京の雪は温度の問題か、だいたい解けかかっていたり、
くっついてダマダマになっていたり、本のような美しい雪結晶には
なかなか出会えていません。

雪結晶観察の道は険しいです。どこか北国で見てみたいものです。