狸  森  日  記

                 ムジナnoモリnoクラシカタ

矢張り「純愛」?

2007-08-25 00:26:59 | 映画



二十四節季の処暑を過ぎたといえ、未だに日中は猛暑のようです。
今朝方早くに車を走らせようと思ったら、車には朝露が落ちていました。
窓から吹き込む風は冷気すら含み、清々しさを感じました。
日中の暑さは「猛暑」では有りますが、早朝は秋を思わせる気がします。



「愛の流刑地」を見ました。昔「失楽園」という小説を読んだことが
あります。経済新聞の夕刊に連載されていたのを、毎日読んだに過ぎ
ません。その後「役所&黒木」のコンビで映画化され、後に「古谷&川島」
でTV番組が作られましたが、本を読んでいたので、どちらも見ませんでした。



今回は、図らずも映画を前に見ましたので本は読まないつもりです。
(あと、何年か経たら読むかも知れませんが)
どちらも「渡辺淳一」さんの本です。


失楽園では最後の「屍体検案書」に言葉を失いました。読んでいく内に
「心中」最後はそうなる・・と思いながら読み続けました。


今回の「愛の流刑地」では、彼女が彼に与えた刑が8年だと言っています。
彼が法廷で、最後に述べた「僕は選ばれた殺人者なのだ」と
刑務所に送られてきた彼女の本。その中に挟んであった彼女からの手紙。



その手紙には「家庭にも、彼との愛にすら帰る場所を無くした・・だから
貴男の手で殺してください」と。


「人を、死ぬほど愛した事が有りますか?」そう、問われたら、貴女、貴男
どう答えられますか?


「そういう風に生きられる人は、家族の者には無責任で、自分は幸せな人」
・・・そう、答える人が大半でしょうね。僕も、そうです。
死ぬほど人を愛した事がない・・ですね。それに近い人は居ましたが・・・
いたら、僕はもう死んでいますね。


精神的にも体でも、死んでもいい・・・そう思えるくらい感じられる
女とそうでない女。そう、感じさせてくれる男と、そうでない男。
そういう、二種類の男女がいるのだとも、言っていました。


「失楽園」「愛の流刑地」・・は、純愛?なのでしょうか。



写真は、玄関の石畳横の玉砂利に根付き、花を咲かせた「日々草」です。